kintoneとRPAの連携で自動化促進?データ入力業務を効率化する方法を解説!

kintone(サイボウズ)とパートナー関係のRPAツールをご紹介!

kintoneとRPAの連携で自動化促進?データ入力業務を効率化する方法を解説!

kintoneは、業務アプリをノーコードで構築できるクラウドサービスとして、多くの企業で導入されています。

一方で、ユーザー側は、毎日のデータ入力に時間がかかっていたり、複数のシステムに二重登録するなど、様々な課題や悩みを抱えるケースも少なくありません。

そこで、注目されているのが、kintoneと連携可能なRPA(Robotic Process Automation)ツールです。

本記事では、自動化の促進に加えて、データ入力業務を効率化する「kintone × RPA」について、詳しく解説していきます。

記事の後半には、おすすめのRPAツールもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

RPAと連携可能なkintone(キントーン)とは

RPAと連携可能なkintone(キントーン)とは

kintone(キントーン)とは、サイボウズ 株式会社が提供しており、非エンジニアでも自社に合ったアプリをノーコードで作成し、業務のシステム化と効率化を実現するクラウドサービスです。

kintoneは、表計算ソフトの構造と専門システムの柔軟性を兼ね備えているため、自社で開発するよりも、迅速かつコストを抑えた導入・運用ができます。

アプリの作成は、ドラッグ&ドロップでフィールドを配置できたり、テンプレートをもとにカスタマイズもできるので、業務・部署の特性に応じた業務改善を行うことが可能です。

また、kintoneは、外部システムとの連携性が高く、REST API・JavaScript APIを通したカスタマイズにより、他のクラウドサービスや社内システムとのデータ連携・UIの拡張もできます。

さらに、kintoneは、プラグインや既存テンプレートにより、帳票出力・チャットツールとの連動・ファイル共有などの機能を追加できるため、業務の幅をさらに広げることが可能です。

kintoneと連携可能なRPA(アールピーエー)とは

kintoneと連携可能なRPA(アールピーエー)とは

RPA(アールピーエー)とは、定型的で作業ルールが明確な業務を、ソフトウェアロボットが人間の代わりに操作・実行する技術(Robotic Process Automation)です。

RPAは、請求書の処理・データ入力・転記作業・帳票作成・メール送信・Webサイトからの情報収集など、繰り返し発生する業務を自動化し、生産性の向上と人的ミスの削減を実現します。

生産性を向上することは、従業員が費やしていた単純作業を効率化できるため、より付加価値の高い業務へリソースを振り分けることが可能です。

さらに、RPAは、AIやOCRと組み合わせることで、従来は難しかった「非定型業務」への自動化にも対応しているので、働き方改革やDX推進を目指す「金融・製造・物流・医療・公共機関」など、幅広い業界で導入が進んでいます。

kintoneと連携できる「MICHIRU RPA」

kintoneとRPAを連携するメリット

kintoneとRPAを連携するメリット

kintoneとRPAを連携するメリットは、業務の「デジタル化」 × 定型作業の「自動化」により、業務効率が大幅に向上し、人的ミスの削減やコスト削減を実現することです。

サイボウズが提供している「kintone × RPA」では、Excel・紙資料・CSVといったアナログデータを、kintoneで管理可能な業務アプリに変換し、RPAでアプリへの入力・転記・集計・帳票化などを自動処理することにより、手作業の負荷を軽減します。

特に、ユーザーは、kintoneでフォーマットを統一することで、入力項目を明確にできるため、RPAに対する指示がシンプルになり、ロボットが停止しにくい環境を構築できます。

ここからは、kintoneとRPAを連携するメリットについて、詳しく解説していきます。

柔軟な拡張性

kintoneでは、標準機能だけでなく、プラグイン(JavaScript・CSS)や、外部サービスとの連携(API)など、多彩な手段を用いて機能を追加・変更できます。

