中小企業におすすめのRPAツール機能を比較!導入時の確認ポイントも解説

中小企業向けのおすすめRPAツールを比較。小さい会社も導入すべき理由や確認ポイントも解説

中小企業におすすめのRPAツール機能を比較!導入時の確認ポイントも解説

RPAツールの選定には迷うことが多いものです。思いのほか製品選定に悩んで時間をかけた、という体験もよく聞かれます。

特に、予算の制約がかかりやすい中小企業では、導入の際に製品選定が悩みの種になりがちです。

業務時間の削減・業務の効率化を進めたいけれども予算が合わないという話もまたよくある悩みです。

そこで、小さい会社でも導入のハードルが高くない、デスクトップ型・クラウド型RPAツールを中心に、各製品を比較してまとめました。

ぜひ導入の際の比較検討のご参考になさってください。

株式会社MICHIRU カスタマーサクセス

この記事の監修担当者:
古閑 健太郎

熊本県出身。デザイン系の専門学校を卒業後、新卒で地元の映像制作会社に就職。テレビ番組や官公庁の動画の制作など映像に関する幅広い業務を経験。5年間勤務した後、2022年にMICHIRUに入社。

目次

なぜ小さい会社でRPAツールがおすすめ?

なぜ小さい会社でRPAツールがおすすめ?

RPA=Robotic Process Automationツールは、パソコン上の作業を自動化し業務効率化を推進するソフトウェアです。

小さい会社では、人手不足に悩むケースが多くあります。外注のコストも非常にかかることがあり、アウトソーシングにも大企業と比較すると慎重にならざるを得ない場合も見られます。

RPAであれば、外注で実際に人を使うよりも、柔軟に対応できます。

また、小さい会社では、一人が離職した穴が大きく、業務に対する影響が大きくなりがちです。

そんな悩みをもつ小さい会社も、RPAツールでの自動化を進めると、一人が抜けた穴のインパクトを抑えることができます。

RPAツールは、定型的で繰り返し行われる業務に導入・自動化することで、業務時間を削減できて、効率化の効果が上がります。

小さい会社は、そうした業務にまで人手を取られてしまう余裕はなく、一人でも多くのメンバーが本質的な業務に専念する必要性があります。

大きい会社との比較で考えると、むしろ小さい会社にこそ、RPAツールによる自動化が必要であり、小さい会社に合ったツールも最近では多くなっています。

小さい会社におすすめのRPAツール4選を比較

小さい会社におすすめのRPAツール4選を比較

RPAツールの日本市場5大ツールというと、BluePrism, BizRobo, WinActor, UiPath, Automatic, Anywhereがあります。会社規模や運用規模、そして日本語環境を考えると、RPA選定ではこれらの5大ツールを選ぶといいとは限りません。

BluePrismは、そもそも大きな運用を想定して、サーバで多数のロボットを管理するサーバ型のツールの代表です。小さい会社の業務にあった製品はむしろデスクトップにインストールするデスクトップ型か、クラウド型ですし、価格面でも合理的です。

ここでは、中小企業でも業務に使いやすく、シェアでも上位に入るRPAツールを4つ取り上げ、それぞれの違いや性能を比較します。

1. MICHIRU RPA

MICHIRU RPA

メリット

使いやすいUI・画像認識技術を利用し、十分に他のシステム・アプリとの連携、自動化も図ることができます。

フローティングライセンスは、1ライセンスで同時に5台のPCでシナリオの編集を行うことができ、同時に1台のPCでシナリオを実行できます。

つまり、小さく始めて徐々に対応する業務を増やしやすくなっています。

比較のポイント

コスト

初期費用が10万円、1ライセンス月額5万円で、シナリオ作成・実行数に制限はありません。

追加料金は一切なく、MICHIRU RPA程の性能を持つツールとしては業界最安値とも言えます。

機能一覧

画像認識のため全ソフトの操作が可能で、日時指定実行もできるようになっています。

前述の通りフローティングライセンス形式で、1ライセンスで同時に5台のPCでシナリオの編集機能も。

操作性

使いやすいUI・画像認識技術を利用し、直感的な操作でシナリオを作成できるので、プログラミングは必要ありません。

FAQやメール・チャットはどのプランもついてくるので、分からないことがあればいつでも聞けます。

対応OS

インストール型でWindows10と11に対応しています。

他のシステムとの連携は?

表計算ソフト、ブラウザ、基幹システムなど、パソコン上で動作する全てのソフトを操作可能です。

2. BizRobo!

BizRobo!

メリット

RPAテクノロジーズのBizRobo!は、大きな運用例も多いので、「大企業向け」と考えられがちですが、小さい会社でも意外と使えるのです。

年額90万円でフル機能が使えるminiもあり、サポートやコミュニティも充実しています。

トライアルも気軽に試すことができます。日本語で充実した情報提供をしており、安心して利用することができます。

比較のポイント

コスト

デスクトップ型なら、年間90万円のminiから利用が可能です。サーバ型が大型運用・高価格なのに対して、こちらは小さい会社でも導入が可能な値段です。

なお、この価格帯の他の製品では、ソフトバンクのsynchroidがあります。機能もよく似ています。

機能一覧

  • デザインスタジオ・・・気軽にロボットが作成できる
  • デスクトップオートメーション・・・他のアプリと連携させるエージェントである
  • スケジューラー・・・ロボットを予定に合わせて動かす

の3つのモジュールがワンセットになっています。それぞれの機能を利用できます。

操作性

トレーニングを受けると普通は問題なく業務に使えるというレベルのシンプルなUIです。こちらもノンプログラミングで操作できます。

対応OS

Windowsに対応しています。

他のシステムとの連携は?

