現代のビジネス環境では、基幹システムやクラウドサービスなど、多種多様なシステムが同時に稼働しており、それらを円滑に繋ぐことが業務効率化に欠かせません。
しかし、従来の方法では、プログラミングによる開発が必要となり、エンジニア不足や開発コストの高さが課題になっていたため、ASTERIA Warp Coreが登場しました。
本記事では、複数システムへのデータ入力・Excel・PDFの処理・API連携など、日常の定型業務をノーコードで自動化できる「ASTERIA Warp Core(アステリア ワープ コア)」について、詳しく解説していきます。
また、記事内では、ASTERIA Warp Coreと比較・検討されやすい「MICHIRU RPA」についてもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ASTERIA Warp Core(アステリア ワープ コア)とは
ASTERIA Warp Core(アステリア ワープ コア)とは、アステリア 株式会社が提供する業務自動化ツールで、国内シェアNo.1のノーコードデータ連携ツール「ASTERIA Warp」の機能(簡単な操作・手頃な価格設定)にフォーカスして設計されたRPAです。
ASTERIA Warp Coreは、多くのRPAツールが苦手としてきた「データ変換」「データマッピング」といった処理も視野に入れ、アイコン操作でフローを構築できる「ドラッグ & ドロップ」形式を備えており、専門的なプログラミングスキルがなくても運用可能です。
また、ASTERIA Warp Coreは、ASTERIA Warpシリーズの中でも「使いやすさ」と「コストパフォーマンス」を重視したサービスで、自動化機能を厳選したパッケージになっています。
MICHIRU RPAとは
MICHIRU RPAとは、株式会社 MICHIRUが開発・提供する「デスクトップ型」のRPAツールで、Window上での定型業務を自動化することが可能です。
MICHIRU RPAは、Windowsで行なっているユーザーの画面操作を録画(レコーディング)して、簡単にシナリオを作成できるため、高度なプログラミング知識がなくても、表計算ソフト・Webブラウザ・独自の基幹システムなどを自動化できます。
また、特徴としては、1ライセンスで複数台のパソコンにインストールできる「フローティングライセンス」を採用している点です。
MICHIRU RPAでは、1ライセンスで同時編集5台 / 同時実行1台となっており、ライセンス効率を高めつつ、コストを抑えることができます。
さらに、MICHIRU RPAは、Windowsのタスクスケジューラとの連携により、日時指定の自動実行が可能で、エラー発生時の分岐処理・ログ管理など、実務で求められる様々な機能を搭載しています。
ASTERIA Warp CoreとMICHIRU RPAを比較
ASTERIA Warp CoreとMICHIRU RPAの価格を比較
ASTERIA Warp Coreは、初期費用0円・月額利用料30,000円〜利用できる手頃な価格設定で、中小企業や一部の業務を自動化したい部門など、小規模な運用にも向いています。
エディションを上げたい場合は、Coreよりも機能性の高い「Core+」「Core++」を選ぶことで、利用機能を拡充することが可能です。
一方で、MICHIRU RPAの料金体系は、初期費用100,000円・月額利用料50,000円(シンプルプラン)/ 100,000円(アシストプラン)の2種類のみで、明瞭な価格設定がユーザーの安心感に繋がっています。
アシストプランには、シンプルプランにはない「個別のリモートサポート(月4回 / 1回45分)」がついているため、現場での使いやすさや、サポート体制を重視する場合に人気です。
初期費用 | 月額価格 | 最低契約期間 | |
---|---|---|---|
ASTERIA Warp Core サブスクリプション |
0円 | 30,000円〜 | 要問い合わせ |
ASTERIA Warp Core + サブスクリプション |
0円 | 60,000円〜 | 要問い合わせ |
ASTERIA Warp Core + iPaaS |
0円 | 160,000円〜 | 要問い合わせ |
ASTERIA Warp Core ++ サブスクリプション |
0円 | 120,000円〜 | 要問い合わせ |
MICHIRU RPA シンプルプラン |
100,000円 | 50,000円 | 1ヶ月間 |
MICHIRU RPA アシストプラン |
100,000円 | 100,000円 | 1ヶ月間 |
ASTERIA Warp CoreとMICHIRU RPAの無料トライアルを比較
ASTERIA Warp Coreでは、クラウド版(5日間 / 手ぶら de ASTERIA Warp)とオンプレミス版(30日間)の無料トライアルを受け付けており、どちらも全機能を体験することが可能です。