特に、kintoneは、プラグイン・連携サービスによって、用途に応じた300種類以上の拡張機能があるため、活用の幅が無限に広がっています。

また、kintoneは、帳票出力・見積り・請求管理など、特定の業務フローに特化した機能をパッケージで利用できるので、すぐに導入(開発期間短縮・コスト削減)することも可能です。

さらに、最近(2024年7月)のアップデートでは、プラグインの一覧取得・読み込み・更新・削除をREST APIで実行可能になったため、拡張機能を外部ツールで管理できるようになりました。

これにより、ユーザーは、プラグインの適用状況・アプリ数の増加・環境の変化に対しても、メンテナンスしやすくなっています。

以上から、kintoneとRPAを連携することは、対応が難しい定型業務を自動化できたり、データの橋渡しを容易にします。

4つのポイント
  • すぐに使えるパッケージでの機能追加
  • 独自の要件に応じたカスタマイズ性
  • 外部サービスとの連携
  • 拡張を見据えた管理機能

属人化の解消

kintoneは、案件や顧客データを一元管理できるため、案件の進捗状況などを可視化し、対応漏れや二重対応を防ぐことが可能です。

また、企業側は、急に担当者が不在になる場合や、配置転換が行われる際も、スムーズな引き継ぎが可能になるので、業務の継続性を高められます。

一方で、RPAは、定型的なデータ入力・転記・集計作業をロボットが代行することで、属人化した業務を可視化・自動化し、作業ミスや属人化の温床となる「暗黙知」を減らします。

kintoneでフォーマット化したデータをRPAで処理すれば、業務ロジックと操作手順が明文化・コード化されるため、属人性の低い運用が可能になります。

コストの削減

kintoneとRPAの連携は、人が行なっている多くの定型業務を、ロボットに置き換えることができるので、残業時間の短縮や人的ミスによる修正コストの削減に繋がります。

例えば、kintoneの「ROIシミュレーター」では、転記作業・探しもの・やりとり・集計作業などの時間を可視化し、入力から得られるコスト削減効果を見積もることができます。

また、kintoneは、紙やExcelで行っていた手作業をデジタル化して、統一フォーマットに集約することが可能です。

一方で、RPAは、データ入力・転記・集計などの繰り返し業務を自動化することで、日々の業務にかかる「無駄な工数」を大幅に削減します。

Excelファイルを他システムに転記・フォーマットを揃える業務は、形式の崩れや人的ミスを起こしやすく、修正にも時間とコストがかかります。

そこで、企業側は、kintoneを活用して形式を統一し、その形式でRPAに自動化させることで、修正作業を劇的に抑制します。

業務効率化の実現

kintoneとRPAの連携は、日々発生する定型業務を自動で処理し、時間短縮と業務品質の向上を同時に達成します。

kintone × RPAの組み合わせは、フォーマットで統一化されたデータ処理が可能になるので、kintoneで設定した入力項目やテンプレートを用いることで、データ内容・フォルダ・ファイルの格納場所などがはっきりし、RPAに対する指示がシンプルで明確になります。

一連の流れは、ロボットが停止しにくい「安定した自動化」が期待できるのと同時に、データ入力・転記作業にかかっていた時間を削減したり、複数のExcelファイルを開いて情報を探してから、集計結果をまとめる作業から解放します。

業務効率化は、kintoneによる業務の整理・標準化・一貫したフォーマットの活用と、RPAによる繰り返し処理の自動化・業務を可視化できる仕組み作りを行うことで、組織全体の生産性向上と従業員の負荷軽減を実現する手段です。

業務の生産性向上

kintoneとRPAの連携は、時間や人手を要する定型業務を自動的に処理し、作業スピードと業務品質を同時に高めることが可能です。

特に、kintoneは、テンプレートやドラッグ&ドロップで業務アプリを短期間で作成し、顧客管理・受発注・伝票などのデータを統一できるので、RPAが安定して稼働する土台を提供します。

