RPA内製化とは?メリット・デメリットと一緒に、方法や成功ポイントも紹介

RPA導入で内製化を行うメリット及びデメリットとは?導入時の手順や成功の秘訣も詳しく解説

RPA内製化とは?メリット・デメリットと一緒に、方法や成功ポイントも紹介

近年、働き手の人口減少による人手不足で、人材確保のため採用活動の時間等に追われる企業も多いのではないでしょうか?

そこで、以前から注目されている、人間の代わりにロボットが業務を行うRPA(Robotics Process Automation)を導入し、人手不足をカバーする動きがあります。

さらに、業務効率化のためにRPA内製化をすることで、企業には多くのメリットがあります。

この記事では、RPAを内製化することとは何か、内製化を行うことのメリット・デメリット、そして内製化成功のポイントや内製化する手順について解説していきます。

目次

RPA導入方法は内製化と外部委託の2種類

RPA導入方法は内製化と外部委託の2種類

企業がRPAを導入して開発する際には、以下の2パターンがあります。

  1. 自社の人間が開発
  2. 外部に委託して開発

RPA内製化とは、この「1.自社の人間が開発」のことを指します。

内製化を行う具体的な内容は、自社の現場担当者等が、自動化できる業務を選定し、それをRPA化するために、要件定義、シナリオ作成、製造、テストそして保守・運用までの全てを行うことになります。

RPA内製化のメリット・効果

RPA内製化のメリット・効果

RPA内製化を行うことでのメリットや効果とはどのようなものがあるのでしょうか?

以下、3つのメリットについて解説します。

RPA開発・シナリオ作成のスキルが取得できる

RPA内製化することで、開発者はボットの開発やシナリオ作成のスキルが取得できます。

RPAの開発技術を取得するためには、外部の研修等に参加して知識を習得しますが、実際に開発の工程を経験することにより高いRPAの技術力を取得、維持することができます。

また、自社にRPA開発やシナリオ作成スキルの高い担当者がいることにより、他部門がRPAを導入したい場合も、外部委託するよりも同じ社内にいる人に相談などをしたほうが、スムーズに導入することが可能になります。

コスト削減が期待できる

外部に委託してRPAを開発すると、開発費用や保守・運用の費用が必要になってきます。

しかし、内製化することで上記費用が発生しないので、外注コストが削減されます。

内製化の場合は、自社の担当者が開発する際のRPA技術を取得するための、研修等初期費用がかかります。

しかし、一度RPA人材が育てば、社内でRPA人材を育成したり、引き継ぐことが可能になるため、研修費用を払う価値はあるといえます。

一方で、外部委託する場合は、開発後の保守・運用費用や追加開発費用等、継続的なコストがかかり続けます。

RPA内製化は、このようなコストも削減できるメリットがあります。

外部へ情報漏えいがしにくい

RPA内製化をすることで、自社の業務内容が外部に情報漏えいしづらいというメリットもあります。

RPAの開発を外部委託した場合、自社以外の人間が携わるので、自社の業務情報が外部へ漏えいする危険が高くなります。

RPA開発は、日々の業務を自動化するため、細かな作業内容を委託業者へ共有するため、情報漏えいがしやすい環境になります。

セキュリティーの観点からも、RPA内製化をすることが推進されていますが、自社でRPAを開発することにより、知識やノウハウを蓄積できるというメリットもあります。

社内で開発・管理するデメリット

社内で開発・管理するデメリット

では、反対にRPA内製化することでのデメリットはあるのでしょうか?

デメリットについては、以下のものが挙げられます。

専門知識をもった人からのサポートが受けられない

RPA内製化をすると、IT知識を持った専門家からのサポートが受けられないデメリットがあります。

RPA開発担当者が、IT知識がある社員であればこのようなデメリットは発生しませんが、現場の担当者等は、初めてRPAを触る場合がほとんどで、何から作業を行えばよいか、わからない状態になります。

しかし、導入したツール販売元には、有料または無料で初心者向けのサポートがあったりします。

RPA開発の担当者になった場合は、このようなサービスのあるRPAツールを導入することで、デメリットを回避することが可能できるので、臨機応変に活用していきましょう。

兼業業務になる

RPA内製化は、現場担当者がRPA開発を行うことがほとんどです。

そのため、RPAを導入してすぐは現場業務と、RPA開発業務の2つを行うことになります。

それぞれの業務を行うため、時間に追われる場合が多く、RPA開発・シナリオ作成を行う時間をどのように確保するかなどが、課題になってきます。

しかし、シナリオ作成を重ねることにより、日々の業務が効率化され、人間が業務する時間が軽減されていきます。

最初はRPA開発に時間がかかり、兼業業務は大変に思えるかもしれませんが、長期的にはRPAで業務が自動化され、業務の負担が軽減されていきます。

内製化する手順を解説

内製化する手順を解説

RPA内製化のメリット・デメリットをいくつか挙げましたが、実際に内製化させるにはどうしたらよいのでしょうか?