エージェントを通じて業務上利用する主要なアプリケーションと連携します。

3. WinActor

WinActor

メリット

WinActorは、Windowsで動くアプリケーションの自動化を狙いとするRPAツールです。他のRPAツールと比較すると、使いかたの参考になるテキスト・講座などが充実しています。

株式会社NTTデータが開発したWinActorは完全な国産ソフトウェアですので、国内でのサポート・トレーニングなども充実しています。

比較のポイント

コスト

コストはデスクトップ型1台で年間約90万円~となっており、月間に直すと、7万5000ですので、小さい会社にも導入に手が届く価格設定です。

実行環境だけを作る場合は、年間約20万円となっています。

これに対して、サーバー型Rでは年間500~700万円のプランが標準的です。

機能一覧

自動記録と自動操作、そしてWindowsで動作するアプリケーションとの連携とシンプルな機能です。

操作性

ブラウザ、ディレクトリ形式の操作画面から操作します。

プログラミングなしで操作が可能ですが、ある程度プログラミングやHtmlのことを知っているとなじみやすいUIです。

対応OS

Windowsに対応しています。

他のシステムとの連携は?

Windows対応のアプリケーションに対応しています。

4. Biztex Cobit

Biztex Cobit

メリット

国産RPA初のクラウドRPAツールとして開発されたBiztex Cobitは、10万ステップ稼働で月10万円から利用可能です。

クラウドRPAツールなので、導入したら即日ブラウザから利用できて、導入のコストがかからないのが特徴です。

クラウドRPAだけに、アクセス管理を強化することがポイントですが、最も使いやすいRPAツールの一つで、課金の体系も小さい会社の導入に向いています。

国産のRPAツールなので、日本語によるサポートを受けることができます。

比較のポイント

コスト

月額10万円から利用が可能です、また、アカウント発行数は無制限ですので、一つの会社で、10万ステップの稼働は会社の中でシェアすることができます。

機能一覧

ブラウザ上でのワークフローの作成と再生、他のアプリはWeb経由で連携可能です。

対応OS

クラウド・ブラウザ経由の利用ですので、OSを選びません。Macにも使えます。

操作性

シンプルな画面で、ノンプログラミングで操作ができます。

v他のシステムとの連携は?

オンプレのアプリには対応していませんが、Webアプリにはほとんど対応しています。自動でWeb上のデータを拾うのも、また、Google DocsなどのWebアプリにも使えます。

御社で導入する前に!ツール比較・選択のポイント

御社で導入する前に!ツール比較・選択のポイント

まず、RPAツール製品の比較の前に考えるべきことは、どんな業務に導入するかです。

業務の自動化が実現できるか

その上で、比較検討になりますが、RPAツールは価格だけで選ぶのではなく、導入業務を実現できるかどうかの点から比較検討するのがポイントです。

価格は大きな要素ですが、自動化したい作業が複雑すぎてシナリオが完成しないといったように、対象業務の確認をせずに導入してしまっては本末転倒の結果になってしまいます。

失敗事例には、導入の前にこの点の検討が不十分であったものが多いと言われています。

導入対象の業務は、もともとRPAツールが対応できる定型・反復される業務であることはもちろんですが、業務のいわゆる「切り出し」が大きすぎると、機能を使える・使えないの判断にも影響が出るので、留意しておきましょう。

細かく業務の手順を可視化し、その上で考えるのが良いでしょう。

製品サポート以外のサポートは重要?

保守・あるいは自動化のアドバイスをしてくれるサービスなど、サポートの有無は、製品ではなく外注にお願いするのも一つの方法ですので、製品サポート以外のサポートをあまりベンダー求める必要はありません。

日本語対応の有無は自社の事情に合わせて検討しましょう。

無料ソフトのライセンス条件に注意

加えて、フリーソフト、無料のソフトは、導入予算からどうしても気になってしまいますが、無料版には商用利用の制限がついているものがほとんどで、会社内で利用することも商用利用に入ることから使いにくいことを覚えておきましょう。

記事まとめ

記事まとめ

小さい会社で使うのに適したRPAツールは、

  • 当該業務の自動化ができるか
  • 製品サポート・日本語対応などのサポート体制
  • コスト

の3要素を考えて、あとはその他の機能をチェックすると大まかな比較がしやすくなります。

これらを考えると、現在国内シェアの高めの製品でも小さい会社の業務に合うものがあります。

導入に際しては、大きい会社より効果が上がりやすく、将来に向けても重要な戦略となるので、十分比較検討して選定されることをおすすめします。

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