コクー 株式会社が提供している「マクロマン」は、初期費用や利用料が一切かからない無料のRPAツールなので、コストを抑えたい中小企業や個人事業主から人気があります。
一方、MICHIRU RPAは、月額5万円と有料でありながら、手厚いサポートや高度な機能を提供しているため、RPAで業務を効率化したい企業から人気です。
本記事では、マクロマンとMICHIRU RPAのサポート体制を比較しながら、マクロマンの使い方(操作方法)や導入事例について、詳しく解説していきます。
後半には、マクロマンができることと、知っておきたい「デメリット」もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
完全無料のRPAツール「マクロマン」とは
マクロマンとは、ベンダーではない「人材派遣会社」であるコクー 株式会社が提供している「完全無料のデスクトップ型RPAツール」です。
マクロマンは、ツールのダウンロードも無料で、サポートサービスを利用する際に料金が発生(無料相談あり)するのみとなります。
通常、ベンダーでは、期間限定でRPAツールの無料トライアルを提供していますが、マクロマンは無料トライアル(利用機能の制限なし)を利用している感覚で活用可能です。
- ツールの無料ダウンロードはこちらから
月額5万円のRPAツール「MICHIRU RPA」とは
MICHIRU RPAとは、株式会社 MICHIRUが開発・提供する「国産のデスクトップ型RPAツール」で、あらゆる業種・業界の業務自動化を支援するために設計された、高機能かつ柔軟性に優れたソリューションです。
MICHIRU RPAは、中小企業から大企業まで幅広く導入されており、業務効率化・コスト / 人的ミスの削減・生産性の向上を実現するツールとして、昨今注目を集めています。
最大の特長は、カスタマイズ性(機能性)と高度な処理能力で、複雑な業務ロジックにも対応できる構造を持ち、単なる定型作業の自動化だけでなく、業務プロセス改善の一環として導入可能な点です。
また、MICHIRU RPAは、開発支援・導入支援・運用サポート・シナリオ作成代行といった「充実のサポート体制」も整っており、RPA初心者から上級者まで安心して利用できます。
さらに、MICHIRU RPAでは、定期的なバージョンアップやセキュリティの更新も行なっているので、継続的な機能強化と安定運用が図られていることも特徴です。
初期費用 | 月額価格 | 契約期間 | |
---|---|---|---|
シンプルプラン | 100,000円 | 50,000円 | 1ヶ月ごとの自動更新 |
アシストプラン | 100,000円 | 100,000円 | 1ヶ月ごとの自動更新 |
※アシストプランには月4回(1回45分)のリモートサポート付き
- 1ヶ月間無料のトライアルはこちらから
マクロマンとMICHIRU RPAのサポート体制を比較
マクロマンとMICHIRU RPAは、いずれも日本国内で開発・提供している純国産のRPAツールですが、それぞれのサポート体制に明確な違いがあります。
RPAツールの選定においては、価格面や機能性だけでなく、サポート体制が非常に大きな判断材料であり、運用フェーズでの課題解決力と、サポート対応への質がツールの継続活用に大きく関わってきます。
例えば、マクロマンは、段階的にサポートを受けられる点が魅力で、FAQやチュートリアル動画など、無料の学習コンテンツを豊富に提供しており、独学で操作を習得できる環境も整っています。
また、有償のサポートサービスでは、個別の問い合わせに対応しているため、実務に即したトラブルや相談を行うことが可能です。
一方、MICHIRU RPAは、より手厚い導入支援と、コンサルティングサービスが特徴で、小〜大規模な自動化を目的とした企業への体制が整っています。
例えば、MICHIRU RPAでは、業務の分析からシナリオ構築・運用後の改善提案まで、一貫した伴走型支援を提供しており、RPAを初めて導入する企業だけでなく、他RPAツールからの移行支援にも対応しています。
マクロマン | MICHIRU RPA | |
---|---|---|
メール / チャット / サポート窓口 | × | ⚪︎ |
リモートサポート(個別) | △ ※初回1回・法人のみ |
⚪︎ ※アシストプランのみ |
Webセミナー / 操作勉強会 | × | ⚪︎ |
RPA化する業務の選定 | △ | ⚪︎ |
サポートサイト / 操作ガイド | ⚪︎ | ⚪︎ |
日本語対応 | ⚪︎ | ⚪︎ |
多言語対応 | × | ⚪︎ 英語に対応 |
バージョンアップ | ⚪︎ | ⚪︎ |
お役立ち情報の配信 | ⚪︎ | ⚪︎ |
