RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、企業の総務部門や人事部門などのバックオフィス業務を自動化するためのツールです。
そのため、今までは人海戦術で乗り切ってきたような業務も自動化することが可能なため、大きな費用対効果を発揮します。
しかし、RPA製品の導入費用はさまざまで、どの程度の費用を想定しておけばよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、基本的なRPA導入の流れや、RPAを活用する際の導入費用について解説していきます。
また、RPA導入時に利用できる「IT助成制度」といった導入費用に影響する話しや、おすすめのRPAツールについても紹介していますので、最後までご覧いただければ幸いです。
RPA導入までの流れ
はじめに「RPA導入までの流れ」について解説します。
後述しますが、RPAツールの選定は「自社でどんな業務を自動化したいか」によって、必要な機能やサポート体制が変わってきます。
そのため、必要な機能を備えていることや、必要なサポート体制があることなどがRPAの選定基準になります。
導入時に、そういった検討をしないで進めてしまうと「大は小をかねる」の理論で不要な機能を備えた高額なRPAツールを導入し「不要な導入費用」がかかってしまう可能性があります。
そうならないように「正しい順序」で導入を進めるようにしましょう。
ステップ① 自動化対象とする業務の洗い出し
1つ目の手順は、自社で行っている業務のプロセスを分析し、業務の洗い出しを実施します。
RPAは作業を自動化することが得意なツールですが、人の判断が必要な業務だったり、ルールが決まっていない業務の自動化は苦手としています。
そのため、自社の業務を棚卸し、業務プロセスの分析や、属人化している作業を分解しRPAに適した業務が存在しているか確認します。
そうすることで、RPAツールに備わっているべき機能は何か、販売元(ベンダー)のサポートをどれぐらい利用する必要があるのかという点が明確になるため、不要な機能を備えた高額なRPAツールを導入せずに、適切なツールを選定することができるようになります。
ステップ② RPAツールの選定
次は洗い出した業務へ自動化を適用するために、RPAツールを選定していきます。
RPAツールを選定するときのポイントとしては以下になります。
- 自社システムとの相性
- 必要な機能があるか
- 必要なサポート体制は整っているか
- 導入コストは見合っているか
上記の「ステップ① 自動化対象とする業務の洗い出し」にて、どんなRPAツールが適切か把握できているため、ツールの取捨選択がしやすく不要な導入費用や検討時の時間もコスト削減できます。
また、自社システムとの相性については、RPA製品によって「トライアル期間」を設けているツールが多いため、そのタイミングで自社の業務が自動化できそうかチェックするようにしましょう。
ステップ③ RPA運用の検討
RPAツールの選定が出来たらRPAの運用担当者や担当者の教育方法、費用対効果の測定方法といった運用管理方法について検討しておきましょう。
例えば、RPAを導入するときに専門のエンジニアを選出して運用する場合、RPA担当者が保守業務に注力できるため運用について問題ありませんが、現場の担当者が兼業してRPAを担当するようなケースであれば、普段実施している本業もあるため、忙しさによってはうまく運用できない可能性があります。
そのため、あらかじめRPAを導入したあとの運用・保守や、どう管理するのか、誰が担当するのか、どうやって導入費用に対する効果測定をするのかについて、検討しておく必要があります。
ステップ④ 導入開始
業務の選定やRPAの運用が検討できたら、本格的に導入を開始していきます。
ポイントとしては「効果の出やすい業務」から、自動化を適用することです。
はじめから、複雑な業務で自動化するのに時間がかかる業務を対象に進めてしまうと、人がロボット開発している作業期間が長くなり、自動化の効果が出るまでに時間がかかってしまいます。
そのため、導入当初はスモールスタートし、リソースの空き状況を調整しながら、徐々に導入規模を拡大していくのが導入開始時のポイントです。
ステップ⑤ 運用・保守
RPAの導入が開始されたら、正しく機能しているかといった観点で運用・保守を実施していきます。
運用・保守にはエラー対応や業務ルールが変わったときのメンテナンスなども含まれているため、適宜作業を実施し正常性を保つ必要があります。
RPA導入にかかる費用はどのようなものがある?