ここでは、RPA導入を内製化させるための手順を4つのステップに分けて、詳しく解説します。

1. RPA人材の育成・確保

まず、RPAツールの内製化には、開発やシナリオの作成ができるスキルを持った、RPA人材の確保が必要です。

RPAベンダー会社が提供している勉強サービスなどを活用して、既に社内にいるエンジニアやIT人材にRPAツール開発について学んでもらうことでRPA人材を育成できます。

しかし、元々のタスクとの両立が難しい場合は、RPAの開発やシナリオ作成の経験がある人材を新たに雇用したりする必要があります。

また、その際はAPIやサーバー、インターネット周りのセキュリティリスクを理解できる人材も確保しておくと、RPAの運用後に生じるトラブルを回避しやすくなります。

2. プロセスの特定と分析

次に、RPAの内製化をするには、自動化するプロセスを特定し、詳細な分析を行います。

RPA導入後、具体的にどの業務を自動化したいのか、ツールに求める動作を可視化し、それはRPAに任せられる業務内容なのかの分析が必要が大切です。

また、RP導入時に現場の人の協力が必要になってきます。

その際担当者に、当事者意識を持ってもらうためにも、RPAの効果を最大限に発揮する場合のシナリオイメージを共有できるようしておきましょう。

3. ボットの開発・シナリオ作成

プロセスの分析が完了したら、導入後ツールの開発・シナリオ作成を行います。

ここでは、オープンソースソフトウェアなどを利用するか、プログラミング言語で全て自作するといったやり方があります。

カスタマイズのしやすいRPAを導入することで、開発に必要になる費用や時間を削減することができます。

また、導入前に自動化したい業務内容と合っているツールかどうか確認してから、正式に導入することをおすすめします。

4. テストと改善

最後にボットの開発、シナリオ作成を終え、実際に導入した場合を想定し、テストと改善を繰り返します。

ここでは、プロセスの安定性と正確性を確認し、必要に応じて修正を行います。

テストが成功したら、ボットを本番環境に展開します。

ボットを運用と同時に、モニタリングと保守を行い、ボットのパフォーマンスを監視します。

さらなる継続的な改善のためにも、ユーザーフィードバックを収集し、新しいプロセスを自動化する機会を追求し続けまることで、持続可能な内製化が実現します。

成功するためのポイント

成功するためのポイント

RPA導入を内製化させるための手順を解説しましたが、確実に成功させるためにはどのようにすればよいのでしょうか。

メリットを最大限に引き出し、デメリットをカバーして、RPA内製化を成功させるポイントを紹介します。

部署内や現場の理解が大事

デメリットでも挙げましたが、RPA内製化では、現場業務とRPA開発の兼業業務となります。

RPA開発を行う担当者は、業務負担が多くなるため、部署内や現場の他の社員の理解が大事なポイントになります。

例えば、RPA開発者への業務の割り振りを減らしたり、1日1〜2時間程度はRPA開発時間にあてる等、まわりの方のサポートが重要になってきます。

部署内の方は、RPA開発者を、現場業務をしないで他のことをしていると思わず、業務改善を行うために必要な仕事をしていると受け取る必要があります。

RPA開発する人材の育成

RPA内製化を行うには、自社にRPAの開発者、保守・運用できる人材を育成することがポイントとなってきます。

RPA内製化で業務効率化が実現できたとしても、RPAを開発や保守・運用を行う人材が1だった場合、その担当者が休んだり、退職してしまった場合、せっかく業務が効率的に行うことができていたものが、RPA内製化前の環境に戻ってしまい、業務が非効率になってしまいます。

RPA内製化を行う際には、担当者を2名以上確保し、可能であれば、IT業務経験者や、RPAに興味がある社員を集め、RPAを開発できる人材を育成していくことが理想的です。

内製化を検討中の企業は「MICHIRU RPA」がおすすめ

MICHIRU RPA

RPA内製化を考えている企業には、初期導入費用10万円、運用月額費用5万円で導入可能な「MICHIRU RPA」がおすすめです。

現場業務があり、RPA開発に時間を割けない方でも、「MICHIRU RPA」は簡単にRPAを作成することができます。

なぜなら、人間の行った操作を記録して業務を自動化させるため、プログラミングの知識が不要だからです。

また、初めてRPAを開発するため、どこからシナリオなどの作成したら良いのかわからない方、最初はRPA専門家と一緒に開発したい方には、「伴走型」のサポートも展開しています。

他にも、契約中無料で使用できる操作勉強会、ユーザーフォーラム、Eラーニングがあり、さまざまなサポートを提供しているので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

記事まとめ

記事まとめ

RPAを導入することで、業務の効率化が可能となり、働き手不足を補うことができます。

さらに、RPAの開発を外部委託するのではなく、RPA内製化を行うことで、業務効率化を行うためのコスト削減や、社内業務の知識が蓄積される等多くのメリットがあります。

内製化を行うデメリットもありますが、適切なサポートを受けることや、社内の理解を得ることで解消が可能です。

RPA内製化では、適切な手順を追って行い、導入後も常にテストと改善を行なっていく必要があります。

近年では、初心者でも簡単にRPA開発ができるRPAツールが多く提供されています。

RPAの導入を検討しているのであれば、RPA内製化を視野に検討することをおすすめします。

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