「RPAで日々の業務を効率したいけれど、費用面のハードルが高い…。」「まずはフリーソフトで効果を試してみたい!」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
RPAはビジネスプロセスを効率化するための強力なツールであり、実は最近では無料で利用できるフリーソフトや無料トライアルが利用できるツールも増えてきました。
本記事では、2023年版のRPAフリーソフトを厳選してご紹介します。また、フリーソフトのメリット・デメリットにも着目して解説し、法人におすすめの無料トライアルが使えるRPAツールもご紹介します。
これからRPAの導入を検討している方は、是非参考にしてみてください。
RPAツールとは?
RPAとは「Robotic Process Automation」の略称で、PC上で行う定型化された作業を自動化できるソフトウェアロボットのことです。
PRAはプロセスが定型化されたルーティン業務や、単純作業の手順を記憶し、高速かつ正確に自動化することができます。
そのため、従業員はこれまでかかっていた時間と労力を節約することができ、その分よりクリエイティブを必要とするような業務に注力できるというわけです。
最近では、完全無料で利用できるフリーソフトや無料トライアルが利用できるツールが増えたりなど、導入のハードルも下がってきていることもあり、その需要は右肩上がりとなっています。
完全無料で使える主なRPAフリーソフト
それでは、初期費用や月額料金なしで利用できる、完全無料のRPAフリーソフトをいくつかご紹介します。
コストをかけずにRPAツールを導入してみたいという方は参考にしてみてください。
マクロマン
マクロマンは完全無料で利用できる国産RPAツールです。
料金が発生するのは必要な場合のサポート費用のみで、必要最低限のコストでRPAを導入することができるのが特徴です。
- 全機能の利用が完全無料/サポート費用のみ別途発生
- 無料期間の縛りなし
- 利用人数(ダウンロード台数)の縛りなし
名称 | マクロマン |
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利用料金 | 完全無料(サポート費用のみ別途発生) |
提供タイプ | デスクトップ型 |
公式サイト | https://www.macroman.jp/ |
UiPath Community Edition
RPAツールの代表格であるUiPathには「 Community Edition」というライセンス形態があり、このバージョンであれば無料で利用することができます。
ただし無料版「UiPath Community Edition」には条件があり、個人または小規模事業者(関連会社を含め従業員が250人未満で、売上高が500万ドル未満の場合)に限られます。
上記に該当しない組織でUiPathを利用する場合には、有料版の無料トライアルを利用することになります。
UiPath Community Editionは機能制限や無料期間の制限なく利用することができますが、サポートがフォーラムのみとなる点には注意が必要です。
名称 | UiPath Community Edition |
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利用料金 | 無料(個人または小規模事業者のみ) |
提供タイプ | オンプレミス型 |
公式サイト | https://www.uipath.com/ja |
Automation Anywhere Community Edition
Automation Anywhere Community Editionは、アメリカのAutomation Anywhere社が提供するRPAツールです。
なかでも、Community Editionとは「Automation Anywhere」が提供する無料で利用可能なRPA環境の名称となります。
スケジュール実行など一部制限されている機能もありますが、基本的にはほぼフル機能で利用することができます。
ただし無料版Community Editionの利用は「UiPath Community Edition」同様に個人または小規模事業者に限定されているため、商用利用する際には注意が必要です。
名称 | Automation Anywhere Community Edition |
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利用料金 | 無料(個人または小規模事業者) |
提供タイプ | クラウド型 |
公式サイト | https://www.automationanywhere.com/jp |
フリーソフトを導入するメリットとデメリット
ここまでは完全無料で利用できるRPAのフリーソフトをご紹介しました。
フリーソフトのRPAを導入する場合には、もちろんですがメリットだけでなくデメリットも存在します。
メリット・デメリットを理解した上で、フリーソフトで十分かどうか、あるいは本格的なRPAツールが必要か?など判断の一助にしてみてください。
メリット
- コストがかからない
なんといっても、フリーソフトのRPAを導入するメリットはコストがかからないということです。
一般的なRPAツールはある程度の導入費用がかかりますので、無料でRPAを導入できるのは最大のメリットと言えるでしょう。
デメリット
フリーソフトのRPAを導入するデメリットとしては、主に以下の2つが挙げられます。
- 利用できる機能に制限がある
- サポート体制が万全でない
「利用できる機能に制限がある」に関しては、フリーソフトの場合、機能制限が設けられていることが多いためです。
大規模な導入で大量の処理を必要とする場合などには、機能が不十分という場合もあるようです。
2点目の「サポート体制が万全でない」とは、緊急時のサポートや相談がチャットのみに制限されていたり、別途サポート費用が発生するなどのケースが多いためです。
法人などビジネスシーンで利用するとなると、緊急時に処置に苦労する可能性があるため注意が必要です。
ビジネス利用なら無料トライアル版RPAを使ってみるのもおすすめ!
