【2023最新】無料RPAツール10選!それぞれの導入メリットや適正業務も紹介

スモールスタートを実現できるおすすめの無料RPAツールを紹介

日本では「2025年の崖」問題に代表される労働人口の減少などを背景として、企業のDX推進や生産性向上が求められています。

そこで活躍するのが、PC上で行う操作をロボットにより自動化できるRPAです。

総務省が自治体の生産性向上や「スマート自治体への転換」への手段としてRPAを推奨するなど、現在多くの業界で導入率を伸ばしているデジタルツールです。

しかしコストや運用の難易度などが高いハードルとなり、導入に踏み込めない企業が多いのも実情です。

そこでこの記事では、コスト面でRPA導入に踏み込めない企業の方や導入無料のRPAツールをご検討中の方に向けて、完全無料のRPAツールと無料トライアル可能なRPAツールを紹介していきます。

目次

RPAとは

RPAとは

RPAとは、Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、ロボットによる業務プロセスの自動化技術を指す言葉です。

デジタルレイバー(仮想知的労働者)と呼ばれることもあります。

これまで人間がPC上で繰り返し行ってきたキーボード操作やマウス操作といった定形業務を、ソフトウェア型のロボットに代行・自動化させることができます。

RPAは24時間365日稼働可能であり、繰り返される定形の業務や定期的に発生する業務の自動化を実現します。

これにより従業員の時間が創出され、よりクリエイティブで付加価値の高い業務に時間を充てることが可能になるでしょう。

企業全体の業務効率化や従業員のストレス軽減、生産性向上をはじめ、人間が手掛ける場合では0にできないヒューマンエラーの削減や人材不足の改善、コスト削減などに役立ちます。

まずは無料ツールやトライアルを利用するのがおすすめ

まずは無料ツールやトライアルを利用するのがおすすめ

RPAを活用する場合は、導入前の業務プロセス可視化が必須です。

業務プロセスの可視化ができていないままRPAのを導入し、RPAの導入に失敗する企業は少なくありません。

RPAには活用に適した業務とそうでない業務があり、特に人間の判断を必要とする業務についてはRPAで自動化することはできません。

まずは導入前に業務プロセスを可視化し、RPAの活用に適した業務のみを自動化するようにしましょう。

その上でRPAの作業領域を理解することが必要になるのですが、これについてはRPAを実際に導入・運用するなどの実践をしないと理解しきれない部分が多いです。

RPAを導入する際は試験的に特定の部署で無料トライアルや利用料フリーのRPAツールを導入し、自動化できる業務領域や操作性が簡単かどうか、また自社に導入するメリットを検討しましょう。

RPAツールによって得意領域や対応業務の範囲が異なりますので、自社や自動化したい業務に最適なRPAを導入することを目的として、無料版ツールや無料トライアルを複数試して比較するのも良いかもしれません。

完全無料で利用できるRPAツールおすすめ4選

完全無料で利用できるRPAツールおすすめ4選

まずは、完全無料で利用できるおすすめのRPAツールを4つご紹介します。

コストをかけずにRPAの導入を実現したい企業の方におすすめです。それぞれの特徴を解説していきます。

4つの無料RPAツールと有料版の有無

RPAツール 有料版の有無
UiPath Community Edition あり
Microsoft Power Automate Desktop あり
Automation Anywhere Community Edition あり
マクロマン なし(完全無料)

UiPath Community Edition

UiPath Community Edition

世界的にも日本国内でも導入数の高いUiPath社は「UiPath Community Edition」という無料版RPAツールを提供しています。

製品体系が複雑で分かりにくいUiPathツールですが、無料版を使う際に付与されるライセンスは「Communityライセンス」となります。

個人ユーザーのほか、関連会社を含め従業員が250人未満で、売上高が500万ドル未満の小規模事業者であれば用途や台数を限定して利用することが可能です。

機能制限や期間制限なく利用することができますが、サポートがフォーラムなどに限られる点に注意が必要です。

RPAツール UiPath Community Edition
提供会社 UiPath
提供形態 オンプレミス
有料版の有無 あり
公式サイト https://www.uipath.com/ja

Microsoft Power Automate Desktop

Microsoft Power Automate Desktop

「Microsoft Power Automate Desktop」は、Microsoft社が提供するRPAツールです。

Windowsユーザーは追加費用なしでPower AutomateのRPA機能であるMicrosoft Power Automate Desktopを利用することができます。

Microsoft Power Automate DesktopはMicrosoft 365(TeamsやSharePoint、OneDrive for Business、Outlookなど)やTwitter、Salesforce、kintone、Googleサービスなどのクラウドサービスとの連携・自動化を可能としています。(クラウドフロー)