「手ぶら de ASTERIA Warp」は、サーバーの準備などが不要なので、すぐにクラウド上で全機能(Coreを含むASTERIA Warpの製品)を試すことができます。
オンプレミス版を希望するユーザーは、自社サーバーにインストールして設定・システム連携することもできるので、自社環境に適するのかを検証することが可能です。
一方で、MICHIRU RPAは、1ヶ月間の無料トライアル(1業務を自動化するまで期間延長)を提供しており、アシストプランと同様の機能やサポート体制(操作勉強会や個別のリモートサポート)を提供しているため、業務での使い勝手と操作性をじっくり体験できます。
また、トライアルで作成したシナリオは、本導入時にそのまま移行することができるため、導入後のスムーズな立ち上げを後押しします。
トライアル期間 | 申し込み先 | |
---|---|---|
ASTERIA Warp Core クラウド版 |
5日間 | こちら |
ASTERIA Warp Core オンプレミス版 |
30日間 | こちら |
MICHIRU RPA | 1ヶ月間 | こちら |
ASTERIA Warp CoreとMICHIRU RPAのサポート体制を比較
ASTERIA Warp Core のサポート体制は、ASTERIA Warpが提供しているユーザー向けの専用Webサイト「ASTERIA Warp Developer Network」と、オンラインコミュニティ「Asteria Park」があります。
また、ASTERIA Warp(及び ASTERIA Warp Core を含むシリーズ)には、メンテナンスサポートとして、3つのプラン(ベーシック・スタンダード・プレミアム)がありますが、契約内容によってサポート範囲や対応レベルが異なります。
一方で、MICHIRU RPAは、サポートの充実度が「シンプルプラン(月額5万円)」と「アシストプラン(月額10万円)」で異なり、どちらも業務に即したサポートを提供しています。
特に、アシストプランは、シンプルプランのサポート体制に追加して、個別のリモートサポート(1回45分 / 月4回)が付いているので、手厚いサポートを重視する場合に選ばれます。
ASTERIA Warp Core | MICHIRU RPA | |
---|---|---|
メール / チャット / サポート窓口 | ⚪︎ | ⚪︎ |
リモートサポート(個別) | 要問い合わせ | ⚪︎ ※アシストプラン |
Webセミナー / 操作勉強会 | ⚪︎ | ⚪︎ |
RPA化する業務の選定 | 要問い合わせ | ⚪︎ |
サポートサイト / 操作ガイド | ⚪︎ | ⚪︎ |
日本語対応 | ⚪︎ | ⚪︎ 英語にも対応 |
バージョンアップ | ⚪︎ | ⚪︎ |
お役立ち情報の配信 | ⚪︎ | ⚪︎ |
シナリオ作成代行 | 要問い合わせ | ⚪︎ ※追加オプション |
遠隔保守 | 要問い合わせ | ⚪︎ ※追加オプション |
ASTERIA Warp CoreとMICHIRU RPAを比較
ASTERIA Warp Coreの強み(連携ツール)
ASTERIA Warp Coreの強みは、業務の自動化やデータ連携を迅速かつ柔軟に実現するため、多彩な連携ツール・機能が揃っている点です。
まず、ASTERIA Warp Coreには、Excel・システムへのデータ入出力(ファイル連携)を自動化できる機能が標準搭載されているため、CSVやExcel形式のデータを取り込んだり、出力したりする作業を人から解放します。
また、ASTERIA Warp Coreは、データ変換機能(データのマッピング・変換・入れ替え・計算等)を備えていることから、形式が異なるシステム間でも、必要な構造に整える処理が簡単です。
例えば、複雑なExcelデータ(CSV→システム入力形式)への変換などが、アイコンとプロパティ設定によって視覚的に構築できます。
さらに、ASTERIA Warp Coreは、ファイル連携・データ変換・REST連携など、データ連携に必要な機能が揃っているので、自動化処理をスムーズに実現できる設計です。
- ファイルの連携機能(ExcelやCSVなどに対応)
- API連携の充実度(REST APIをはじめ各種インターフェースに対応)
- データ変換の柔軟性(複雑なマッピングや計算処理もアイコン操作で実現)
- スケジュール実行 / トリガー機能(定期処理やイベントドリブン型の自動化が可能)
ASTERIA Warp Coreの使い方
ASTERIA Warp Coreの使い方は、フローデザイナーと呼ばれるビジュアル環境で、業務フローを立ち上げるところから始まります。
フローを作成する際には、必要な「コンポーネント(処理アイコン)」をドラッグ&ドロップで配置し、処理の順序を線で繋いで作成するのが基本です。