業務の生産性向上を維持するためには、対象業務を洗い出して、どの作業が自動化に適しているのかを分析することが重要です。

次に、ユーザーは、kintoneでフォーマットを整えて、RPAでシナリオ設計を含む運用体制を構築します。

生産性を向上するためには、基盤を整えてから、自動化の効果が最大限に引き出せるので、組織作りが大切(基本)です。

kintoneと連携できる「MICHIRU RPA」

kintoneがRPAと連携する前にやるべきこと

kintoneがRPAと連携する前にやるべきこと

kintoneがRPAと連携する前にやるべきことは、業務の「見える化」と「データの土台作り」を徹底して、ロボットが安定して動く環境を用意することです。

ここからは、kintoneがRPAと連携する前にやるべきことについて、詳しく解説していきます。

業務のデジタル化(脱アナログ)

業務のデジタル化(脱アナログ)とは、kintoneとRPAを連携する前に、アナログであったり、非効率的な方法で管理されている業務プロセスをシステム化し、情報の可視化・共有可能な状態に整えることです。

業務のデジタル化を行う際は、業務の棚卸しを実施して、どの業務が紙やExcelベースで行われているのかを、事前に洗い出すことが重要です。

例えば、請求書処理・申請書類・顧客情報の登録など、複数の媒体を用いて重複入力したり、探す手間が発生している業務をリストアップします。

kintoneには、ExcelやCSVのデータを読み込むだけで、アプリ化できるテンプレートが100種類以上提供されており、ドラッグ&ドロップでアプリを作成して、紙やExcelで行っている業務を迅速にクラウド上で管理できる機能があります。

また、kintoneでは、紙書類やExcelで扱っていたデータをアプリ機能で一元管理できるため、複数人での閲覧・編集・進捗管理がリアルタイムで行えるようになります。

業務フローの可視化

業務フローの可視化とは、kintoneとRPAを連携する前に、業務開始から終了までの「手順・担当者・データの受け渡し方法」に関する流れを図や表で整理し、自動化対象業務と例外処理を明確にする作業です。

ユーザーは、業務を可視化することで、Excel・メールなどの分散した情報や、重複作業・属人化している作業・処理時間の長さなど、ボトルネックを発見できるため、どの工程をkintoneで標準化し、RPAで自動化すべきかの優先順位を付けられます。

自動化業務の選定

自動化業務の選定とは、kintoneとRPAを連携する前に、どの業務を(優先的に)自動化すべきかを判断することです。

まず、自動化業務を選定する際は、業務の発生頻度・作業時間・ルールの明確さ・例外発生率・外部システム依存度などで評価し、費用対効果の高い領域から着手します。

特に、定型化しやすい(繰り返しが多い)業務は、自動化の対象候補になりやすく、kintoneでアプリ化してフォーマットを統一し、RPAの安定稼働を実現します。

自動化業務の対象候補
  • データ入力 / 転記
  • 定期レポートの作成
  • 受発注処理
  • 勤怠集計

フォーマットの統一化

フォーマットの統一化とは、kintoneとRPAを連携する前に、入力形式やデータ構造を標準化して、ロボットが処理しやすいデータを整備することです。

kintoneは、アプリのフィールド設計・テンプレート・初期値・選択肢の設定により、誰が入力しても同じ形式で、データが蓄積される環境を提供しています。

kintoneのアプリ機能は、28種類のパーツ(リッチテキスト・日付・チェックボックス・計算式など)が組み合わさって構成されているので、組み合わせを工夫することにより、どんな業務にもはまるのが特徴です。

統一されたフォーマットは、表記ゆれを防ぐため、RPAが明確な条件で稼働できるようになり、エラーの発生や停止を大幅に減らせます。

kintoneとRPAの連携でできること

kintoneとRPAの連携でできること

kintoneとRPAの連携でできることは、データ入力 / 転記・複数アプリ間のデータ統合・他システムとの連携など多岐に渡り、業務効率化とミスの削減に大きく貢献します。

