手間のかかる定型業務などを自動化し、業務効率化が図れるツールとして注目されているRPAですが、需要とともにさまざまな機能を持った製品が登場しており、ツールの選定が難しくなってきています。
そこで今回は、導入におすすめなツールを機能別に比較して解説したいと思います。
また、機能面以外でもRPAツールを比較する時に重要なポイントを3つ挙げて解説していますので、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。
【比較表】機能重視でRPAツールを選びたい方におすすめ
機能別に比較したRPAツールを3つ挙げて紹介します。
RPAツール名 | 機能 | ツールの特徴 |
---|---|---|
MICHIRU RPA | プログラミング知識が不要/使いやすい操作画面/さまざまなアプリ間で連携が可能 | 導入実績900社以上/手厚いサポートを準備/業界最安値でツールを提供 |
キーエンス(ナビ搭載 業務自動化RPA RKシリーズ) | ナビ機能を搭載/Excelの内容を整理整頓/操作を記録 | eラーニングやWEB面談など無償サポート |
アシロボ | 業界最短クラスの習得時間/万全のセキュリティ体制 | 細部にこだわった機能設計/追加費用のない無料サポート |
MICHIRU RPA
「MICHIRU RPA」は、株式会社MICHIRUが提供しているRPAツールで、プログラミング知識が不要なため、どなたでも簡単に操作できることが特徴です。
普段行っているパソコン操作を、ツールが準備しているリストから順番に選択することで自動化シナリオを作成することができるため、ITに詳しくない方でも操作が可能です。
また、 アプリやシステム間の連携も得意としており、表計算ソフト、会計ソフト、 Webシステム、業務システムなど異なるソフトウェア間を横断した自動化が可能です。
そのため、複数のアプリケーションを横断した業務プロセスを自動化したい場合も、一部の工程だけではなく一連の流れをすべて自動化することができます。
他にもサポート体制が充実しているため、自動化の可否のアドバイスや、専門スタッフによる問い合わせ対応、無償トライアルなども準備されています。
MICHIRU RPAの詳細を見るWinActor
キーエンス(ナビ搭載 業務自動化RPA RKシリーズ)
「キーエンス(ナビ搭載 業務自動化RPA RKシリーズ)」は、株式会社キーエンスが提供しているRPAツールで、従来のRPAは難しすぎて使いこなせない方に向けて「ナビ機能」を搭載していることが特徴です。
RPAツール上で自動化したい作業を並べ全体のフローを決めたら、後はナビに従ってクリックしていくことで自動化シナリオが完成されるため、とても簡単に開発できます。
また、Excelファイルに記載されている内容を「Keyデータベース」という機能を使うことで不揃いのデータがあっても整理整頓できたり、認識精度の高い「スマート操作レコード」を使うことで、パソコン画面の動きを録画し自動化シナリオを作成することも可能です。
アシロボ
「アシロボ」は、ディヴォートソリューション株式会社が提供しているRPAツールで、操作を習得するまでにかかる時間が業界最短であることを特徴としています。
他のRPA習得時間が、1~6ヶ月(アシロボ調べ)であるのに対し、アシロボはマクロが組めるような基礎知識がある方であれば「90分」、知識がない方でも「7時間」で習得できるとしています。
他にも無償サポートが充実しており「導入サポート」「操作説明会」「バージョンUP」などを無償提供しています。
機能以外で確認すべきRPA製品の選び方
ここまでは、機能面に着目してRPAツールの比較をしてきましたが、他にもツール比較時に注意しておく点があります。
それでは、ツールを選ぶときのポイントについて3点挙げて解説します。
比較ポイント① 導入目的に合った価格体系か
RPAツールを導入するには「初期費用」や「ライセンス費用」といった導入コストがかかりますが、自社の目的に合った料金体系になっているか確認しておきましょう。
RPAツールを選定する際に「大は小を兼ねる」の理論で選んでしまうと、自社の業務を自動化するには必要のない機能が搭載されており、自動化して削減したコストと見合わない導入コストになってしまう可能性があります。
そのため、あらかじめ自社の業務を洗い出しておき、RPAツール選定時に比較検討できる準備をしておきましょう。
比較ポイント② 導入形態がマッチしているか
RPAツールには「デスクトップ型」「サーバー型」「クラウド型」といった3つの種別が存在します。
その種別には、それぞれ特徴があるため、自社がどういった自動化プランを組んでいるかによって、どの種別を選ぶべきか変わってきます。
そのため、RPA導入前に比較検討しておくことが大事ですので、それぞれの特徴について解説します。
デスクトップ型
個人または特定のパソコンにRPAツールをインストールし、ロボット開発や実行を行う形態です。
運用規模としては「小規模~中規模」の導入に向いており、部門単位や係単位で管理することが好ましいです。
価格は製品によって差がありますが、比較的低いコストで導入が可能なため、高い費用対効果が期待できます。
サーバー型
自社で準備したサーバーにRPA環境を構築することで、ロボット開発や実行を行う形態です。
運用規模としては「大規模」な導入に向いており、部門単位だけではなく全社にRPAを導入し業務効率化を進めていきたい企業に向いています。
価格はさまざまですが、比較的高価な価格帯でのツールが多いため、たくさんの業務を自動化し効率化することで費用対効果を出す必要があります。
クラウド型
クラウド型は、クラウドサーバー上でRPAが稼働する形態のツールです。
そのため、サーバーなど事前に準備する必要はなく、Webブラウザに接続できるパソコンさえあれば、すぐに自動化活動を開始できます。
特徴として、他の2つとは違いWebブラウザ上で実施する業務のみ自動化することが可能です。
運用規模としては「小規模」な導入に向いており、部門単位で管理することが好ましく、価格帯は備えている機能によって、価格が抑えられたものから高額なものまで存在します。
比較ポイント③ 必要とするサポート体制があるか
RPAツールを使い業務の効率化を図るためには、ロボット開発や保守メンテナンスが必要となります。
しかし、RPA導入を検討されている方は、初めてツールを活用するというケースが多いと思いますので、安心してRPAを利用するためにもサポート体制の有無について確認しておきましょう。
次の記事では、価格重視の比較表をご紹介
今回の記事では、RPAツールを比較検討するための参考として、 機能重視で選びたい方におすすめなRPAについて解説しました。
RPAは、需要とともにさまざまな機能を持った製品が登場しているため、消費者側も目的を持ったツール選びが大切になってきています。
本記事で紹介した内容を参考にしていただき、RPA導入のきっかけになれば幸いです。
また、今回は機能重視でしたが、価格を重視した場合のツール比較表についても以下の記事で紹介しておりますので、ぜひご覧ください。