またPCにインストールされたMicrosoft Power Automate Desktopを利用することにより、デスクトップ上での作業の自動化も可能です。(デスクトップフロー)

なお、デスクトップフローをクラウドフローと連携したい場合には、Pro以上のWindows OSを導入する必要があります。

また別途有償ライセンス(Power Automate per user attended RPA planやPower Automateの従量課金プランなど)も必要になるため注意が必要です。

RPAツール Microsoft Power Automate Desktop
提供会社 Microsoft
提供形態 オンプレミス
有料版の有無 あり
公式サイト https://powerautomate.microsoft.com/ja-jp/robotic-process-automation/

Automation Anywhere Community Edition

Automation Anywhere Community Edition

UiPath社と同じく、世界的に利用者が多いAutomation Anywhere社の「Automation Anywhere Community Edition」。ワールドワイドで見るとトップクラスのシェアを誇っています。

Community EditionとはAutomation Anywhereが提供する無料で利用可能なRPA環境の名称です。

ブラウザ上で自動化のシナリオを作ることができるので、ひとつのパソコンではなく、どこからでもシナリオの作成が可能です。

Automation Anywhere Community Editionでは一部機能制限がありますが、ほぼフルでRPA機能を試すことができます。

Community Editionを利用する上での制限事項は下記のとおりです。

  • スケジュール実行など一部機能制限あり
  • 有償版と比較してサーバーが物理的に遠いため通信に時間を要す
  • リソースも共用のため使っている人が多いと重くなる場合がある
RPAツール Automation Anywhere Community Edition
提供会社 Automation Anywhere
提供形態 クラウド
有料版の有無 あり
公式サイト https://www.automationanywhere.com/jp/products/enterprise/community-edition

マクロマン

マクロマン

「マクロマン」は、コクー株式会社が提供するRPAツールです。

このツールは上記3つの製品と違い、有料版がありません。利用料が完全無料であるため、機能制限なく利用することができるRPAツールとなっています。

  • 無料でダウンロード/全機能の利用が可能
  • 無料期間の縛りなし
  • ダウンロード台数の縛りなし

マクロマンは上記のとおりツール利用料を無料とし、利用にあたりサポートが必要な場合のみ別途見積りでの提案となります。

Office製品ならびにブラウザでは、Edge、Chrome、Firefox が対応可能です。

RPAツール マクロマン
提供会社 コクー株式会社
提供形態 オンプレミス
有料版の有無 なし
公式サイト https://www.macroman.jp/

無料トライアル可能なツール6選

無料トライアル可能なツール6選

続いて、RPAツール中でも特に評価が高く、有料でありながら無料トライアル期間を設けているおすすめのRPAツールを6つご紹介します。

それぞれ無料トライアル期間が異なりますので、トライアル期間中に使用感や対応業務を見極めるために、RPAで自動化したい業務をしっかりと確認してから無料トライアルを利用するようにしましょう。

無料トライアル期間・料金比較表

RPAツール 無料トライアル期間 初期費用 料金
UiPath Platform 60日間 要問い合わせ 要問い合わせ
WinActor 30日間 無料 フル機能版908,000円/年
実行版248,000円/年
アシロボ 1カ月間 200,000万円 50,000円/月
AUTORO 2週間 300,000円 100,000円/月
RPAロボパットDX 1カ月間 無料 フル機能版132,000円/月
実行専用版44,000円/月
BizRobo! 1カ月間 要問い合わせ 通常ライセンス990,000円/年
ガバメントライセンス(自治体向け)オープン価格

UiPath Platform

UiPath Platform

UiPath株式会社が提供する「UiPath Platform」は、SaaSやIaaS、PaaS、クラウド版の他、オンプレミス版といった多彩な導入形態に対応しているRPAをツールです。

無償トライアルは60日間で、自動化領域の発見から実行、人とRPAツールの共同までを行えるプラットフォームとなっています。

UiPath Platformには、自動化によって創出できた時間やカットできたコストを確認できる高度な分析ツール「Insights」も搭載されていることも特徴的です。

RPAツール UiPath Platform
提供会社 UiPath株式会社
提供形態 オンプレミス / クラウド
無料トライアル期間 60日間
初期費用 要問い合わせ
料金 要問い合わせ
公式サイト https://www.uipath.com/ja

WinActor

WinActor

NTTアドバンステクノロジ株式会社が提供する国産RPAツール「WinActor」は、国内シェアNo.1を誇りご存じの方も多いのではないでしょうか。

WinActorは、日本企業の働き方に合うように改良され続けており、誰でも簡単に利用できる操作性の高いRPAツールです。

7,000社を超えるさまざまな業界・業種で導入されています。

プログラミングの知識を必要とせず、ITリテラシーが高くない現場の従業員でも簡単に自動化シナリオを開発することができます。

30日間の無料トライアルに加え、導入コンサルティングを受けられる点が特徴的です。

RPAツール WinActor
提供会社 NTTアドバンステクノロジ株式会社
提供形態 オンプレミス
無料トライアル期間 30日間
初期費用 無料
料金 フル機能版908,000円/年
実行版248,000円/年
公式サイト https://winactor.com/