具体的には、kintoneのアプリに登録されたデータを、RPAツールが自動で取得し、他システムやExcelなどと連携して、簡単に処理することができます。

例えば、営業報告や受注管理のデータをkintoneに入力すると、RPAが自動的に請求書発行システムや会計ソフトにデータを反映させることが可能です。

ここでは、kintoneとRPAの連携でできることについて、詳しく解説していきます。

データ入力と管理の自動化

データ入力と管理の自動化は、kintoneのアプリに登録される顧客情報・受注データ・在庫情報などを、RPAツールが自動的に取得・更新することで、手作業による入力ミスや重複作業を大幅に削減します。

例えば、営業担当者が顧客情報をkintoneに登録すると、そのデータが自動で請求書作成システム・メール配信ツール・会計ソフトに反映され、コピー&ペースト作業や二重入力を不要にします。

これにより、ユーザーは、作業効率が向上するだけでなく、情報の一元管理が可能になり、社内のデータの整合性も確保できます。

また、RPAによるデータの自動化は、定期的なレポート作成やデータ集計もRPAが代行できるため、経営層やチームに迅速かつ正確な情報を提供することが可能です。

kintoneと連携できる「MICHIRU RPA」

データ更新の自動処理

データ更新の自動処理は、営業担当者が入力した受注情報に基づいて、RPAが自動で在庫管理アプリや請求書作成システムを更新できるため、各部署間での情報伝達がリアルタイムで行われるようになり、社内全体のデータ整合性が保たれます。

また、kintoneとRPAの連携では、特定の条件に応じたデータの自動更新も可能で、受注ステータスが「出荷済み」に変更された際に、RPAが自動で在庫数を減算し、関係者へ通知メールを送信するといった業務フローも実現できます。

さらに、RPAは、毎日・毎週発生する更新業務にかかる時間と人的コストを削減できます。

例えば、kintoneで管理している顧客情報をもとに、定期的な売上集計やレポート更新を行う際に、RPAが自動で最新のデータを反映し、集計結果をExcel・社内共有フォルダ・メール配信システムに展開することが可能です。

外部システムからの情報収集

外部システムからの情報収集は、営業支援システム(SFA)・ECサイト・会計ソフト・クラウドストレージなど、社内外の複数システムから必要なデータをRPAが自動で取得し、kintoneに統合・整理することです。

これにより、ユーザーは、手作業で行っていたデータ収集や転記作業を削減できたり、情報の一元管理とリアルタイム更新を実現できます。

例えば、RPAが受注データや顧客情報を定期的に外部システムから取得し、kintoneの顧客・売上管理アプリに自動反映することで、データの整合性を保ちながら、作業時間を大幅に短縮できます。

さらに、外部システムからの情報収集は、単なるデータ転記に留まらず、条件に応じた自動処理も可能です。

例えば、ECサイトの注文情報を取得し、在庫アプリの数量を自動更新したうえで、配送ステータスや請求情報をkintoneに連携させるといった、一連の業務フローを自動化できます。

これにより、企業側は、部門間の情報伝達ミス・遅れを防ぎ、業務プロセス全体の精度とスピードを向上させることもできます。

RPAによる情報収集は、定期的な情報更新や膨大なデータの取得にも対応できるため、毎日のルーティン業務や月次レポート作成の負荷も軽減されます。

帳票の自動生成と保存

帳票の自動生成と保存は、kintone上で管理されている受注データ・売上 / 顧客情報などを基に、RPAツールが自動で請求書・見積書・納品書などの帳票を生成し、指定のフォルダやクラウドストレージに保存することです。

これにより、ユーザーは、手作業で帳票を作成・確認・保存する手間が省けたり、作業時間の短縮と人的ミスの削減を実現できます。

例えば、kintoneの売上管理アプリに入力されたデータを基に、RPAが自動で請求書を作成し、PDF形式で社内共有フォルダに保存したうえで、必要に応じて関係者にメールを送信するといった、一連の業務フローを自動化することが可能です。

さらに、RPAは、帳票の保存先や命名規則も自動で管理できるので、過去データの参照や帳票の追跡も容易になり、監査対応や社内報告業務もスムーズに行えるようになります。

