Coopelは、プログラミング知識がなくても利用できるRPAツールとして、業務の自動化を目指している企業から、高い注目を集めています。
本記事では、純国産のRPAツールとして同じく注目されている「MICHIRU RPA」と、料金・無料トライアル・サポート体制について比較しています。
後半には、Coopelの使い方・特徴・導入事例(評判)に加えて、ログイン方法とマスターパスワードの変更についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
Coopel(クーペル)とは
Coopel(クーペル)とは、プログラミング知識不要かつ、直感的な操作性によって、誰でも簡単に使えるクラウド型のRPAツールです。
Coopel(クーペル)は、2024年6月に株式会社 DeNA(ディー・エヌ・エー)から会社分割し、株式会社 Coopelに事業を承継しました。
また、2024年10月には、ユナイテッド・イーストベンチャーズ・コロプラネクストなどから、1.4億円の資金調達に成功しています。
Coopel(クーペル)は、クラウド型のRPAではありますが、セキュリティを保ちながら業務を実行できるように、ローカル環境にも対応しています。
クラウド環境とローカル環境は、ワンクリックで切り替えが可能かつ、クラウド側で管理を一元化できるため、野良ロボット(管理者不在のロボット)を防止できる設計です。
MICHIRU RPAとは
MICHIRU RPAとは、画像解析技術によって、プログラミング知識がなくても、高度な業務を自動化できる「純国産のデスクトップ型RPAツール」です。
MICHIRU RPAは、Windows10以降を搭載したパソコンに対応しており、画面やマウス操作を記録することで、パソコン上で行なっている全ての業務(Excel・基幹システム・Webブラウザなど)を自動化できます。
また、MICHIRU RPAでは、シナリオ作成・実行回数・インストール台数に制限がなく、1ライセンスで同時編集5台・同時実行1台の権限を付与しています。
MICHIRU RPAを提供している「株式会社 MICHIRU」は、熊本発ながら全国的にサービスを展開しており、中小企業向けのソフトウェアを展開するベンダーです。
MICHIRU RPAは、地方自治体や新聞社など、累計840以上のユーザーに利用されており、社内運用の改善やBPR(業務改革)として注目されています。
Coopelの価格改定について
Coopel(クーペル)は、2025年6月1日から全面的な価格改定を実施し、1つしかなかった料金プラン(ビジネスプラン)から、3つのプラン(エントリー / スタンダード / アドバンスト)が登場し、規模感や利用環境に応じて、最適なプランを選択できるようになりました。
また、価格改定後は、請求書払いにも対応できるようになり、12ヶ月間(1年間)での契約だと、月額利用料が10%割引になります。
Coopelの価格改定は、ユーザーのニーズに応じて新プランの導入と、請求書払いによる割引制度を行うことで、利用しやすい料金体制を実現しました。
CoopelとMICHIRU RPAの料金を比較
Coopelは、初期費用0円で利用できる「エントリープラン」を提供しており、クレジットカード払いなら月額12,800円 / 請求書払い12ヶ月契約で月額11,520円と、リーズナブルな価格設定が魅力的です。
また、Coopelでは、初期費用100,000円の「スタンダードプラン」と、初期費用20万円の「アドバンストプラン」も提供しています。
スタンダードプランは、クレジットカード払いなら月額50,000円 / 請求書払い12ヶ月契約で月額45,000円です。
一方で、アドバンストプランは、クレジットカード払いで月額100,000円 / 請求書払い12ヶ月契約で90,000円となります。
Coopelでは、価格改定によって、月間アクション数やアカウント数の上限に応じて、最適なプランを選ぶことが可能です。
対して、MICHIRU RPAは、初期費用100,000円で月額50,000円から利用できる「シンプルプラン」が代表的です。
より手厚いサポートを求める場合には、月額100,000円の「アシストプラン」を利用することで、月4回のリモートサポートが付きます。
