近年、多くの企業では、人手不足や業務効率化に直面しているため、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入が避けて通れなくなってきました。
キーエンスのRKシリーズとMICHIRU RPAは、高性能かつ即戦力となるRPAツールとして、多くの企業で導入されており、注目を集めています。
本記事では、機能性とサポート体制の手厚さから、中小〜大手企業に選ばれているキーエンス「RKシリーズ」と「MICHIRU RPA」の導入価格・サポート体制・無料トライアルを比較していきます。
記事の後半には、キーエンスのRKシリーズの特徴・操作マニュアル(ナビの使い方)・導入事例(評判 / 口コミ)についてもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
キーエンスのRPA「RKシリーズ」とは
キーエンスのRPA「RKシリーズ」とは、株式会社 キーエンス(FAの総合メーカー)によって、事務業務の自動化・効率化を実現するために開発されたRPAツールです。
RPA「RKシリーズ」は、FAの総合メーカーとして、キーエンスが長年培ってきた自動化技術と、ノウハウを融合させた製品であり、パソコン上の定型業務を正確かつ高速に処理できます。
また、キーエンスが提供しているRPA「RKシリーズ」は、複雑なプログラミングスキルが不要なので、現場担当者でも導入・運用しやすく、直感的な操作で業務フロー(シナリオ)を構築することが可能です。
さらに、2023年以降のバージョンアップでは、UIの操作性向上とAIとの連携強化(株式会社 オルツと資本業務提携)を図っており、より高度な自動化にも対応しています。
MICHIRU RPAとは
MICHIRU RPAとは、株式会社 MICHIRUが提供しているデスクトップ型RPAツールで、社内の事務作業や定型業務を自動化することが可能です。
MICHIRU RPAは、Windows上で利用されている全てのソフト(Excel・Word・基幹システム・メールソフト・各種Webブラウザ・Kintoneなど)を対象に、画像解析によって業務を自動化できるため、プログラミング知識不要で直感的にシナリオ(業務フロー)を作成できます。
ライセンスに関しては、インストール台数に制限がない「フローティングライセンス形式」を採用しており、1ライセンスで同時編集5台・同時実行1台までです。
また、MICHIRU RPAでは、Chatworkとの連携による遠隔起動・多言語対応(日本語 / 英語)が可能で、料金プランについても丁寧に案内しているため、具体的な導入イメージをしやすくなっています。
- プログラミング知識ゼロでも操作可
- 月単位での契約更新(契約月日割り対応あり)
- 画面録画でシナリオ(業務フロー)を簡単に作成
- シナリオ作成の依頼にも対応可
- 利用者に向けて定期的に「小技集」を提供
キーエンス「RKシリーズ」と「MICHIRU RPA」を比較
キーエンスのRKシリーズとMICHIRU RPAの導入価格を比較
キーエンスのRKシリーズとMICHIRU RPAは、業務効率化を支援するRPAツールとして、数多くの企業から注目されていますが、導入価格が異なります。
まず、キーエンスのRKシリーズは、AI / ナビ搭載 高機能RPAですが、公式サイトに初期費用や利用料が公開されていません。
導入価格については、個別で見積もりを取る必要があり、業務規模や必要な機能に応じて、企業ごとに価格が設定される仕組みです。
見積もり内容によっては、初期費用や利用料が高くなる可能性もあるため、他社の導入価格と比較することが大切です。
一方で、MICHIRU RPAは、料金体系が非常にシンプルかつ明確で、2つの料金プラン(シンプルプランとアシストプラン)を提供しています。
初期費用は、10万円と導入しやすい価格帯で、年間利用料も事前に把握できるため、中小企業や初めてRPAを導入する企業向きです。
初期費用 | 利用料 | 契約期間 | |
---|---|---|---|
