RPAツールは、Robotic Process Automationの略で、ロボット技術による業務の自動化を実現するツールです。
2012年あたりから日本でも導入事例が登場し、市場が拡大し続けています。従来の5強と言われる製品の他、最近では比較的に使いやすい、コストも安い製品が多く登場しています。
既存の5強製品が他の製品と比較するとより大きな会社の大きな運用向けであるのに対し、最近はこうした費用の安い、より使いやすい製品を中心として、中小企業にも普及が広がっています。
中小企業がRPAツールを選ぶときにはどのような基準での選び方が適切なのか説明します。同時に、特に使いやすい製品はどれか、概要を比較し、一覧をランキング形式でご紹介します。
株式会社MICHIRU カスタマーサクセス
この記事の監修担当者:
古閑 健太郎
熊本県出身。デザイン系の専門学校を卒業後、新卒で地元の映像制作会社に就職。テレビ番組や官公庁の動画の制作など映像に関する幅広い業務を経験。5年間勤務した後、2022年にMICHIRUに入社。
2022年にはRPA導入率が大企業45%!導入のメリット
株式会社MM総研のRPA国内利用動向調査 2022(2022年9月時点)によると年商50億円以上の企業の導入率は45%、中小企業は12%にまで成長したと報告されています。
どうしてこんなにも多くの企業がRPAを導入しているのか、RPAツールを導入するメリットを押さえておきましょう。
RPAは、効率化と生産性向上により、限られたリソースを最大限に活用する手段です。
従業員の負担を軽減し、人的エラーを削減することで品質向上が期待できます。
さらに、タスクの自動化により時間とコストが削減され、投資回収率が高まるというメリットもあります。
中小企業にとっても、RPAはシステム統合やスケーラビリティの向上など、大企業と同様のメリットを提供します。導入により競争力が向上し、より戦略的な事業展開が可能に。
中小企業に最適なRPAツールは?比較すべき4つの特徴
RPAツールのメリット、中小企業にもどのような効果が把握したところで、世の中にはRPAツールを開発・提供している会社が多くあります。ここでは、多くのRPAツールの中でどの商品が最適なのか判断する際に比較すべきポイントを4つご紹介します。
1. 一気に大きな額の投資がない「低ランニングコスト」
中小企業のRPAツール選びには、コスト・導入と操作のしやすさ、サポートの手厚さの比較がポイントとなります。
低ランニングコストのツールは、ライセンス費用やメンテナンス費用がリーズナブルで、コスト効率的に導入・運用できることが重要です。
このランキングでは、コストが従来のRPAツールと比較すると安め・一挙に大きな投資をする必要がない製品を選定しています。
2. 操作のしやすさ
RPA導入時に問題となるのは、従業員に専門的な技術スキルを持つことが少ない点です。
操作のしやすいRPAツールは、非技術的な従業員でも迅速に使いこなせるため、短い学習曲線で効果的な自動化を実現できます。
操作のしやすさ・機能のわかりやすさの点では、UIの工夫が行き届いたクラウド型RPAツールが注目されます。
デスクトップ型のものでも、特にUIが工夫されており、操作の習得に長い時間がかからないものが中小企業には向いています。
クラウド型RPAツールは、月額のランニングコストが安めで、操作と機能がシンプルで、中小企業には使いやすいものが多く出回っています。
3. 導入のしやすさ
RPAの導入は中小企業にとって新しい経験の場所が多いく、導入プロセスがスムーズで迅速に実施できるツールを選ぶことが重要です。
また、導入においては既存のシステムとの連携も考慮し、シームレスな統合が可能であることが望まれます。
クラウド型RPAツールは、導入が簡単で、即日にでも使いだすことができることから、導入のしやすさでは他のRPAツールに対して優位性があります。
4. きめ細かいサポート体制
中小企業は従業員数が少なく、ITリソースが限られていることが多いため、整ったサポート体制が重要です。サポートが充実しているツールを選ぶことで、RPAの導入・運用におけるリスクを最小限に抑えられます。
サポート体制については、専門のスタッフが相談に乗る体制や、アップデート・オプションなど、それぞれのユーザーの要望にフレキシブルに答えてくれる体制かどうかがポイントになります。
