近年、DX（デジタルトランスフォーメーション）や働き方改革などをきっかけに、人手不足や作業の効率化を目的とした「業務自動化」への関心が高まっています。
以前であれば、エクセルのVBAマクロなどを活用し業務を自動化していましたが、最近ではRPAやPythonといった新しい自動化の技術が広まってきています。
しかし「RPAとPythonは何が違う？」「どちらを導入すれば良い？」など、自動化の推進に迷われている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、RPAとPythonの違いや、業務自動化にはどちらがおすすめなのかといった内容について解説していきます。
また、RPAと同時に活用すると効果的な開発言語TOP3についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
今更聞けない！RPAとPythonの違い
では、さっそくですがRPAとPythonの違いを比較しながら解説します。
RPAは人が行う定型業務を自動化する技術のこと
RPAとは、Robotic Process Automation（ロボティック・プロセス・オートメーション）の略で、人がパソコン上で行っている業務を置き換えて自動化する技術です。
導入することで、人が行うと時間のかかる「繰り返し業務」や「定型業務」などの自動化を得意としており、RPAが業務を代行してくれるため業務時間を削減することができます。
また、Pythonとは違い専門的な知識やプログラミングのスキルが不要だったり、自動化できるアプリケーションに制限が無かったりなど、さまざまな業種やメリットがあるため、業界問わず活用されています。
他にも、人が実施するとヒューマンエラーに繋がってしまうような業務も代替えできるため「人的ミスの削減」といった効果も期待されています。
しかし、RPAはツールを販売しているベンダー（販売元）からライセンスを購入する必要があるため「コストに見合った効果があるのか」について、あらかじめ検討しておく必要があります。
Pythonは多用途に使えるプログラム言語のこと
Pythonは、1990年ごろに誕生したプログラミング言語の1つで、そのソースコードが無料で一般公開されているため誰でも活用することができます。
そのため、ExcelのVBAマクロのようにPythonに関するプログラミング言語の学習は必須ですが、コードの書き方（コーディング）さえ理解できれば、レポート作成やPDFデータのDLなど、さまざまな業務の自動化に活用できます。
しかし、社用パソコンにPythonをインストールする必要があるため、導入前には改めて社内ルールの確認が必要であったり、プログラムに詳しい人材がいない場合、人材の採用や社員へのプログラミング教育などを実施する必要があったりするため、追加でかかるコストはあらかじめ検討しておきましょう。
業務自動化にはどちらの方法がオススメ？
業務を自動化するにあたって「自社にプログラミングスキルの保持者がいない」場合は、RPAを導入するのがおすすめです。
Pythonと比較すると、RPAはプログラミング未経験の方でも活用でき、どのように処理しているか視覚的に理解しやすいです。
そのため、これから自動化を図りたいと考えている「自動化のスタート企業」にはRPAが向いています。
他にも、RPAツールの販売元では「自動化するべき業務に悩んでいる」「ツール操作の勉強会」「エラー発生時のテクニカルサポート」といった疑問をサポートする体制が準備されているため安心して利用することができます。
そういったことから、業務を自動化するためには専門的な知識がいるのではないかと不安な方は、手軽に導入できるRPAを活用して自社の効率化を図るのがおすすめです。
次の記事：RPA導入時にできると有利な開発言語とプログラミング不要ツールをご紹介
今回の記事では、RPAとPythonの違いや、業務を自動化する時にどちらがおすすめなのかについて解説をしました。
近年、DX（デジタルトランスフォーメーション）や働き方改革をきっかけに、さまざまな企業で業務効率化が進められています。
RPAとPythonは、どちらも業務を自動化できる技術ですが「サポート体制が欲しい」「スキル不要で使いたい」などの希望がある場合、シンプル業務の自動化が得意なRPAの導入がおすすめです。
しかし、Pythonなどプログラミング言語を使った自動化も不適切な訳ではなく、自動化したい業務のレベルによっては活用する方が効果的なケースもあります。
そういった業務の自動化をする場合に、プログラミングに関する知識があると「ツールを柔軟に活用」でき、より高度な自動化が可能になります。
以下に、RPAと同時に活用することで効果的なExcel VBAなどの開発言語について記載していますので、参考にしていただければ幸いです。