完全無料で利用できるフリーソフトのRPAですが、高度な自動化や大規模な自動化には機能制限やスペックの問題から向いておらず、ビジネス利用する場合には不十分となる場合があるということがわかりました。
無料なのでまずは試してみて良いと思いますが、ビジネスユースならRPAツールの無料トライアル版を利用してみるのも一つの方法です。
RPAツールの無料トライアル版ではもちろん、ツールの全機能をフル活用できるので、導入後の効果や「本当に費用分の価値があるか…?」などの懸念点も解決できるでしょう。
【法人向け】無料トライアルが利用できるRPAツール4選
ここでは、無料トライアル版が利用できるRPAツールを4つ厳選してご紹介します。
「UiPath Platform」
フリーツールでご紹介したCommunity Editionのフル機能版である「UiPath Platform」。
SaaSやIaaS、PaaS、クラウド版の他、オンプレミス版といった多彩な導入形態に対応しているRPAをツールです。
無償トライアルは60日間と比較的長く設けられているため、導入後の効果を検証しやすいのが魅力です。
名称 | UiPath Platform |
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料金 | フル機能:要お問い合わせ・実行版:要お問い合わせ |
初期費用 | 無料 |
無料トライアル期間 | 60日間 |
提供タイプ | オンプレミス / クラウド |
公式サイト | https://www.uipath.com/ja |
国内シェア1位の「WinActor」
WinActorは、NTTグループが提供する国内シェアNo.1の国産RPAツールです。
自動化のプロセスが簡単に実行できるよう設計されていますので、プログラミング知識の乏しい現場でも導入しやすいのが特徴です。
無料トライアル期間は30日間です。
名称 | WinActor |
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料金 | フル機能:908,000円/年・実行版:248,000円/年 |
初期費用 | 無料 |
無料トライアル期間 | 30日間 |
提供タイプ | デスクトップ型 |
公式サイト | https://winactor.com/ |
業界最安級のデスクトップ型「MICHIRU RPA」
MICHIRU RPAは中小企業から高い支持を誇る国産RPAツールです。
機能性や拡張機能が豊富なデスクトップ型RPAツールでありながら、月額料金はわずか5万円と業界最安級のコストパフォーマンスを実現。
使いやすいインターフェースでプログラミング不要となっているため、エンジニアのいない企業でも問題なく導入することができます。
また、導入後はシナリオ作成のサポートやオンライン操作勉強会などが提供されているため、サポートの手厚さも魅了です。
名称 | MICHIRU RPA |
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料金 | 50,000円/月 |
初期費用 | 100,000円 |
無料トライアル期間 | 30日間 |
提供タイプ | デスクトップ型 |
公式サイト | https://michiru.co.jp/rpa-ad/ |
月単位の契約が魅力の「Robo-Pat DX」
Robo-Pat DXは、プログラミング知識不要で現簡単にロボット作成が可能できるRPAツールです。
またRobo-Pat DXでは、月単位の導入を可能としているため「繁忙期のみの導入」や「繁忙期の三実行専用をように増やす」といったように自社に合わせた導入が魅力です。
名称 | Robo-Pat DX |
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料金 | フル機能版:132,000円/月・実行専用版:44,000円 |
初期費用 | 無料 |
無料トライアル期間 | 1か月間 |
提供タイプ | オンプレミス型 |
公式サイト | https://fce-pat.co.jp/ |
記事まとめ
この記事では、あまり費用をかけずにRPAを導入したい方向けに「無料で使えるフリーソフトタイプのRPAツール」と法人におすすめの「無料トライアルが使えるRPAツール」をいくつかご紹介しました。
- 個人や小規模事業者なら大手RPAの無料版フリーソフトが利用可能
- フリーソフトは機能制限やサポートの制限に注意が必要
- 法人の場合は、フル機能使えてサポート充実のRPAツールを無料トライアルするのがおすすめ
フリーソフトや無料トライアル版は、リスクやコスト面などRPAツール導入のハードルを下げてくれる存在と言えるでしょう。
用途や目的に合わせて、自社に最適なRPAツール選びを行って下さい。