中には、導入やサポートの際にコンサルティング並みの手厚さがあるベンダーもあり、サポートは差別化が図られるポイントになっています。
中小企業向けおすすめRPAツールランキングTOP10
それぞれの企業に最適なRPAツールを見つけ出すための確認ポイントを解説してきました。続いて、上記4つのポイントを比較対象の基準とした「中小企業向けおすすめRPA」をランキング形式で10種類ご紹介します。
どの商品が1番あなたの理想に近いか考えながら、比較してみてください。
ランキング1位 MICHIRU RPA
価格:初期費用10万円、月額5万円~
従来のRPAツールの価格・操作の難しさ・わかりにくいUIといったデメリットを大幅に改良しました。
- 月額5万円、他社のRPAの約半分というランニングコスト
- 手順を自動解析、最適化を図って、使えば使うほど早く作業を完了
- ソフト間連携を画像解析技術を用いてツール側が自動で行ってくれる
の3点を実現しており、多機能で充実しており、著名製品並みに使えるMICHIRU RPAは、中小企業向けRPAツールの中でも魅力的です。初期費用・月額料金も中小企業にとってお手ごろです。
ベンダー資格こそありませんが、操作と機能を短い時間で、専門の技術スタッフからオンライン・ハンズオンで習得することができる定期セミナーも好評です。
ランキング2位 BizTex Cobit
価格:初期費用30万円、月額10万円~
中小企業向けRPAツールランキング2位のクラウド型RPAツールのBizTex Cobitは、ロボットの作成台数・タスク数を無制限とし、中小企業が試行錯誤しながら、無理なく使えるツールとなっています。
導入期間が極めて短く、即日からでも使いはじめることができる気軽さ・機能とUIのシンプルさが好評です。
ランキング3位 Robotic Cloud
価格:月額10万円~
ランキング3位のRobotic Cloudは、ドラッグアンドドロップ機能でシナリオを作成できる、操作が極めて簡単なクラウド型RPAツールです。
ビジュアルモード=ドラッグアンドドロップ、エディタモードではYAMLでのプログラミングが可能です。
初心者にも上級者にも使いやすい仕様、機能である点が特徴です。
さらにOSを選ばないので、すでにあるITインフラを活かした導入が可能です。
ランキング4位 アシロボ
価格:月額5万円~
導入のサポート、操作説明、体験版の提供など、中小企業の痒いところに手が届くサービスを提供しているのが、中小企業向けRPAツールと銘打っている、ランキング4位のアシロボです。
機能は大手ベンダーの製品との比較で非常にシンプル、操作は最大で8時間で習得可能、と言われる難易度で、導入の際にも相談しやすい気軽さがウリです。
ランキング5位 ブラウザ名人
価格:初期費用16万円、月1万円から
ランキング5位は、シンプルなRPAツール、ブラウザ名人です。
ブラウザ上の動きを自動化するなら、安定した動き・シンプルな機能で「無駄がない」と好評なブラウザ名人がぴったりです。
特にWebEDIなどの自動入力に向いています。
機能がブラウザ上のものに限られるのが難点ですが、同じシリーズのデスクトップ型RPAツールであるジョブ名人も、保守料込みで1年78万円と、リーズナブルな価格・使いやすさ、サポートの手厚さで中小企業での運用には向いています。
おすすめRPAツールランキング・6位~10位
ランキング6位 EzRobot
Ez(イージー)の名前のとおり初心者でも直感的に使いやすいUIが特徴です。
オブジェクトコードも使ってシナリオを作成したい方には高度な拡張機能が使えます。月額50,000円でPC1台のライセンスが受けられます。
ランキング7位 ミラロボ
こちらも操作が初心者に優しく、低価格で小規模で気軽に運用できるRPAです。
操作はなんと動作を順に選ぶだけ。月額55,000円でPC2台のライセンス、クラウドとオンプレミスの導入形態が選べます。
ランキング8位 Robo-Pat
シンプルで初心者でもすぐに使えると評判のRobo-Patは、PCに直接インストールするだけで、簡単に使うことができます。
フル機能版でシナリオ作成・実行版で実際にロボットを動かす構成ですが、合わせて1ライセンス当たり16万円と導入しやすい料金です。
