RPAブームは未だ続いており、現在は中小企業が積極的に導入する動きを見せています。
一方、先行してRPAを導入した大企業においても、プロジェクトの大規模化や人手不足という要因で、追加導入する傾向があるようです。
こういった背景から、RPA関連の株価の動きも気になることでしょう。
最新の情勢に照らしてRPA関連株として注目すべき銘柄はどれか、また、株価の急な株価の下落・高騰の速報や原因分析、企業業績の見通し・PTS情報など、最新の動きを知るにはどんな情報源に頼るべきなのかを解説しました。
セクター別投資や、テーマ株投資にご興味をお持ちの方の参考になれば幸いです。
RPA関連銘柄とは?目標株価や推移、今後の予想は?
RPA関連銘柄とは、RPA提供企業・関連サービス提供企業が発行体になる株式の銘柄、また、RPAによる大規模プロジェクトが話題となっている株式の銘柄のことです。
ただし、現在、上場企業による大規模プロジェクトは一段落している状況のため、ここではRPA提供企業・関連サービス提供企業の株価と情勢に注目したいと思います。
RPA提供企業・関連サービス提供企業、注目株は?
RPAを提供している企業・関連するソリューションの提供やコンサルティング提供企業銘柄のうち、注目したいのは以下の企業の株式です。
RPAホールディングス(6572)
日本で第2位のRPAシェアを誇るBizRobo!の提供企業であるRPAテクノロジーズ株式会社の親会社です。
RPAテクノロジーズ株式会社は上場しておらず、持ち株会社であるRPAホールディングスが上場しています。
2019年に3,310円の史上最高値をつけてから、その後は株価が落ち着いており、割安感が出てきています。RPAの需要はまだまだあるため、今後の動きに注目したい銘柄といえるでしょう。
NTTデータ(9613)
ご存じ、国内SIer最大手のNTTデータですが、RPA国内シェア第1位のWinActorの発売元であり、各種関連ソリューションも提供しています。
DXブームもあり、株価はしばらく右肩上がりを続けていましたが、2023年時点では調整に入った動きを見せています。
ISID(4812)
ISIDは、UiPathの総代理店であり、電通系のSIerです。
業績も好調で、株価も好調を維持しています。アナリスト予想・レーティングが優勢とされるなど、注目度を集めている銘柄です。
SCSK(9719)
同じくSIer大手のSCSKは、Ui Path, WinActor, Automation AnywhereなどのRPA製品を代理店として手広く扱い、RPAをソリューションの中心の1つに据える戦略をとっています。
RPAの需要拡大・好調にのり、株価はおおむね右肩上がりでしたが、2023年現在は調整に入った動きを見せています。
パーソルホールディングス(2181)
パーソルホールディングスは、派遣社員向けのRPA研修プログラムを早くから打ち出し、BPOサービスをRPAと組み合わせたソリューションを提供するなど、RPA化に積極的に取り組んでいる人材派遣大手の企業です。
株価はほぼ右肩上がりが続いた後、2023年現在は高値で推移しています。
この外国株の株価にも注目
現在、世界市場の大きなシェアを占めているRPAベンダー3社の株価にも注目してみましょう。
中でも、格安のRPA Power Automateとそのソリューションを前面に押し出しているMicrosoftの動きに注目です。
Microsoft
Microsoftは、WindowsOS、Office などでも知られるITベンダーの「老舗」です。近時CRMやRPAなど、後発ベンダーとしてリリースした商品が注目されています。
長期投資の定番ともされている株ですが、RPAをきっかけとした投資にも面白味がありそうです。
UiPath
RPAでは世界1位のベンダーUiPathは、NYSEに今年上場したばかりです。
一時、90ドル台を付けるなど過熱した株価となりましたが、徐々に落ち着いており、これからの動きが注目されます。
SS&C Technologies Holdings
SS&C Technologies Holdingsは、世界シェア2位のBlue Prismを2022年に買収しました。
Blue PrismのRPA事業とSS&Cのソフトウエア開発・販売事業が補完的であることから、今後の事業展開に注目したいところです。
関連銘柄・テーマ株、各社の業績予想やスケジュールの情報源は?
情報源として、株価・チャート・企業ニュースを抑えておくことが基本となりますが、株価の動き、財務レポート・PTS情報などを幅広く手に入れるなら、みんかぶ、Yahoo!ファイナンス、Yahoo!ファイナンス掲示板などが便利です。
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まとめ
RPA関連株のなかでも注目の銘柄と情報源についてまとめました。
RPAは全体的に好調な需要を維持していますが、関連銘柄では堅調なものとそうでないものがあります。株式投資を検討する場合は、最新の情勢に注意しましょう。