RPAツールの導入コストはどれくらい?費用相場やその内訳、維持費用も紹介

RPAツールの導入コストの相場やランニングコストを詳しく解説

RPAツールの導入コストはどれくらい?費用相場やその内訳、維持費用も紹介

「RPA導入コストの相場が気になる。」

「自社にRPAツールを導入する場合、何にどのくらいコストがかかるか知りたい。」

本記事では、このようなお悩みをお持ちの方向けに、RPAツール導入コスト、維持費用の相場をご紹介。

また、その内訳についても詳しく解説していくので、RPAツールの導入に興味がある方は、ぜひご覧ください。

目次

RPA導入コストの相場と内訳

RPA導入コストの相場と内訳RPAを導入する際には、ツールのライセンス費用の他、技術的なサポートや、使いこなすための研修などにコストがかかる場合もあります。

今回は、RPA導入コスト相場とその内訳をご紹介します。

RPAツールの費用相場

RPAツールの導入を検討する場合、RPAの種類や商品、導入規模によってかかる費用は変動しますが、RPAの導入・維持にかかるコストの相場は以下の表のようになります。

コスト内容 コスト
ライセンス導入時のコスト 10~50万円
ライセンス維持コスト 360~600万円/年
ハードウェアにかかるコスト
(新規にPCやサーバーを用意)
~30万円
導入支援コスト 5~10万円/月
開発委託コスト 15~30万円/ロボット1体
保守コスト 60~150万円/月
研修コスト 3~30万円/人

ライセンスを導入する際は、RPAツール自体のコストの他、開発や研修などのコストがかかることがわかります。

RPAツール導入時にかかるコストの詳細

では、前述した7つのコストの詳細を見ていきましょう。

ライセンス導入時のコスト

このコストは、RPAツールベンダーと契約する際にかかる費用を指します。

ベンダーにもよりますが、月額・年額契約とは別に初期費用が設定されている場合が多いです。

費用相場としては10~50万円程度になります。

ライセンス維持コスト

ライセンス維持コストはRPAツールのランニングコストのことを指します。

ここで注目すべきは、サブスクリプション制である点とRPAにはタイプがあることです。

現在、主要なRPAツールベンダーは、常に最新版が利用できる月額制または年額制のサブスクリプションでライセンスを提供しています。

また、RPAツールには、大きく分けて「デスクトップ型」「サーバー型」「クラウド型」の3タイプがあり、それぞれライセンス費用の相場も異なります。

そこで、以下の表にタイプ別の費用相場を月額でまとめました。

RPA種類 説明 費用相場
(月額)
サーバー型 活用範囲が大きいプロジェクトへの導入向け。柔軟なカスタマイズをしながら開発できる。特定の部署だけではなく業務を横断した大規模な自動化が得意。しかし、広範囲に活用できる一方、価格については初期費用やツール利用料が高くなる傾向にある。 30万円~
デスクトップ型 個人のパソコン上で稼働するといった特性から、サーバー型に比べ、小規模な部門や個人単位での利用がしやすい。また、現場の担当者などの単位で開発が可能なため、手軽に導入できるのがメリット。 ~50万円程度
クラウド型 サーバーの準備やデスクトップパソコンの準備が不要。販売元と契約し、ブラウザ上でログインすれば、すぐに利用開始できる。ただし、注意点としてはWeb上の作業のみを自動化対象としているRPAツールであるため、自社のシステムやExcelを使った自動化はできない。 30~50万円程度

上記いずれの提供タイプが適しているかは、各社の業務条件によります。

このように、求める要件によって最適なRPAの提供タイプは異なるため、自社の要件を整理してから検討するといいでしょう。

また、各ベンダーの無料トライアルを利用して、実際に自社に合うのか確認するのもおすすめです。

ハードウェアにかかるコスト 

RPAを利用する際に、パソコンやサーバーなどのハードウェアが必要になります。

具体的には、デスクトップ型のRPAツールを導入する場合、パフォーマンスを一定にするためにRPA専用のPC導入を推奨している場合があります。

もちろん、導入は必須ではありませんが、導入すればパフォーマンスは出しやすいです。

また、サーバー型のRPAツールを導入する場合、管理運用のためにオンプレミスのサーバー環境の準備が推奨されています。

オンプレミスのサーバー環境とは、会社に設置された、自社管理サーバーのことです。

ただし、多くの製品はサーバー専用機でなくても、一定以上のスペックを備えたパソコンをサーバーとして使うことができます。

上記のいずれにしろ、利用するRPAツールによりますが、以下のコストが発生する場合が想定されます。

新規にPCを用意 ~10万円
新規にサーバーを用意 ~20万円

導入支援コスト

導入支援コストとは、具体的に、RPAを利用する際にベンダーなどが提供するサポートオプションの利用費用のことです。

導入時のトラブル発生時の問い合わせ対応、社内開発者へのアドバイスといったRPAの導入サポートが、オプションとなるRPAツールがあります。

ユーザーの希望に合わせてオプションを選択できたり、ツールの提供元が直接サポートを行わないことからパートナー企業が提供していたりするため、会社や利用するRPAによってかかる費用は変動します。

例えば、チャットでのサポート、オンライン会議でのアドバイスといったサービスを受ける場合の費用相場は月あたり約5~10万円です。

他にも、導入前に自動化可能な業務の棚卸しを行える、導入前業務診断など様々なオプション設定があるため、RPAツールを検討する際はサポートオプションも比較してみてください。

開発委託コスト 

開発委託コストとは、RPAのシナリオ作成やロボットの開発を委託する際にかかる費用のことです。

RPAツールによっては、プログラミング知識が不要で、簡単にロボットの開発ができるような製品もありますが、高度なロボットの開発をしたい場合は開発を委託することができます。

利用するRPAベンダーや外注する会社にもよりますが、ロボット1体あたり約15~30万円が費用の相場のようです。

保守コスト

RPAツールを利用した際にエラーや不具合、トラブルが起き、自力で解決が難しい場合に保守コストが発生します。

サポート窓口へチャットやメールで問い合わせ可能にする、専任のエンジニアを常駐させるなど、いくつか形式はありますが、月額60~150万円程度が相場のようです。

研修コスト

前述したように、保守コストは月額60~150万円と高額であるため、自社内でRPA管理者を育成するのが合理的です。

また、RPAの理解が深まることで社内での活用が広がるといった効果が見込めます。

自社内にRPA管理者を育成する場合、各ベンダーが提供するRPAに関する研修を受講するとよいでしょう。

各RPAツールの研修ではツールの基本操作などを数時間~数日間学ぶものが多く、1人あたり3~30万円程度かかる場合が多いようです。

記事まとめ

記事まとめここまで、RPAツールを導入する際のコストについて解説してきましたが、いかがでしたか。

以下の表にもある通り、RPAツール導入時のおおよその費用相場、ランニングコストがわかりました。

コスト内容 コスト
ライセンス導入時のコスト 10~50万円
ライセンス維持コスト 360~600万円/年
ハードウェアにかかるコスト(新規にPCやサーバーを用意) ~30万円
導入支援コスト 5~10万円/月
開発委託コスト 15~30万円/ロボット1体
保守コスト 60~150万円/月
研修コスト 3~30万円/人

次の記事では、RPA導入による成功事例を業種別に、導入コストの抑え方と合わせて詳しくご紹介しています。

RPAの導入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

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