RPAには業務をロボットに代行させるために、自動化させる業務の手順や段取りを指定する「シナリオ作成」が必要になります。
このシナリオ作成は、ツールによって専門知識が必要であったり、時間やリソースがかかりすぎる場合があり「自社内で開発をするのは難しい」と感じてしまう企業もあるのではないでしょうか。
そんな時には、シナリオ作成を「外注」するというのも一つの手です。
本記事ではRPAツールのシナリオ作成を外注した場合、どれくらい費用がかかるのか、また外注するメリットはどのようなものがあるのかを解説していきます。
RPAのシナリオ作成の費用相場
まず、RPAのシナリオ作成を外注するとどのぐらいの費用がかかるのでしょうか。
外注する際に発生する費用の相場を知っておくことは、RPAの導入をする際に重要な判断材料となるでしょう。
RPAのシナリオ作成とは?
RPAのシナリオ作成とは、簡単に言うと「どのような手順でRPAを動作させるのか」といった作業の一連の流れを指示する説明書を作成することです。
例えば、エクセルを開き、既存の勤怠システムから指定したデータをコピペするといった動作を自動化させるとしましょう。
この動作の中にも、「ここをクリックする」「勤怠システムにログインする情報はこれ」「このデータをコピーする」など、細かい作業についてもシナリオ化させる必要があります。
RPAツールをエラーなく有効的に運用するのには、シナリオ作成が欠かせないのです。
シナリオ作成を外注するのにかかる費用相場
近年RPAツールを導入する企業が増加していますが、RPAツールに関する知識やリソースがない場合には、シナリオ作成を外注しているというケースも多く見受けられます。
RPAのシナリオ作成を外注する際の費用(開発費用)は、開発規模やサポート範囲によって大きく異なりますが、1本につき20万円以上が相場とされています。
また、外部エンジニアを常駐させる場合の相場は、1ヶ月あたり60万〜150万円です。
シンプルなシナリオの作成や自社でシナリオ作成する場合にわからないところのみをサポートするといったサービスでは、もう少し開発費用を抑えることができるでしょう。
RPAのシナリオ作成を外注するメリット
RPAツールの導入を検討する企業の中には、シナリオを自社開発すべきなのか、外注すべきなのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
以下では、RPAのシナリオ作成を外注することのメリットを解説します。
精度の高い運用が可能
シナリオ作成を外注すると、RPAについての様々な知見を持ったベンダーが、RPAツールの特徴や性能を踏まえた開発が可能です。
正確なシナリオを作成するには、エラーが発生しないように搭載機能や仕様をしっかりと把握し、慎重な対応が必要です。
万が一RPAツールにエラーが起きてしまうと、修正している間に業務が停止してしまい、大幅なシナリオ変更が必要となり、業務全体に支障が出てしまうでしょう。
RPAツールの開発に特化したベンダーに外注することによって、常に精度の高い運用が可能となるのがメリットと言えます。
開発に時間をかけずにRPAを運用できる
RPAツールを導入し自社開発を行っている企業にありがちなのが、シナリオ開発のための時間や調整のための時間が足りないという課題です。
自動化する業務や担当者のITスキルにもよりますが、シナリオ作成は開発開始からテストを行うまで数十時間かかると言われています。
また、RPAツールは一度運用し始めたら終わりということではなく、常にシナリオの修正や精度をアップしていく必要があります。
シナリオ作成を外注することでこれらの課題を解決することができます。
修正までに時間がかかり、シナリオを利用できないまま放置してしまった結果、「RPAの運用をやめてしまう」という負の連鎖も断ち切ることができるでしょう。
社内人材教育コストを抑えられる
RPAの開発を内製化する場合には、自社内でのITスキルのある人材を用意する必要があります。
もし、自社エンジニア等のITスキルが不足している場合、RPAツール開発についてのセミナーや外部研修に参加する必要があり、スキル向上のための費用がかかってしまうでしょう。
ITスキルの高い人材を確保することが難しい企業は、社内でRPAの運用が可能な人材を教育するよりもシナリオ作成等を外注する方が費用を抑えられる場合があります。
RPAへの専門性を持つベンダーに外注することで、人材育成や開発コストを大幅に削減することができ、効率的にRPAを導入することができますね。
外注するデメリット
これまでRPAの開発を外注するメリットをお伝えしましたが、もちろんデメリットも存在します。
双方を考慮した上で、RPAのシナリオ作成を外注するかどうかを判断しましょう。
以下では、シナリオ作成(開発)を外注するデメリットについて解説します。
外注コストがかかる
先ほどもお伝えしましたが、外部のエンジニアを常駐させる場合には、月に60万〜150万円と、自社開発を行うよりも高額な費用が必要になる場合があります。
ただし、自社開発を行う場合でもITスキルが不足する場合、研修やセミナーなどの追加費用が必要になります。
上記のことを総合的に判断し、十分に比較検討した上で自社に適切な導入方式を選択しましょう。
社内ノウハウが蓄積されない
RPAツールの導入・開発を外注すると、RPAについての知識やノウハウが社員に蓄積されません。
そのため、修正依頼や現場の業務内容の変化に応じてスピード感を持って対応できないこともデメリットとして挙げられます。
将来RPAの内製化を視野に入れいている企業やRPAツールを社内に浸透させたい企業は、何らかの工夫が必要になるでしょう。
セキュリティ上の懸念
RPAツールの開発を外部委託する場合、業務プロセスに関する情報を提供することでセキュリティ上の懸念が生じます。
特に、機密性の高い情報を取り扱ったり、顧客情報などを取り扱ったりする場合には、情報漏洩や悪用のリスクを考慮する必要があるでしょう。
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自社に十分なITスキルを持ち合わせる人材の確保が難しい企業や、すぐに業務の自動化を行いたい方におすすめです。
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RPAのシナリオ作成について外注を検討している企業は、ぜひご利用ください!
記事まとめ
本記事では、RPAツールのシナリオ作成を外注する際の費用の相場や、メリット・デメリットについて解説しました。
外注する際には高額の費用がかかってしまうと思いがちですが、自社内環境などを考慮した上で判断しましょう。
場合によっては内製化するよりも外注する方が費用を抑えて、RPAツールを有効的に活用できる可能性もあります。
外注をした方が良いのか、内製化実現をするための支援サポートを受ける方が良いのかを明確にすることが、効率的にRPAを導入するポイントですので、開発方法は目的に合わせて選定してください。