ASTERIA Warp Coreでは、データ変換のステップが非常に重要であり、入力データと出力データ間のマッピングを行います。
マッピングでは、入力ツリー・出力ツリーが可視化されるため、該当する項目同士をマウス操作で紐付けて、文字列操作・条件分岐・四則演算など、変換関数を挿入することも可能です。
作成したフローは、実行設定を選ぶ「スケジュール起動(毎日・毎週・毎月の定期 or 指定日時)」もしくは「手動実行」で動かすことになります。
また、フローのテストとデバッグは、とても重要なステップであり、実際に入力から出力までの流れを確認し、エラー発生時の挙動やデータの抜け・変換の誤りなどを洗い出せます。
最後は、完成したフローを本番環境へデプロイし、運用を開始することになりますが、テンプレートやサンプルフローが提供されているので、よくある業務フローをカスタマイズしながら、使い方を習得するのが効果的です。
ASTERIA Warp Coreができること(特徴)
ASTERIA Warp Coreは、定型業務やデータ処理を簡単・迅速に自動化することを目的とし、IT部門だけでなく、現場担当者でも使いやすい設計が特徴です。
特に、機能面では、システム間のデータ入出力・Web / API連携・ファイルやメール処理など、日常業務で求められる連携作業をノーコードで設定できます。
また、ASTERIA Warp Coreには、3つのエディション(Core・Core+・Core++)が用意されており、用途や連携の複雑さに応じて、連携ツールを段階的に利用できるのも魅力的です。
Core エディションには、ファイル連携・データ変換・REST連携・スケジュール起動など、基本的な機能が含まれていますが、さらに上の「Core+」や「Core++」に進むと、データベース連携・メールトリガー・URLトリガーなど、より高度な機能も提供しています。
さらに、ASTERIA Warp Coreでは、データクリーニング機能によって、入力データのフォーマットを統一にしたり、不要情報を除く「下処理」をフロー内で完結できるのも特徴的です。
ASTERIA Warp Coreの導入事例(口コミ / 評判)
ASTERIA Warp Coreの口コミ・評判では、自社の体制やシステム環境に大きな手を加えず、既存システムを活かした業務改善が評価されています。
特に、ASTERIA Warp Coreは、内部統制やデータ整備など、ミスが目立ちやすい業務で効果が出ており、現場業務の負荷軽減に効果的です。
ここでは、ASTERIA Warp Coreの導入事例について、簡単にご紹介していきます。
事例1:京セラ 株式会社
京セラ 株式会社は、各海外拠点で使用していた「Excel」や「Access」による個別システムを、ASTERIA Warp Coreで「拠点横断情報集約データベース」として整備しました。
ASTERIA Warp Coreは、拠点間でバラバラだった設計・製造データを集約したことにより、部署を越えたデータ管理も実現しています。
この取り組みは、年間約1,400時間もの工数削減に成功し、Excelでの属人的な処理や、転記ミスの抑制に繋がっています。
事例2:沖縄県(自治体)
沖縄県は、プログラミング経験がなくても操作可能な「ASTERIA Warp Core」を評価し、ノーコードのEAI(Enterprise Application Integration)ツールの導入効果検証業務でCoreを採用しました。
検証では、Excelのコピペ作業や、複数ファイルのデータ連携を自動化し、内部統制業務における集計作業の工数を40%削減しています。
事例3:オリオンビール 株式会社
オリオンビール 株式会社では、基幹システムと受注管理システムのデータを、ASTERIA Warp Core(ノーコード)で連携し、受注データの入力作業を自動化したり、伝票処理などを効率化しています。
システムデータの連携は、手作業による入力ミスや二重入力の発生を抑制したため、業務効率を向上させました。
ASTERIA Warp Coreについてまとめ
本記事では、定型業務をノーコードで自動化できる「ASTERIA Warp Core(アステリア ワープ コア)」について、ご紹介してきました。
ASTERIA Warp Coreは、中小企業から大企業まで、幅広く自動化メリットを実感できるツールであり、RPAの他にも EAI / ESB で国内シェアNo.1を誇ります。
RPA(ASTERIA Warp Core)の導入を検討する際は、無料トライアルなどを活用しながら、他社製品と比較してみてはいかがでしょうか?

MICHIRU RPAのトライアル
- リモートサポート付
- 1ヶ月間無料
- トライアルから本導入まで完全サポート
- 日本語と英語に対応
- 1ライセンスで同時編集5台 / 同時実行1台の権限を付与