初期費用 | 月額費用 | 契約期間 | |
---|---|---|---|
Coopel エントリープラン クレジット払い |
0円 | 12,800円 | 1ヶ月 |
Coopel エントリープラン 請求書払い |
0円 | 11,520円 | 12ヶ月 |
Coopel スタンダードプラン クレジット払い |
100,000円 | 50,000円 | 1ヶ月 |
Coopel スタンダードプラン 請求書払い |
100,000円 | 45,000円 | 12ヶ月 |
Coopel アドバンストプラン クレジット払い |
200,000円 | 100,000円 | 1ヶ月 |
Coopel アドバンストプラン 請求書払い |
200,000円 | 90,000円 | 12ヶ月 |
MICHIRU RPA シンプルプラン |
100,000円 | 50,000円 | 1ヶ月 |
MICHIRU RPA アシストプラン |
100,000円 | 50,000円 | 1ヶ月 |
CoopelとMICHIRU RPAの無料トライアルを比較
Coopelでは、新規アカウントを作成するだけで、個人事業主でも利用できる無料トライアル(30日間)を提供しています。
無料トライアルは、クレジットカードの登録が不要なので、他のツールに比べて、申し込みハードルの低さが特徴です。
また、無料トライアル期間は、エントリープランと同じ(50,000アクションまでの)利用制限があるものの、実際の使用感や機能性を確認できます。
一方で、MICHIRU RPAは、利用制限なく、フル機能版が試せる無料トライアル(1ヶ月間)を提供しています。
無料トライアル中に作成したロボットは、本契約した際に引き継ぐことが可能なので、一から作成し直す必要もありません。
トライアル期間中は、操作勉強会(90分1回)とリモートサポート(最大4回)を利用することが可能です。
トライアル期間 | 申し込み先 | |
---|---|---|
Coopel | 30日間 | こちら |
MICHIRU RPA | 1ヶ月間 | こちら |
CoopelとMICHIRU RPAのサポート体制を比較
Coopelでは、ヘルプセンター画面の右下に表示されているチャットボットから、気軽に問い合わせすることが可能です。
また、Coopelのサポートは、FAQや操作マニュアルだけでなく、操作中のシナリオと実行結果も共有(送信)できるので、サポート担当者による迅速な対応を受けられます。
注意点としては、充実したサポート付プランがないため、マニュアル・シナリオテンプレート・使い方動画などを活用して、セルフラーニングしなければなりません。
※初期導入サポートあり(3ヶ月間300,000円〜)
一方で、MICHIRU RPAは、トライアル期間(導入前)から運用までを一貫して支援しており、サポート体制が充実しています。
具体的なサポート体制としては、カスタマーサクセスチームが専任で伴走し、操作勉強会やZOOMによる個別レクチャー(相談会・操作支援など)を月4回実施しています。
Coopel | MICHIRU RPA | |
---|---|---|
メール / チャット / サポート窓口 | ⚪︎ | ⚪︎ |
リモートサポート(個別) | サポートプランへの加入 ※月額50,000円 ※1年契約 |
⚪︎ ※アシストプランのみ |
Webセミナー / 操作勉強会 | × | ⚪︎ |
自動化する業務の選定 | × | ⚪︎ |
サポートサイト / 操作ガイド(動画) | ⚪︎ | ⚪︎ |
対応言語 | 日本語 | 日本語 / 英語 |
機能のバージョンアップ | ⚪︎ | ⚪︎ |
お役立ち情報の配信 / 提供 | × | ⚪︎ |
シナリオの作成代行 | パートナーを紹介 | ⚪︎ ※追加オプション |
遠隔保守 | 要問い合わせ | ⚪︎ ※追加オプション |
Coopelの強み(機能性)
Coopelの強みは、ノーコード(専門知識不要)で業務を自動化を実現できるため、マウス操作によってシナリオを作成できる点です。
また、Coopelでは、業務ごとに150種類以上のアクションを標準搭載しており、Excel・メール・ファイル操作など、幅広い定型業務に対応しています。