シナリオ作成代行 | ⚪︎ ※条件付きで初回1本目(有償) |
⚪︎ ※追加オプション |
遠隔保守 | ⚪︎ ※有償サポート |
⚪︎ ※追加オプション |
マクロマンの評判(口コミ)
コクー 株式会社が提供する「マクロマン」の評判(口コミ)は、ノーコードで操作できたり、マニュアル動画が充実しているため、ある程度の知識をもとに、無料で自走できる点が評価されています。
また、マクロマンは、無料でインストールできるので、導入リスクを抑えたいユーザー向けに、おすすめされているツールです。
一方で、マクロマンのRPAは、ベンダーのようなサポートを提供していないため、複雑な処理には習熟が必要なツールとの声もあります。
マクロマンの使い方(操作方法)
マクロマンは、パソコン画面がON(アクティブ)の状態で、スクリプトが起動するため、スクリーンセーバーなどにより、画面がOFF(非アクティブ)になると停止します。
また、マクロマンでスクリプトを作成する場合には、実行環境(パソコン)を変えると、エラーを起こす可能性があるため、実行環境と開発環境を同じパソコンで完結することが重要です。
マクロマンの操作マニュアル
マクロマンでは、初歩的な使い方(操作方法)が理解できたら、次のステップに進むための「練習事例集」を用意しています。
事例集は、大きく分けて「基本編」と「実践編」があり、カテゴリごとに画像付きで紹介しています。
また、不明点や事例集に掲載されていない活用方法は、法人向けの「マクロマン無料相談」に申し込むことで、解決することも可能です。 ※初回限定 / Google Meetで30分間
- キーの入力コマンド / ショートカットキーの利用
- Webブラウザコマンド / ブラウザ起動・クリック
- Webからの転記方法 / 変数の利用
- ループ処理 / 同じ処理の繰り返し
- 条件分岐 / 条件によって処理の変更
- ファイル操作 / ファイルの移動
- 事前準備〜概要説明
- フローの書き出し
- スクリプトの作成(前編)
- スクリプトの作成(後編)
- 事前準備〜フローの書き出し
- スクリプトの作成
マクロマンができること
マクロマンは、コクー 株式会社が提供する「完全無料で使える国産RPAツール」で、パソコン上の定型業務を自動化することが可能です。
また、マクロマンでは、RPAの開発を受託・常駐・SPOTにて請け負う「RPA女子」を提供しており、RPAとAIやVBAを掛け合わせた自動化の提案も行なっています。
- Excel / PDFデータの編集
- メールの作成 / 送信
- システム間の情報連携
- ファイル / データのダウンロード
- ファイル / データのアップロード
- ファイル / データの形式変更
- 経理業務(請求書の処理など)
- データ入力
- AI‑OCRとの連携
AI-OCRとは
AI-OCRとは、Artificial Intelligence Optical Character Recognitionの略で、人工知能(AI)の技術を活用した「光学文字認識」のことです。
従来のOCRでは、手書き文字やレイアウトが複雑な帳票の認識は困難でしたが、AI技術を活用することで、文字情報を正確に読み取り、デジタルデータ化することが可能になりました。
AI-OCRは、紙の請求書・領収書・申請書・契約書など、多種多様な帳票から必要な情報を自動で抽出し、業務システムへ連携することが可能です。
特に、近年は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と連携することにより、入力作業の自動化や業務プロセスの効率化に大きく貢献しています。
例えば、紙の帳票をスキャンすれば、マクロマンのようなRPAツールと、AI-OCRを組み合わせることで、データ入力までを完全に自動化できます。
マクロマンの導入事例
コクー 株式会社が提供する「マクロマン」の導入事例には、製造業・販売業・通信業・公共機関などがあります。
例えば、青森県八戸市にある「有限会社 鈴木鉄工所」では、見積の算出や発注システム(EDI)の処理など、煩雑な事務作業をマクロマンで自動化しました。
マクロマン導入後は、毎日2時間以上かかっていたルーティン業務を自動化できたので、月の稼働日数を20日にすると、単純計算で月40時間以上の効率化に繋がっています。
また、マクロマンは、完全無料のRPAツールなので、導入リスクを最小限に抑えた上で、DX化へと踏み出すことができると、高く評価されています。
さらに、地方自治体の山形県みらい企画創造部 ICT政策推進課では、人手不足に悩んでいる地元企業向けに「RPAを学ぶ研修会」を開催し、コクー 株式会社のRPA女子の登壇と、マクロマンでスクリプトの作成を行いました。
- 事例1.
