ビジネスをする上で欠かせない事務作業や情報管理。このような単純な繰り返し業務を人手で行なうと、ヒュウーマンエラーのリスク・時間やリソースの浪費に。
その解決策として今注目されている「RPA」ですが、需要の高まりに比例して多くの種類のRPAが開発され、ユーザーが課題に沿った適切なサービスを選択しにくい状況も生まれつつあります。
そこでPeaceful Morning株式会社は、RPA導入・推進を取り巻くユーザーの課題解決のためのツールをまとめた「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」を公開しました。
本記事では、「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」とは何か、確認ポイント・2022年版との違いについてもわかりやすく解説していきます。
そもそもRPAとは
RPAとはRobotic Process Automatioの略で、ソフトウェアロボットを使用して、ルーティンとなっている単純な業務プロセスやタスクを自動化できるツールのことです。
これまで人間が行っていた繰り返しの作業やデータ処理、情報の管理などを、ソフトウェアロボットにより高い精度と効率で自動化することが可能となるのです。
RPAは特定のルールや手順に従って作業を行うため、人間が事前にルールを設定し、そのルールに基づいてタスクを自動的に実行されます。
また、RPAを導入することで企業の業務プロセスの効率化やコスト最適化、ヒューマンエラーの軽減、生産性の向上などを実現できます。
これまでも、人手不足による時間外労働の問題を抱える企業や、育児・介護休暇を取得したい社員へも貢献してきています。
「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」の概要
次に「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」に出てくるハイパーオートメーションがRPAとどう違うのか、カオスマップを作成したPeaceful Morning株式会社がどんな会社かについて詳しく解説していきます。
ハイパーオートメーションとは
ハイパーオートメーションは、RPAによる単純な作業の自動化だけでなく、より複雑な業務プロセスも包括的に自動化する概念です。
人工知能(AI)や機械学習(ML)も組み合わせて、効率性を最大限に高めることを目標としています。
RPAと比較して、ハイパーオートメーションは複数の部門にまたがる業務プロセスであっても自動化することが可能になるので、効率的な業務遂行・ビズネスプロセス全体を自動化することができます。
更にAIを活用することで、電子メール・画像・音声・動画などの「非構造化データ」を処理したり、ChatGPTの様な自動生成AIの登場によってコンテンツの作成も自動化できるようになったため、今までは人間の判断力が必要であった業務も自動化可能になりました。
Peaceful Morning株式会社について
「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」を掲載したPeaceful Morning株式会社(クラウドワークグループ)は、業務自動化テクノロジーを通じて『一人ひとりが我慢せず働ける社会』の実現を目指している会社です。
5年前の2018年に創業したPeaceful Morning株式会社は、2022年9月27日から日本最大級のクラウドソーシング「クワウドワークス」を運営する株式会社クラウドワークスの子会社になりました。
そんなPeaceful Morning株式会社は、実際に何をしている会社なのでしょうか。主な4つの事業を以下にリストアップしました。
- RPAに関する専門メディア「RPA HACK」
- PRA開発者育成サービス「Robo Runner」
- オンラインでRPAを学べる「Robo RUnner スクール」
- RPAエンジニアの就業支援プラットフォーム「RPA HACK フリーランス」
それぞれのサービスについて詳しく知りたい方は、こちらの公式サイトから確認いただけます。
カオスマップ2023年版の詳細を徹底解説
さて、この「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」が具体的にどんな内容なのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
続いて、この「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」をおすすめする人や確認ポイント、2022年版との違いについても詳しく解説します。
「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」は無料ダウンロード可能!どんな人におすすめ?
このカオスマップは誰でもオンラインから無料ダウンロードが可能になっており、RPA導入を検討している企業や、既に使用していてさらに効果を高めたいと考えている方々に非常に参考になる資料です。
多くの企業がRPA導入している中でも、すべての企業がRPAの活用に成功しているわけではありません。
うまく活用できていない企業の原因は様々ありますが、特に多いのは事前の情報収集不足や社内にRPAの専門知識を持った人がおらず開発が進めないというケースです。
RPA開発は一つの業務を自動化したあとも、社内に自動化領域を拡げていくことが成功の鍵になります。
RPAの機能を最大限にかつようするためにも、「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」を活用して、将来的な拡張を考慮したRPA選びやRPAに関連する様々なサービスを適切に選ぶことが重要です。
興味のある方は、以下のこちらからダウンロードできます。
確認すべきポイント
「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」では、各プロセスで利用可能なツールをテクノロジー毎に分類されています。
それぞれの分類のポイントを把握した上で、カオスマップを参考にしましょう。
業務発見
前述した通り、最適なRPA・ハイパーオートメーションを見つけるためには、まず自動化可能な業務を把握する必要があります。
一連の業務プロセスを可視化するためにも、カオスマップの「業務可視化ツール」で紹介されているツールのサービスを活用することをおすすめします。
定期業務の自動化
一連の業務内容を把握できたら、次はいよいよRPAを選びます。
ここでは、多くのRPAツールが開発されている中で、どのツールが自分の企業に最適かを判断することが重要になってきます。
主な判断基準を以下に4つまとめるので、これをもとにカオスマップの「RPAツール」で紹介されているツールを比較してみてください。
- 動作タイプ
サーバー型 or デスクトップ型 or クラウド型 - 開発タイプ
画面キャプチャタイプ or オブジェクトタイプ or プログラミングタイプ - 年間コスト
機能と価格のバランスを大切に - サポート体制
サポート以外のPRA開発者育成や、教育・研修サービスについても確認
2023年版と2022年版カオスマップの違い
続いて昨年公開された2022年版のカオスマップと最新の2023年版カオスマップの違いを解説していきます。
2023年版のカオスマップは「業務発見→RPAツールの選択→自動化範囲の拡大」であるのに対して、2022年版のカオスマップは「情報収集→RPAツールの選択→導入・開発→自動化範囲の拡大」となっています。
以前は2023年版よりも導入前に導入事例などの基礎知識を学ぶことや、専門知識を持った人材紹介・学習サービスの紹介にも重点が置かれています。
最新の2023年版カオスマップでは、RPAの導入が広まったことから基礎知識のための情報収集ツール・サービスではなく、自動化できる業務内容を可視化できるツールを紹介しているとも考えられます。
更に最近のRPAツールを提供している企業では、導入サポートや学習環境が整えられているのも、2023年版に人材・学習・支援に関するツールが載っていない理由の1つかもしれません。
時代の流れによる、RPAツールやハイパーオートメーションの技術力向上・導入率の増加がカオスマップにも影響していることがわかります。
記事まとめ
この記事では、「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」のポイント・2022年版との違いやPRA・ハイパーオートメーションに関する基礎知識をわかりやすく解説しました。
ハイパーオートメーションはRPAよりも高度な自動化を実現する、AIなどのさまざまな技術を組み合わせて実現する、新しい業務自動化の概念です。
あなたの企業に最適なRPA・ハイパーオートメーションを見つけるには、まず自動化したい一連の業務を把握することが重要になります。
「RPAハイパーオートメーションカオスマップ2023年版」では、それぞれの企業に最適なRPAツールを見つけるのに役立つツールや、RPA/ハイパーオートメーションを実現するツール・サービスの一覧が紹介されています。
これからRPAツールを導入しようか検討してる企業や、さらに効果を高めたいと考えている方におすすめなカオスマップです。