アシロボ

アシロボ

ディヴォートソリューション株式会社が提供する「アシロボ」は、中⼩企業や大企業現場部門向けのインストール型RPAツールとなっています。

一般的なRPAは業務フロー図を必要としますが、アシロボはOJT形式で利用可能。

つまり、総務、人事、経理、営業、マーケなど現場で働く従業員がいつもの「手順とルール」を思い出すだけで操作を進めることができます。

官公庁や大手~中小企業が利用するなど豊富な実績を持つアシロボの無料トライアルは1カ月間です。

RPAツール アシロボ
提供会社 ディヴォートソリューション株式会社
提供形態 オンプレミス / クラウド
無料トライアル期間 1カ月間
初期費用 200,000万円
料金 50,000円/月
公式サイト https://assirobo.com/

AUTORO

AUTORO

オートロ株式会社が提供する「AUTORO(旧:Robotic Crowd)」なら、複雑なスクレイピング処理もノーコードで自動化することができます。

多数のAPI連携機能を標準搭載しているため、Excelやkintone、Salesforceをはじめとした様々なソフトやサービスとのコネクションが充実しているほか、平⽇10:00~17:30でのスピーディーなチャットサポート体制が設置されていることも人気を集めている理由のひとつです。

またAUTOROはGoogle Chrome、Microsoft Edge、Safariなど特定のブラウザに縛られることがなく利用しやすい点も大きなメリットでしょう。

2週間の無料トライアルがあり、トライアル期間中も機能制限なくすべての機能を試すことができます。

RPAツール AUTORO
提供会社 オートロ株式会社
提供形態 クラウド
無料トライアル期間 2週間
初期費用 300,000円
料金 100,000円/月
公式サイト https://autoro.io/

RPAロボパットDX

RPAロボパットDX

株式会社FCEプロセス&テクノロジーが提供する「RPAロボパットDX」の特徴は、RPAの専門的な知見が無くても簡単に自動化シナリオを作成できる点です。

月単位での導入を可能としており、例えば繁忙期のみアカウントを増やすといったことも可能なので、必要に応じて費用を抑えながら導入できるツールとなっています。

1カ月間の無料トライアルが提供されており、トライアル前にはトライアル中のポイントやサポートの使い方などを株式会社FCEプロセス&テクノロジーの担当から案内してもらうことができるのも嬉しいポイントです。

RPAツール RPAロボパットDX
提供会社 株式会社FCEプロセス&テクノロジー
提供形態 オンプレミス
無料トライアル期間 1カ月間
初期費用 無料
料金 フル機能版132,000円/月
実行専用版44,000円/月
公式サイト https://fce-pat.co.jp/lp/rpa_new/index.html

BizRobo!

BizRobo!

ひとつのライセンスで複数のロボットが稼働できるバックグラウンド型のRPAツール「BizRobo!」は、RPAテクノロジーズ株式会社によって提供されています。

多くのRPA製品では1ライセンスに対して1つのデジタルレイバーしか稼働できませんが、BizRobo!はバックグラウンド型RPAのため複数のデジタルレイバーを稼働・実行させることができます。

BizRobo!の無料トライアルは1カ月間で、10年以上のノウハウに基づく充実した導入サポートも受ける点もおすすめしたいポイントのひとつです。

RPAツール BizRobo!
提供会社 RPAテクノロジーズ株式会社
提供形態 クラウド
無料トライアル期間 1カ月間
初期費用 要問い合わせ
料金 通常ライセンス990,000円/年
ガバメントライセンス(自治体向け)オープン価格
公式サイト https://rpa-technologies.com/

記事まとめ

記事まとめ

この記事では、コスト面でRPA導入に踏み込めない企業の方や導入無料のRPAツールをご検討中の方に向けて、完全無料のRPAツールと無料トライアル可能なおすすめのRPAツールを紹介しました。

RPAの導入には多大なコストた従業員の労力がかかります。

またRPAツールは製品によって特徴や機能が異なるため「どのソフトを選べばいいかわからない」といった悩みが発生し、導入を頓挫する企業も少なくありません。

無料ツールや無料トライアルが提供されているRPAツールであれば、導入コストを抑えながら自社や自動化したい業務にRPAが適しているかどうかを見極めることができます。

自社にぴったりなRPAツールを導入するためにも、まずは無料のものからスモールスタートしてみるのはいかがでしょうか。

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