有限会社 鈴木鉄工所:発注システム(EDI)の処理と見積の算出作業を40時間以上削減 - 事例2.
株式会社 ジーニー:顧客情報を自社のCRM / SFAツールへの転記作業(15〜20項目)が1/3以下に削減 - 事例3.
ライオンハイジーン 株式会社:月末2〜3時間発生する売上確定表の作成業務がわずか5分に削減 - 事例4.
大和ブルーフィナンシャル 株式会社:ExcelのPDF化〜PDFの並べ替え〜結合〜保存〜を自動化することで作業時間を80%削減予定 - 事例5.
株式会社 福祉医療共済会:年間約7,500時間かかっていた見積書の作成時間が90%削減
マクロマンを導入する際のデメリット
コクー 株式会社が提供する「マクロマン」は、無料で利用可能な国産RPAツールとして、高い評価を得ていますが、導入前に知っておくべき注意点や課題も存在します。
マクロマンを導入する際には、デメリットを理解しておくことで、マクロマンが持つ高い費用対効果と、業務効率化のメリットを最大限に引き出すことができます。
ITリテラシーが必要
マクロマンを導入する際の大きなデメリットは、RPAの操作や構築に、ある程度のITリテラシーが求められる点です。
マクロマンは、ノーコードで利用できるRPAツールですが、適切なシナリオ作成やフローの設計が必要になります。
そのため、現場担当者が自力でスクリプトを構築するには、一定の学習時間が必要になるため、ITに不慣れな部署や人材が中心だと、RPA化が進まないリスクも発生します。
RPAの動作環境がWindowsに限定
マクロマンは、MacやLinuxなど他のOSに対応しておらず、RPAの動作環境がWindowsに限定されています。
そのため、社内でOS環境が混在している場合は、導入が難しいこともあるので、あらかじめ環境を確認しておく必要があります。
- Windows 10 Pro / 11 Pro
- Windows Server 2012 / 2016
サポートは有償
マクロマンは、RPAを完全無料で利用できる反面、有償サポートを利用しないと、不明点が解決しにくいというデメリットがあります。
マクロマンでは、オプションサービスとして「導入支援パック」や「RPA女子(請け負)」を提供しているため、RPA初心者でも安心して利用することが可能です。
一方で、有償サポートを利用する場合は、ベンダーが提供しているサポート付きのRPAよりも、割高になってしまうこともあります。
マクロマンについてまとめ
本記事では、コクー 株式会社が提供している「マクロマン」と、株式会社 MICHIRUが開発・提供している「MICHIRU RPA」のサポート体制を比較しながら、マクロマンの使い方(操作方法)や導入事例を解説してきました。
RPAは、業務を自動化するツールとして注目されていますが、導入・運用を円滑に行うにはコストが発生してきます。
RPA(マクロマン)の本格導入を検討する際は、ベンダーが提供している無料トライアルを活用して、有償ツールと比較してみてはいかがでしょうか?

MICHIRU RPAのトライアル
- リモートサポート付
- 1ヶ月間無料
- トライアルから本導入まで完全サポート
- 日本語と英語に対応
- 1ライセンスで同時編集5台 / 同時実行1台の権限を付与