通知とレポートの自動配信

通知とレポートの自動配信は、kintoneとRPAの連携によって、業務効率化と情報伝達の迅速化を実現できる重要な機能です。

具体的には、kintone上で管理されている顧客情報・受注状況・案件進捗・在庫データを基に、RPAツールが自動で通知メッセージやレポートを生成し、関係者にメールやチャットツール(SlackやTeamsなど)で配信することが可能です。

これにより、ユーザーは、手作業で情報を確認・作成・送信する手間が省けたり、作業時間の短縮と人的ミスの防止が同時に実現できます。

例えば、受注ステータスが「出荷完了」に変更された際、RPAが自動で営業担当者や配送担当者に通知を送信することで、業務フローの滞りを防ぐことも可能です。

また、レポート形式・送信タイミング・宛先リストは、柔軟に設定できるため、組織やプロジェクトに合わせた最適な情報共有を行います。

定期作業のバッチ化

定期作業のバッチ化は、日次・週次・月次など、定期的に発生するデータ処理・帳票作成・通知作業をRPAが自動で一括処理することで、入力確認の手間を削減したり、作業ミスを防ぐことが可能です。

例えば、kintoneの売上管理アプリに登録されたデータを基に、RPAが自動でレポートを生成し、決められたフォルダや配信先に送信するフローを設定すれば、担当者は手動で集計や送信作業を行う必要がなくなります。

これにより、ユーザーは、業務の正確性とスピードが向上し、定期作業にかかる人的コストも大幅に削減できます。

さらに、定期作業のバッチ化は、複数アプリケーション間のデータ連携や、外部システムとの同期作業にも応用可能です。

例えば、kintoneの受注データをRPAが定期的に取得して、在庫管理システムや会計ソフトに反映させることにより、複数のシステム間で情報を自動更新できます。

また、バッチ処理のスケジュールは、柔軟に設定できるため、業務量や営業時間に合わせて、最適なタイミングで実行できるのが特徴です。

異常検知とエラー処理

異常検知とエラー処理は、kintoneとRPAの連携において、業務の安定性と正確性を確保するために重要な機能です。

具体的には、kintone上で管理される受注データ・在庫情報・顧客情報などの異常をRPAツールが自動で検知し、設定されたルールに基づいて、エラー処理を行うことが可能です。

これにより、ユーザーは、手作業でのデータチェックや、修正作業にかかる時間を大幅に削減できたり、人的ミスによるトラブルを未然に防ぐことができます。

例えば、売上集計や月次レポートなどの定期業務で、データ欠損や計算エラーが発生した場合でも、RPAが自動で検知することにより、担当者は迅速に問題を把握できるため、業務停止や報告遅延を防ぐことが可能です。

複数システムとの一括連携

複数システムとの一括連携は、kintoneとRPAの連携で、業務効率化と情報管理の高度化を実現する重要な機能です。

具体的には、kintone上で管理される顧客情報・受注データ・在庫情報などを、RPAツールから他の社内システムやクラウドサービスと、自動的に同期・更新することが可能です。

これにより、ユーザーは、複数のシステムにデータを反映させることができるので、手作業での転記や二重入力を削減し、業務の正確性と作業スピードを向上させられます。

例えば、kintoneの受注データを基に、RPAが自動で在庫管理システム・請求書作成システム・配送管理システムにデータを一括反映することで、部署間の情報伝達をリアルタイム化し、社内全体の整合性を保つことができます。

さらに、複数システムとの一括連携は、単純なデータ同期だけでなく、条件に応じた自動処理にも対応できます。

例えば、特定の受注条件に合致した場合、関連するシステムに自動で通知や更新を行って、承認フローや発送処理を自動で進めることが可能です。

データのグラフ化

データのグラフ化は、kintoneとRPAの連携により、業務データの可視化と分析を効率的に行うための重要な機能です。

ユーザーは、kintoneに蓄積された売上情報・顧客データ・在庫状況などを、RPAが自動で抽出・集計し、グラフやチャートとして可視化することで、データの傾向や異常値を一目で把握できるようになります。