RPAの導入費用には、初期費用をはじめ「ランニングコスト」や「保守・運用費用」といった様々な費用がかかります。
ここでは、主な導入費用と相場について3つ挙げて解説をします。
初期費用
RPAの導入時には「初期費用」と呼ばれる導入費用がかかります。
内訳として事務手続きや基本的な操作の説明、また各種設定といった導入初期の支援費用となります。
RPA製品によっては無料のものもありますが、初期導入費用の相場としては10万円〜50万円程度になります。
ライセンス費用
ライセンス費用はRPAツールを使用するために支払う「ツール利用料」のことです。
ライセンス費用については、月額制または年額制で設定されており「ライニングコスト」として、定期的に発生するコストになります。
導入費用の相場についてですが、RPAツールは「クラウド型」「デスクトップ型」「サーバ型」の3種類に分けられており、その形態や備えている機能によって変わってきます。
種類 | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
デスクトップ型 | 月額12万円程度〜 | パソコンにRPAツールをインストールして使用するタイプのRPAツールで、個々のデスクトップ上で作業を自動化することに向いています |
サーバー型 | 月額50〜100万円程度 | サーバ上でRPAが稼働する環境を構築し、大量のデータ処理を得意としており、稼働状況などを一元管理できるのが特徴なため、ライセンス費用の相場は少し高く設定されています |
クラウド型 | 月額10万円〜30万程度 | クラウド型はRPAツールをインストールする手間がなく、インターネット環境とブラウザがあればすぐに利用開始できるのが特徴です |
保守・運用費
保守・運用費は自動化処理をしている各ロボットが、正常に動作しているかのチェックや、エラー発生時の対応、変更が必要になったときのメンテナンスにかかる費用のことをいいます。
保守や運用の対応については基本的に、自社で選出されたRPA担当者が各対応を行うことが多いですが、ツール提供元(ベンダー)へ依頼することも可能です。
ベンダーでは、メンテナンス発生時のロボットの改修や、チャットによるエラー対応サポート、エンジニアを常駐させる支援などの関連したサポート体制を準備しています。
支援依頼する依頼する場合は、「どこまでをサポートしてもらうのか」を明確にした上で、サポート利用するのがポイントです。
導入支援会社に頼むことも可能
「RPA導入までの流れ」にて解説した業務の洗い出しやツール選定といった作業について「やり方がわからない」や「リソースが割けない」といった状況で上手くRPA導入が進まない場合、まるっと導入支援会社へ依頼することが可能です。
導入支援会社は「業務の棚卸し」「自動化適用範囲の選定」「業務プロセスの見直し」といった作業を代わりに実施してくれるため、スムーズにRPA導入を進めることができるようになります。
費用相場ですが、提供している会社によって異なりますが、RPAの導入支援・管理・運用サポート・RPAレクチャーといったサポート込みの金額で、1日あたり8万〜10万円程度、年間で約250万円程度の料金設定が多いようです。
補助金制度もチェックしましょう
番外編としてRPA導入に利用できる「補助金制度」についても紹介します。
上手に利用することで、高くなりがちな導入費用を抑えることが可能になります。
IT導入補助金
IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者等を対象に「業務効率化やDXといった生産性向上を目的とした ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入費用を支援する補助金です。
補助対象として、「通常枠」「インボイス枠(インボイス対応類型)」「インボイス枠(電子取引類型)」「セキュリティ対策推進枠」「複数社連携IT導入枠」といった申し込み枠が準備されているため、自社の目的と合致しているものに申請が可能です。
ものづくり補助金
ものづくり補助金とは、自社の生産性向上を実現するために「革新的なサービスの開発」「試作品開発」「生産プロセス改善」といった活動をするための設備投資支援を目的とした助成金になります。
ものづくり補助金の対象は多岐にわたっているため、さまざまな業種にとって活用しやすい補助金となっています。
MICHIRUなら導入費用を抑えて一括お任せも可能
ここまで、RPAを導入する際にかかる費用について解説をしてきました。
ただ、あまりIT投資に費用をかけられない、なるべく操作が簡単なソフトが良い、でも困ったときはサポートしてもらえるようなツールが良い、とお考えの方は「MICHIRU RPA」がおすすめです。
MICHIRU RPAのおすすめポイント
ライセンス費用が業界最安
MICHIRU RPAはデスクトップ型のRPAでありながら、業界相場の最安値である1ライセンス月額5万円でRPAツールを提供しています。
一般的なデスクトップ型のライセンス費用の相場が、12万円~であることからコストパフォーマンスが高いため、不要な導入費用を抑えることができます。
メリットとしては、ライセンス費用が抑えられているため、スモールスタートで開始しても、初めから大きな費用対効果が期待できます。
エンジニアでなくとも操作が可能
業界最安値であっても、操作が難しかったり専門のエンジニアでなければ操作できないようなツールだと意味がありません。
しかし、MICHIRU RPAは専門的なプログラミングを必要とせず、準備しているリストから普段実施しているPC操作を選択することで自動化シナリオを開発が行え、シナリオ作成後はワンクリックでロボットを稼働させることが可能です。
1ヶ月間の無料トライアルがついている
MICHIRU RPAは、導入費用が最安値なだけではなく、RPA導入前に1ヶ月間の無料ライセンスを提供し操作感や、自社の業務を自動化できるのかといった確認をすることができます。
また、お客様に操作感の確認といった作業を任せるだけではなく、MICHIRU RPA側からも「操作勉強会」や「相談・レクチャー」といったセミナーを提供し、疑問の解消や満足して導入いただけるようなサポートを実施しています。
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導入後も手厚いサポートを準備
RPAを導入いただいて終わりではなく、導入後も安心の伴走型サポートをご用意しているのも、おすすめのポイントです。
「自動化の可否」や「シナリオ作成のアドバイス」など、専門スタッフがサポートいたします。
RPA導入を一括お任せ
MICHIRU RPAは、RPA導入業務の検討から自動化シナリオの作成、導入後のサポートまで一括で支援できる体制を準備しております。
自社ではうまくリソースを用意できない場合は、一度ご相談ください。
他にも、オプションにて選択できる「オンライン遠隔保守」や「シナリオ作成代行」といったサービスがありますので、詳しい内容を知りたい方は以下をクリックください。