企業の業務効率化を担うツールとして、RPA(Robotic Process Automation)が注目されています。
RPAとは、バックオフィスにおけるホワイトカラー業務をソフトウェア型のロボットが代行する仕組みです。
RPAの導入によって業務が自動化することで、社員の生産性向上や人件費削減といったメリットが期待できます。
この記事では、RPAの開発・普及を行う「RPAホールディングス株式会社」と「株式会社MICHIRU」のツールを徹底比較し、それぞれのRPAに最適なのはどのようなユーザーなのか解説していきます。
株式会社MICHIRU 取締役 CTO
この記事の監修担当者:
斎藤暁
医療施設法人やホンダ子会社のIT領域責任者などを経て独立。AI技術やシミュレータなど、複雑なアルゴリズムを駆使したシステムを提供している。自然言語処理によるシステムの技術は日米で特許を取得、その発明者でもある。2018年11月株式会社MICHIRUを創業。
Contents
RPAホールディングス株式会社とは
RPAホールディングス株式会社は、2000年創業のRPAカンパニーグループです。
RPAホールディングス創業時は大企業向けの新規事業コンサルティングに特化していましたが、2008年にロボットアウトソーシングを行うビズロボ事業部を設立し、RPAツール「BizRobo!」の提供を開始しました。
2020年現在、RPAホールディングスには5つのグループ会社があります。
RPAホールディングスといえば「BizRobo!」
RPAホールディングス株式会社の「BizRobo!」は国内最大級の導入実績を持ち、2020年現在は主に以下の4つのRPAツールを提供しています。
- BizRobo! Basic:国内実績No.1のベーシックなサーバ型RPA
- BizRobo! Lite:同時実行数に応じた課金体系で導入しやすいサーバ型RPA
- BizRobo! mini:あらゆる規模の企業向けでスモールスタートに最適なクライアント型RPA
- BizRobo! DX Cloud:インフラ運用管理のいらないクラウド型RPA
株式会社MICHIRUとは
株式会社MICHIRUは、業務改善ツール「MICHIRU RPA」を開発・提供する2018年創業の会社です。
自然言語処理やエンタープライズシステム開発などの経験を持つエンジニアが所属し、自社開発ソリューションの普及を行っています。
業務改善ツールの決定版「MICHIRU RPA」
MICHIRU RPAは、以下のような作業の自動化を行います。
- 取引情報の管理:メールから取引先情報を自動読み取り・保存・管理
- システム管理:トラブルに対し最適な解決策を提示
- ネット検索を利用した情報収集:キーワード指定で文字や画像データを収集
パソコンを使った定型作業をセッティングすれば、あとは実行するだけで作業が自動化されます。これまで何時間もかけていた事務作業がわずかな作業で完了、ロボットによる作業のため人的ミスもありません。
RPAホールディングス「BizRobo!」とMICHIRU「MICHIRU RPA」を徹底比較
「BizRobo!」と「MICHIRU RPA」には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、両者を徹底比較し、それぞれの特徴や強みをご紹介します。
比較項目 |
「BizRobo!」
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「MICHIRU RPA」
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料金プラン | 年間費用/720万円 (BizRobo! Basic)、 120〜180万円 (BizRobo! Lite)、 90万円 (BizRobo! mini)、 初期費用20万円 +240万円 (BizRobo! DX Cloud) |
初期費用/10万円、 月額費用/5万円 (タスク作成数・ タスク稼働数 に制限なし) |
RPA製品 ラインナップ数 |
4つ(BizRobo! Basic、 BizRobo! Lite、 BizRobo! mini、 BizRobo! DX Cloud) |
1つ(MICHIRU RPA) |
特徴 | 1ライセンスに 無数の デジタルレイバーを 稼働できる、 100業務以上の 作業代行が可能、 インターフェースが 全画面表示される (BizRobo! Basic) |
Windows上の 全アプリを自動操作、 1ライセンス月額5万円で 複数端末利用可能。 簡単操作でプログラマ 以外でも シナリオ作成可能 |
強み | 国内実績No.1の RPAノウハウ、 業務に合わせた ソフトウェアの 組み合わせが可能、 機械学習機能 (ISA)の搭載により 対象システムを 問わず利用可能 |
自社開発・国産ツール ならではの細やかさ、 ランニングコストが 他社ツールの半分以下 |
サポート体制 | 構築運用 ナレッジベース・ 構築研修用 ウェブサイト・ テクニカルサポート (BizRobo!広場)・ BizRobo! ユーザー会などで 情報共有 |
ユーザー担当者が自動操作セットを 作成できるよう ヒアリングから伴走型サポート、 基本操作から 実践的なスキルまで 学べるセミナーの開催 (1ヶ月の トライアルライセンス 付き)、 ユーザーフォーラムで 情報共有、 動画eラーニング |
実績・評判 | RPA事業10年以上、 国内1,560社以上の 導入実績 |
「圧倒的な 分かりやすさ」 「コストパフォーマンスが高い」 と評判 |
それでは、「BizRobo!」と「MICHIRU RPA」はそれぞれどんな事業会社に最適かを確認してみましょう。
「BizRobo!」が最適な法人・個人事業主
RPAホールディングスの「BizRobo!」導入に最適な法人・個人事業主は以下のとおりです。
- 比較的事業規模が大きめな法人の方
- 複数の製品ラインナップから自社に最適なツールを選びたい方
- あらゆる業務の代行を求める方
RPAホールディングスの「BizRobo!」は、事業規模が大きく大量にさまざまな業務を扱う法人に特におすすめです。
「MICHIRU RPA」が最適な法人・個人事業主
MICHIRUの「MICHIRU RPA」導入に最適な法人・個人事業主は以下のとおりです。
- 情報システム部門を持たない中小企業の方
- できる限り導入コストやランニングコストを抑えたい方
- コストパフォーマンスが高いツールをお探しの方
- 操作性に優れたツールをお探しの方
MICHIRUのRPAツール「MICHIRU RPA」は、コストを抑えたい方、分かりやすい操作性をお求めの方に特におすすめです。
おすすめ企業は「MICHIRU RPA」!
RPAを初めて導入するなら、「MICHIRU RPA」がおすすめです。
RPAのリーディングカンパニーとして実績豊富なRPAホールディングスの製品も魅力がありますが、ランニングコストを考えると導入を足踏みしてしまう企業が多いかもしれません。
MICHIRUのRPAは、何といっても月額5万円で利用できるコストパフォーマンスの高さと、プログラムが不要な分かりやすい操作性がメリットで、大企業から中小企業まで導入しやすい強みがあります。
初めてRPAを導入するユーザーには、導入前のヒアリングからサポートを受けることができ、担当者のスキル習得をサポートしてくれる「MICHIRU RPA」は心強いのではないでしょうか。
また、株式会社MICHIRUでは、フローティングライセンスの導入や自社開発のOCRサービスとの連携など様々な取り組みを進めています。RPAをプラットフォームとした将来性にも期待できるのではないでしょうか。