例えば、RPAが売上データを集計して、売上推移を折れ線グラフや棒グラフとして自動作成し、kintoneに共有することで、手作業での集計や作図作業を省略できます。

さらに、データのグラフ化は、条件に応じた分析や比較も自動化できるため、商品別・地域別・担当者別に売上データを分類してグラフ化したり、前月比・前年同期比の変化を自動算出することが可能です。

kintoneと連携できる「MICHIRU RPA」

kintoneと連携できるRPAツールの選び方

kintoneと連携できるRPAツールの選び方

kintoneと連携できるRPAツールを選ぶ際のポイントは、業務効率化やデジタル化を実現しつつ、導入・運用時のコストやリスク(わからない)を最小化することです。

RPAツールを選ぶ際は、自社の業務フローに適した機能性・連携性・セキュリティ・コスト構造・サポート体制を慎重に評価する必要があります。

ここからは、kintoneと連携できる「RPAツールの選び方」について、詳しく解説していきます。

無料トライアル期間の有無

無料トライアルの有無は、業務フローでkintoneとRPAを連携した際の操作感・安定性・設定のしやすさを確認する上で、とても重要なポイントになります。

特に、トライアル期間が短い場合は、業務ピーク時の処理・バッチ処理・異常時の復旧(ロールバック)・エラーハンドリングなど、実務上の問題を体験できない可能性があります。

一方で、十分な期間が確保されているトライアルであれば、アクセス権の設定など、kintone 特有のセキュリティ要件や運用ルールを含めた検証も可能です。

また、導入後の安定稼働を実現するためには、トライアル中に発生した不具合や、疑問に対するレスポンスの速度・対応範囲も重要なので、最低でも2週間から1ヶ月間ほどのトライアルが必要です。

サポート体制の充実度

RPAツールを導入してkintoneと連携させる際には、製品の性能が良いだけでなく、何か問題があった時にどれだけ「頼れるか」や、どれだけ「手厚く支えてもらえるか」がポイントです。

特に、導入時の接続設定・API連携・ロボット設計では、技術的な疑問点が必ず発生するため、電話・メール・チャットなどの問い合わせ窓口についてや、日本語で迅速に対応してくれるかを確認する必要があります。

kintoneでは、公式のヘルプサイトFAQ活用支援サポートカスタマーサポートなどの導入支援を行っているため、RPAのベンダーサポートと、kintone側のサポート範囲を照らし合わせることも大切です。

導入や運用コスト

導入や運用コストは、kintoneと連携できるRPAツールを選ぶ際に、最も重要な検討項目の一つです。

kintoneと連携する際は、RPAツールを単独で導入する場合と異なり、単純なライセンス費用だけでなく、プラン選択やオプション機能など、複数の要素から総合的に判断する必要があります。

具体的には、kintoneのユーザーライセンスやプラン(ライト / スタンダード / ワイド)に加え、RPAの利用料も発生するため、両者を合算して見積もる必要があります。

kintoneには、プランごとに利用可能な機能・アプリ数・API / 外部連携の制限が異なるため、RPAで実現したい自動化の規模や業務範囲に応じて、プラン選択することがコストを最適化します。

kintoneの契約形態
  • 初期費用:0円
  • 追加単位:1ユーザー単位
  • 契約期間:1ヶ月ごとの自動更新
ライトコース スタンダードコース ワイドコース
月額利用料
1ユーザー単位
1,000円 1,800円 3,000円
最低契約ユーザー数 10 10 1,000
アプリの上限数 200 1,000 3,000
スペースの上限数 100 500 1,000
外部サービスとの連携
プラグイン / 拡張機能
× ⚪︎ ⚪︎
ポータルの追加 × ⚪︎ ⚪︎
大規模運用向けの機能 × × ⚪︎

kintoneと連携できるおすすめのRPAツール

kintoneと連携できるおすすめのRPAツール

kintoneとRPAの連携は、データ入力の自動化・複数システム間のデータ同期・帳票作成などを通じて、業務効率化と人的ミスの削減を実現します。

ここからは、kintoneと連携できる「おすすめRPAツール」について、詳しく解説していきます。

MICHIRU RPA

MICHIRU RPA
画像出典:業務を自動化するRPAツール【MICHIRU RPA】

MICHIRU RPAは、サイボウズオフィシャルプロダクトパートナーであり、Windows環境のExcel・ブラウザ・業務システムなど、あらゆるアプリケーションを自動化できる「デスクトップ型」のRPAツールです。