ランキング9位 QueenBOT RPA
Softbankグループが取り扱うこのRPAは、非常に安価で年額30万円から利用が可能です。
1台から小さくスタートできて、オンプレミスでの導入なので、セキュリティ管理は心配、でもRPAを使ってみたいと思う会社向けです。
ランキング10位 Automation 360
世界シェア3位のAutomation Anywhereをシンプルで使いやすくしたAutomation Anywhere。
Cloud Starter Packは月額$750USD~で導入でき、導入形態はオンプレミス・クラウド・SaaS・ASPから選べます。
英語の説明が理解可能でしたら、機能も充実、お得です。
MICHIRU RPAがランキング1位の真相に迫る
MICHIRU RPAには、大きなベンダーのRPAツール製品とは異なり、中小企業のそれぞれの悩みに答えてくれるユーザーサポート体制があります。
ランニングコストに比べて非常に手厚いと考えられ、ランキング1位の大きなポイントとなりました。
MICHIRU RPAは、導入の際に、ユーザーとじっくり打ち合わせなどのコミュニケーションを取りますが、コンサルティングのようなきめ細かさ・専門性で、ユーザーからは好評です。
中小企業の中には、IT専門職員が少ない、という悩みがある会社も多いものですが、こうした体制が整っていると安心といえるでしょう。
また、初期費用10万円、月額利用料5万円でご利用いただけるだけでなく、RPA初心者の方でも安心な操作勉強会や質問対応など、手厚いサポートもご用意されております。
無料の説明会もあるので、少しでも興味のある方はお気軽にお問合せください。
導入成功事例3選!各社の課題にMICHIRUを有効活用
MICHIRU RPAの導入の成功事例は中小企業を中心に多数あります。本質的な業務への集中・業務の効率化のほかにも、各ユーザーの多彩な課題に効いたとの声が聞かれます。
どんな課題に有効だったのか、以下事例ごとにまとめました。
導入例1.社会保険労務士事務所
- MICHIRU RPA導入により単純作業量を大幅に減らすことができた。
- MICHIRU RPAは 動作状況をモニタで表示させることができるが、大型モニタに表示させ、職場内を盛り上げて、士気を上げることができた。
- モニタの表示を通じて、個々人が管理していた作業の進み具合を共有することもできて、仕事が見える化、業務改善された。
- チャットの送信やファイルダウンロード・リネーム・フォルダ分けなど、定期的に発生し回数が多い単純作業をRPAで実施することでタスクを切り分けられた。
- ITツールに強い事務所として、事務所のブランディングを行うことに成功した。
導入例2.教育・管理部門業務
- 単純作業は機械に任せることで人間にしかできない、本質的業務に集中する時間が生まれた。
- 時間設定をすることで自動で処理をしてくれるため、安心。
- RPAの導入で作業手順を見直す時間を良い意味で強制的に作ることができて、業務改善が進んだ。
- 誰でも簡単に操作ができる
導入例3.地方新聞社
- 校正という業務そのものを根底から変えている。
- 単純作業のために士気が下がることを防ぐことができて、創造的な仕事に集中できている。
導入例のポイントまとめ
いずれの例も、中小規模の事業所で業務を単純な反復作業に絞って導入した例です。
前提となる導入の条件を業務の見直し・導入業務の絞り込みで整えているのと同時に、導入後は働く人のモチベーションは向上している様子が見受けられます。
また、全体的に、初めてのRPAツールの導入時にも、今まで使っていたRPAツールを少し見直してみたい時にも、それぞれ課題を克服できているようです。
資料請求・定期セミナーから、気軽に導入の検討をしてみてはいかがでしょうか。
記事まとめ
RPAツールの最新情勢とあわせて、中小企業向けRPAツールをランキング形式でご紹介しました。
RPAツールは有効であることは知っている、しかし、「なかなか自分の会社の規模では、難しい」と思ってきた中小企業の方も、現在の市場の情勢では、選択肢が多くなってきています。
中小企業が新しい技術についていくこともDXのメリットを先取り・競争力を強化する意味で重要な意味がありますので、ぜひお早めに導入の検討を始めてみてください。