キーエンス RPA RKシリーズ |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
MICHIRU RPA シンプルプラン |
10万円 | 5万円 | 1ヶ月単位 ※導入月日割り可 |
MICHIRU RPA アシストプラン |
10万円 | 10万円 | 1ヶ月単位 ※導入月日割り可 |
キーエンス「RKシリーズ」と「MICHIRU RPA」を比較
キーエンスのRKシリーズとMICHIRU RPAの無料トライアルを比較
RPAの無料トライアルは、本格導入後のミスマッチを防ぐためにも、ツールを選定する上でとても重要です。
キーエンスのRKシリーズは、公式サイトで無料トライアルについて公表していないため、導入価格と同じく個別に問い合わせる必要があります。
一方で、MICHIRU RPAは、1ヶ月間の無料トライアルを提供しており、公式サイトから簡単に申し込めます。
無料トライアル期間中は、機能制限なく、製品版と同様のサポートを受けられるため、実務業務で試すことができます。
また、MICHIRU RPAでは、トライアル期間中のサポート体制が充実しており、操作勉強会(1回90分)や個別サポート(最大4回)も無償で受けられるので、RPA初心者でも安心して導入・検討を進められます。
トライアル期間中に作成したシナリオは、本導入の際にそのまま利用することができるため、スムーズに業務を自動化することが可能です。
トライアル期間 | 申し込み先 | |
---|---|---|
キーエンス RPA RKシリーズ |
要問い合わせ | こちら |
MICHIRU RPA | 1ヶ月間 | こちら |
キーエンスのRKシリーズとMICHIRU RPAのサポート体制を比較
キーエンスのRKシリーズとMICHIRU RPAは、どちらも国産RPAツールとして、多くの企業から高い評価を受けていますが、サポート体制が異なります。
キーエンスのRKシリーズは、導入から定着までを一貫して支援する「伴走型サポート」に定評があり、キーエンスの担当者が継続的に手厚くサポートします。
また、キーエンスでは、人(担当者)だけではなく、AIがシナリオの改善点や、エラーの原因を解説してくれます。
一方、MICHIRU RPAは、導入から運用までを一貫してサポートする体制が整っており、オンラインでの個別支援や操作勉強会を行なっていたり、シナリオの作成代行にも対応しています。
また、MICHIRU RPAでは、FAQや操作マニュアルの他に、説明がわかりやすと人気がある「小技集」を定期的に更新しています。
キーエンス RPA RKシリーズ |
MICHIRU RPA | |
---|---|---|
メール / チャット / サポート窓口 | ⚪︎ | ⚪︎ |
リモートサポート(個別) | ⚪︎ | ⚪︎ ※アシストプランのみ |
Webセミナー / 操作勉強会 | 要問い合わせ | ⚪︎ |
自動化業務の選定 | ⚪︎ | ⚪︎ |
サポートサイト / 操作ガイド(動画) | ⚪︎ | ⚪︎ |
お役立ち情報の配信 / 提供 | 要問い合わせ | ⚪︎ |
代行でシナリオを作成 | 要問い合わせ | ⚪︎ ※追加オプション |
遠隔保守 | 要問い合わせ | ⚪︎ ※追加オプション |
キーエンスのRKシリーズとMICHIRU RPAができることを比較
キーエンスのRKシリーズとMICHIRU RPAは、日常的な事務作業を自動化できますが、対応できる業務が若干異なります。
以下は、対応できる業務の一例です。
MICHIRU RPA | キーエンス RKシリーズ | |
---|---|---|
できる業務 |
|
|
キーエンスのRKシリーズ 特徴
キーエンスのRKシリーズは、AIとナビゲーション機能を搭載しているため、プログラミング知識がなくても、業務を行う感覚で自動化シナリオを作成できます。
注目点は、わずか2ステップでシナリオ設計を完了できる「フローナビゲーション」と、高い画像認識技術を活かして、一括で複数データを記録できる「スマート操作レコード」です。