MICHIRU RPAは、マウスやキーボード操作を画面録画して記憶させるので、専門的なプログラミングスキルがなくても、自動化を進めやすいという利点があります。

また、MICHIRU RPAでは、アプリケーション間を跨いだ操作(ブラウザからExcel→Excelから基幹システムといった連続処理)にも対応しているので、kintoneの画面操作や外部システムとのデータ連携も行えます。

サポート体制としては、無料トライアル中に必ず1業務を自動化するため、kintoneとの複雑な連携設定でも、不安なくスタートしやすい環境です。

利用時の注意点
  • Windows 10以上の環境
  • メモリ4GB以上
  • 空きディスク容量1GB以上

料金プラン

初期費用 月額利用料 最低契約期間
シンプルプラン 100,000円 50,000円 1ヶ月間
アシストプラン 100,000円 100,000円 1ヶ月間
  • 初月は日割り計算
  • 1ライセンスにつき同時編集5台 / 同時実行1台

無料トライアル

トライアル期間 申し込み先
1ヶ月間(期間延長あり) こちら
  • 1業務を自動化してからトライアル終了

サポート体制

メール / チャット / サポート窓口 ⚪︎
リモートサポート(個別 / 月4回) アシストプランで利用可能
Webセミナー / 操作勉強会 ⚪︎
RPA化する業務の選定 ⚪︎
サポートサイト / 操作ガイド ⚪︎
日本語対応 日本語 / 英語
バージョンアップ ⚪︎
お役立ち情報の配信 ⚪︎
シナリオ作成代行 ⚪︎※追加オプション
遠隔保守 ⚪︎※追加オプション

kintoneと連携できる「MICHIRU RPA」

Coopel

Coopel
画像出典:RPAはじめよう/Coopel

Coopelは、サイボウズオフィシャルプロダクトパートナーであり、専門的なプログラミング知識を必要とせず、ブラウザ上で自動化ができる「クラウド型」のRPAツールです。

Coopelは、クラウド型という利点に加えて、ローカル実行にも対応しているため、社内ネットワークでの利用や、セキュリティ要件が厳しい環境でも使いやすくなっています。

また、クラウドとローカルの切り替えは、ワンクリックで行えることから、運用の柔軟性が高い点も大きなポイントです。

BizRobo!

BizRobo!
画像出典:継続率99%のRPAツール BizRobo!

BizRobo!は、国内で3,000社を超える導入実績を持ち、低コストかつ柔軟な運用が可能なRPAツールとして、kintoneユーザーにも人気があります。

また、BizRobo!は、プログラミング経験が少ない部門担当者でも、シナリオをドラッグ&ドロップやステップ形式で作成できるため、kintoneの画面操作・データ取得 / 更新などを現場主導で進めやすいです。

導入ポイントとしては、デスクトップ版とサーバ版のラインナップを持っているので、スモールスタートから大規模運用に向けて、段階的に運用できる点です。

kintoneとRPAの連携についてまとめ

kintoneとRPAの連携についてまとめ

本記事では、自動化の促進に加えて、データ入力業務を効率化する「kintone × RPA」について、詳しく解説してきました。

RPAの活用は、Excelや他の基幹システムからデータを取り込んで、Kintoneへの登録や更新を自動化することができます。

kintoneと連携可能なRPAを導入する際は、無料トライアルなども活用しながら、自社に適したツールを検討してみてはいかがでしょうか?

MICHIRU RPAのトライアル

  • リモートサポート付
  • 1ヶ月間無料
  • トライアルから本導入まで完全サポート
  • 日本語と英語に対応
  • 1ライセンスで同時編集5台 / 同時実行1台の権限を付与

kintoneと連携できる「MICHIRU RPA」

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