RPAによる業務自動化のメリットとは?導入事例と合わせて紹介

RPA自動化の具体的なメリットと導入事例を解説

RPAによる業務自動化のメリットとは?導入事例と合わせて紹介

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、ロボットによってコンピューター上の業務を自動化する技術です。

近年、RPAの導入によって業務効率の向上やコスト削減に成功している企業が増えています。

一方、まだ歴史の浅い技術なので、どのようなメリットがあるかわからない人も多いでしょう。

本記事では、RPAによる業務自動化のメリットや実際の導入事例を詳しく紹介していきます。

RPAで得られるメリットを把握し、事業への活用を検討してみましょう。

目次

RPAによる自動化のメリット

RPAによる自動化のメリット

RPAの導入は、作業の負荷軽減や人件費の圧縮など、さまざまな面で企業経営に大きなメリットをもたらします。

ここでは、代表的なRPA自動化のメリットを5つ紹介していきます。

  1. 業務効率が上がる
  2. 作業の正確性が向上する
  3. コストを削減できる
  4. 労働環境の改善につながる
  5. 従業員のモチベーションが高まる

メリット①業務効率が上がる

繰り返し行われる業務を自動化することで、業務効率の向上につながります。

例えば、在庫数の集計や帳票作成、勤怠データ管理などをロボットに任せれば、作業時間の大幅な短縮が可能です。

単純作業にかかる人手を削減することで、より重要度の高い業務に人的リソースを振り分けられます。

メリット②作業の正確性が向上する

RPAによる自動化は、業務スピードだけでなく正確性の向上にも効果的です。

ロボットによる作業はデータの入力ミスや計算の手違いといったヒューマンエラーをなくせるうえ、人為的な情報漏洩や改ざんのリスクも減らせます。

業務の正確性が向上すれば品質や生産性も高まり、自社の競争力や対外的な信頼性アップにもつながります。

メリット③コストを削減できる

自動化によって雇用人員を削減すれば、人件費を大幅に抑えられます。

RPAの運用にも費用はかかりますが、月額5万円程度から使えるツールもあるので、人件費より低コストで活用可能です。

高騰傾向にある人件費の削減は企業の重要課題ですが、RPAによる自動化なら継続的なコストパフォーマンス改善が期待できます。

メリット④労働環境の改善につながる

RPAによる自動化は、労働環境の改善にも大きく貢献します。

ロボットは24時間365日稼働できるので、自動化すれば従業員を休日や早朝・深夜に働かせる必要がありません。

労働環境を改善することで従業員のワークライフバランスが向上し、さらには健康リスク回避や残業時間の削減なといったメリットにもつながります。

メリット⑤従業員のモチベーションが高まる

自動化により単純作業がなくなれば、人員を創造的かつ付加価値の高い業務に振り分け可能です。

従業員は単調な作業から解放されるため、一人ひとりが働きがいを感じやすくなります。

個々人のモチベーションが高ければ職場全体の生産性向上にもつながるため、企業と従業員双方の大きな成長が期待できます。

自動化による成功実例を紹介

自動化による成功実例を紹介

RPAは金融、製造、自治体など、さまざまな分野の業務で活用されています。

ここからは実際の導入事例と企業が得られたメリットを紹介するので、自社で導入する際の参考にしてみましょう。

楽天カード株式会社:データの加工・分析業務を自動化

金融大手の楽天カードでは、カード決済データの加工や分析業務をRPAで自動化しています。

自動化により人手に頼っていた単純作業がなくなり、約75%の作業削減を実現しました。

楽天カードの担当者によると「自動化範囲を自在に設定できる点や、WordやExcelなど日常的に使うアプリにも対応できた点などにRPAのメリットを感じた」と語っています。

参照:https://winactor.com/case/winactoruse/866/

金剛株式会社:経理事務や勤怠管理を自動化

熊本県でオフィスや文化施設関連設備の製造販売を行う金剛株式会社では、経理部門や総務部門でRPAツールを導入しています。

経理事務や勤怠管理をロボットに任せており、入力・確認作業の手間を省くことで従業員の作業負荷を大幅に軽減しました。

同社が導入したツールはフローティングライセンスを採用しており、端末依存がなく各部署が並行してロボットを開発・実行できることが高い成果につながっています。

※フローティングライセンス…RPAツールの契約形式の1つ。複数端末で1つのライセンスを共有できるため、RPAのコスト削減や開発の迅速化につながる。

参照:https://robotango.biz/case/kongo-corp/

兵庫県伊丹市:個人住民税に関する業務を自動化

RPAは多くの自治体で活用されており、そのうちの1つが兵庫県伊丹市の事例です。

同市の市民税課では汎用的な業務パッケージを使用していましたが、それでも手作業が多い状況にあり、繁忙期の超過勤務や入力ミスが課題になっていました。

RPAツールで個人住民税に関する10業務を自動化することで、年間514時間の作業時間を削減し、慢性的だった入力ミスも減少しています。

参照:https://www.soumu.go.jp/main_content/000927428.pdf

記事まとめ

記事まとめ

本記事で解説した通り、RPAの自動化がもたらすメリットは次の5つが挙げられます。

メリット 解説
業務効率が上がる 在庫数の集計や帳票作成など単純作業を自動化し、時間を大幅に短縮できる。
作業の正確性が向上する ヒューマンエラーによるミスを防ぎ、作業の正確性が向上する。
コストを削減できる 作業人員をロボットに代替することで、人件費を大幅に抑えられる。
労働環境の改善につながる ロボットが24時間稼働することで休日・深夜労働がなくなり、従業員のワークライフバランスが改善する。
従業員のモチベーションが高まる 単純作業の削減により人的リソースを付加価値の高い業務に集中でき、従業員が働きがいを感じやすくなる。

業務効率化やコスト削減など、企業にとって重要な課題を解決できます。

ただし、RPA導入にはいくつかのデメリットもあるため、事前に対策を知っておくことも大切です。

以下の関連記事ではRPAのメリットだけでなくデメリットとその対策まで解説しているので、導入を検討する際はぜひ参考にしてください。

RPA導入によるメリットを享受し、業務の効率化を実現しましょう。

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