「フローナビゲーション」と「スマート操作レコード」は、シナリオ作成の負担を大幅に削減し、導入直後から即効性のある業務改善に役立ちます。
キーエンスのRKシリーズ マニュアル(使い方)
キーエンスのRKシリーズは、AI / ナビ搭載が搭載されているため、他社のRPAツールよりも使い方が簡単です。
ここでは、キーエンスのRKシリーズを導入する際に、知っておきたい「3つの操作マニュアル」について、詳しくご紹介していきます。
フローナビゲーション
出典:AIナビ搭載 業務効率化RPA RKシリーズ
フローナビゲーションは、わずか2ステップ(ナビに従って画面上でクリックするだけ)で、シナリオを作成することができます。
STEP1:全体のフローを決める
STEP2:ナビに従って操作(クリック)
Keyデータベース
出典:AIナビ搭載 業務効率化RPA RKシリーズ
Keyデータベースは、形式が揃っていない表データを自動的に整理・解析し、不要なデータを除外しながら、必要な情報を抽出・集計・照合できる機能です。
また、Keyデータベースは、行や列の結合が行われているExcelにも対応可能で、現場に応じた使いやすい形に整えることができます。
スマート操作レコード
出典:AIナビ搭載 業務効率化RPA RKシリーズ
スマート操作レコードは、パソコンの画面操作を録画することで記録し、自動化のワークフローに変換する機能です。
特に、スマート操作レコードは、キーエンスが培ってきた画像認識技術を活かすことで、単なる画面録画ではなく、操作を高精度に認識して記録します。
また、RKシリーズでは、操作手順を一つずつ記録する必要がないため、複数データを一括で記録することによって、シナリオ作成の迅速化と安定稼働が可能です。
キーエンスのRKシリーズ 導入事例(評判・口コミ)
キーエンスのRKシリーズは、誰もが簡単運用できるように、RPAの導入から稼働までをナビ付きで操作できるため、自分一人でもデスクワークを自動化することができます。
そのため、キーエンスのRKシリーズは、プログラミング知識のない従業員が多い企業におすすめです。
ここでは、キーエンスのRKシリーズを導入した企業・病院からの評判や口コミについて、ご紹介していきます。
キーエンスを導入した企業の声
- 施工・メンテナンスの「リテールエンジニアリンググループ」+営業を担う「リビング営業部」の2部署=社員8人分の人件費を削減(年間)
- 1,000件前後届く作業報告の適切性・費用清算を承認する「検収」作業の自動化効果が一番大きい
- 様々なシステムから日報 / 週報などの実績データを取得
- 年間約700~800万円の人件費を削減
- 約120種類の業務を自動化して月430時間(社員3名)分の作業を削減
- 感染症 / 輸血のデータ集計を自動化
- 1日150~170名のドッグ健診者情報の帳票発行を自動化
- 月750時間の業務削減(全11部署で活用)
- 2年で作ったシナリオ数は114本
- 大学本部内15部署に展開して年間業務713時間の削減
- 導入から1年半ほどで35本のシナリオを開発
- 本格稼働から1ヶ月で月97時間(0.5人分)の業務削減
- 1日17~20本のシナリオがパソコンで稼働
キーエンスのRKシリーズとMICHIRU RPAについてまとめ
本記事では、機能性とサポート体制の手厚さから、中小〜大手企業に選ばれているキーエンス「RKシリーズ」と「MICHIRU RPA」の導入価格・サポート体制・無料トライアルについて、比較してきました。
RPAツールを自社業務に導入する際は、サービス内容を把握し、選定ミスを防ぐことが大切です。
キーエンス「RKシリーズ」の導入を検討する際は、MICHIRU RPAなど他ツールと比較しながら、無料トライアルを活用してみてはいかがでしょうか?

MICHIRU RPAのトライアル
- リモートサポート付
- 1ヶ月間無料
- トライアルから本導入まで完全サポート
- 日本語と英語に対応
- 1ライセンスで同時編集5台 / 同時実行1台の権限を付与