さらに、Coopelの機能性として最大の強みは、クラウドとローカルの両方で実行できる柔軟性です。
実行環境の切り替えは、ワンクリックで行えるため、社内外問わず活用できる利便性があります。
- クラウド環境=場所問わず業務を自動化
- ローカル環境=社内ネットワークで安全に自動化
Coopelの使い方
Coopelは、Webブラウザからすぐに利用を開始できるので(インストール不要)自動化するための業務フローを短時間で構築できます。
Coopelの使い方は、操作画面の左側に表示されるアクションバナー(150種類超え)から、ドラッグ&ドロップで配置していきます。
- 基礎編
- 応用編
- 動画デモ
- サインアップ
- シナリオの編集
- シナリオの実行
- アクションの使い方
- Coopelの参照機能と戻り型
- Coopel Selector Helper
- Coopelデスクトップアプリケーション
- シナリオアカウントの設定
- ワークスペースの管理
- プロジェクトの管理
- ユーザーアカウントの管理
- Zapier連携
- モジュール機能
Coopelのログイン方法とマスターパスワードの変更
Coopelのログイン方法は、公式サイトにアクセスした後、右上の「サインイン」から、登録したメールアドレス及びパスワードを入力します。
また、Coopelでは、Googleアカウント連携によるログインにも対応しており、Google認証を使うことで、別途パスワードを管理せずにログインすることが可能です。
さらに、Coopelでは、セキュリティの強化を目的として「マスターパスワード」という別のパスワードを設定する必要があります。
マスターパスワードは、ローカルPC上で複合する際に必要となっており、パスワードに有効期間を設けています。 ※デフォルトは30日間
パスワードは、ユーザーアカウント画面から変更可能で、有効期間の設定・更新・リセットを定期的に行うことにより、安全性の強化に繋がります。
- 30日間
- 60日間
- 90日間
- 180日間
- 無制限
Coopelができること(特徴)
Coopelの特徴は、誰でも簡単に業務を自動化できるRPAツールとして、中小企業や自治体を中心に導入が進んでいる点です。
以下では、Coopelができること(特徴)について、簡単にまとめています。
- ノーコードで業務を自動化
- 150種類以上のアクション機能を搭載
- ドラッグ&ドロップによるシナリオ作成
- テンプレートで業務の自動化を短縮
- クラウド環境 / ローカル環境に対応
- Googleアカウントとの連携ログイン
- マスターパスワードによる情報保護
- 中小企業 / 自治体での導入実績が多数あり
Coopelの導入事例(口コミ / 評判)
Coopelは、2021年7月に月間稼働回数18万回超えとなり、2021年8月時点で導入企業数も200社を突破しました。
Coopelの導入事例には、ユーザー目線での「効果」や「使いやすさ」などが高く評価されており、評判としてはまずまずです。
導入企業からの声
- 毎日30件から50件発生する調査業務を自動化→1日1時間半から2時間半の削減
- 85個のシナリオを作成→940時間分の業務を削減
- パフォーマンスデータの更新 / Googleスプレッドシートに転記→月間1,000時間の削減
- ほぼ同じ内容の請求書を毎月200件発行→完了ボタンの操作のみ
- 1年間で2,500時間の工数削減
- 1,065万円相当の人件費を削減
Coopelについてまとめ
本記事では、Coopel(クーペル)の使い方や、ログイン方法とマスターパスワードの変更などについて、わかりやすく解説してきました。
料金やサポート体制は、MICHIRU RPAと比較することで、Coopelのメリットとデメリットを理解できたかと思います。
RPA(Coopel)の導入を検討する際は、無料トライアルなどを積極的に活用しながら、他ツールと比較してみてはいかがでしょうか?

MICHIRU RPAのトライアル
- リモートサポート付
- 1ヶ月間無料
- トライアルから本導入まで完全サポート
- 日本語と英語に対応
- 1ライセンスで同時編集5台 / 同時実行1台の権限を付与