【徹底比較】RPAとVBAの違いは8つ?それぞれの活用シーンもご紹介!

RPAとVBAの違いを徹底比較!それぞれの特徴や仕組みをわかりやすくご紹介

【徹底比較】RPAとVBAの違いは8つ?それぞれの活用シーンもご紹介!

近年、各企業では、業務効率化を目的として、業務を自動化できるツールの導入に積極的です。

そこで、注目されているのが、ロボット技術によって自動化が可能な「RPA」と、Microsoft Officeの機能を自動化(拡張)する「VBA」です。

この記事では、業務自動化のツールとして注目されている「RPA」と「VBA」の違いを解説しています。

記事の後半には、RPAとVBAの活用シーンを比較していますので、ぜひご覧ください。

目次

RPAとVBAについて

RPAとVBAについて

RPAとVBAは、どちらもパソコンで行う定型業務を自動化するツールですが、活用シーンや特徴が異なります。

RPAとVBAの違い

  • RPA:ロボット技術による自動化
  • VBA:Microsoft Officeの機能を自動化(拡張)するためのプログラミング言語

ここからは、RPAとVBAについて、わかりやすく解説していきます。

RPAとは

RPA「Robotic Process Automation(ロボット・プロセス・オートメーション)」は、人が日常的にパソコンで行なっている「定型業務」を自動化するロボット技術です。

RPAには、異なる3つのタイプがあり、それぞれ特徴や仕組みが異なります。

RPAの種類を比較

デスクトップ型 クラウド型 サーバー型
特徴 専用サーバーの設置が不要 ネット環境があればアクセス可能 管理者が一括管理
仕組み 端末ごとにロボットが稼働 ベンダーのサーバーからロボットが稼働 自社サーバーでロボットが稼働
規模感 小〜中規模 小〜大規模 大規模
費用感
導入難易度
処理能力

VBAとは

VBA「Visual Basic for Applications(ビジュアル・ベーシック・フォー・アプリケーション)」は、Microsoft Officeのアプリケーションを自動化(拡張)する「マクロ」を作るために必要なプログラミング言語です。

マクロは、Microsoft Officeのアプリケーションに標準搭載されているので、操作方法を理解できれば、誰でも自動化できます。

しかし、高度な作業を自動化するためには、VBAのプログラミング言語に対する知識が必要不可欠です。

【比較】RPAとVBAの違い8つ

【比較】RPAとVBAの違い8つ

ここまでは、RBAとVBAについて、詳しくご紹介してきました。

ここからは、比較表を交えながら、RPAとVBAの違いを8つ解説していきます。

【比較表】RPAとVBAの違い

RPA VBA
自動化できる範囲 パソコン業務全般 Officeアプリケーションのみ
データの処理能力・速度 端末の性能で異なる
プログラミングスキルの必要性 不要 必要
導入・運用コスト
セキュリティ ベンダー次第 安全
サポート体制 ベンダーごとに有
環境構築の難易度 ツールによって異なる 簡単
連携可能なシステム 広範囲 Officeアプリケーションのみ

比較1:自動化できる範囲

自動化できる範囲は、RPAとVBAを比較すると大きく異なります。

RPAの場合は、Officeやその他のアプリケーションと連携できるため、パソコン業務全般に対応できます。

一方で、VBAは、Officeアプリケーションのみに限定されるので、自動化できる業務が限られてしまいます。

比較2:データの処理能力・速度

サーバー型とクラウド型のRPAは、端末のスペックに処理能力が左右されないため、大量のデータを扱う際も、データを高速で処理することができます。

一方で、VBAの場合は、データの処理能力と速度が端末の性能によって異なるので、大量のデータを扱うと、速度が遅くなったりフリーズします。

比較3:プログラミングスキルの有無

プログラミングスキルの有無は、RPAとVBAを比較すると大きく異なります。

RPAは、テンプレートが充実していたり、簡単に自動化できるツールが多いため、プログラミングスキルがない人でも、比較的簡単に導入することが可能です。

一方で、VBAは、プログラミングのスキルが必要なので、知識がある人に依頼しなければならず、外部委託するたびに費用が発生します。

比較4:導入・運用コスト

導入・運用コストは、自動化する業務内容や規模感によっても異なるので、無料トライアルなどを活用しながら、見積もりを比較するのが大切です。

特に、RPAは、種類やツールで料金に差が生じ、月額無料のタイプもあれば、数十万円(年間数百万円)かかるものもあります。

VBAについては、Officeのライセンス料がかかるものの、導入済みであれば追加費用は発生しません。

ただし、開発から運用までを外部委託する場合は、数万〜100万円程度の予算が必要です。

比較5:セキュリティ

セキュリティについては、RPAとVBAを比較するというよりも、利用形態によって異なります

例えば、RPAの場合は、クラウド型であれば、ベンダーのサーバーからロボットを稼働させるため、ベンダーの環境次第になります。

一方で、サーバー型やデスクトップ型は、自社サーバー・端末ごとに稼働するため、セキュリティは比較的高い環境です。

VBAの場合は、Microsoft社のセキュリティ更新プログラムに依存するため、更新プログラムをインストールしていれば、基本的には安全に利用することができます。

比較6:サポート体制

サポート体制は、RPAとVBAを比較すると、RPAのほうが手厚いです。

なぜなら、RPAは、ベンダーサポートを提供しているため、導入や運用に関する相談を都度できるからです。

そのため、トラブルが発生した場合は、問い合わせをすることにより、適切な対応をすることができます。

一方で、VBAは、Officeアプリケーションにある機能の一つなので、専用のサポート体制がありません。

開発や運用に関するトラブルについては、自力で調べて解決するか、外部業者に有料サポートを依頼する必要があります。

比較7:環境構築の難易度

環境構築の難易度は、RPAとVBAを比較すると、VBAの方が簡単です。

例えば、RPAのクラウド型やデスクトップ型は、ベンダーと契約すれば、すぐに利用を開始できるので、簡単に環境を構築できます。

一方で、RPAのサーバー型は、サーバーを構築しなければならず、環境構築の難易度は高めです。

また、VBAについては、Officeアプリケーションがあれば、すぐに環境を構築できるため、難易度は低めです。

比較8:連携可能なシステム

連携可能なシステムは、VBAよりもRPAの方が豊富にあります

RPAは、Officeアプリケーションのみならず、その他のシステムとも、幅広く連携することができます。

一方で、VBAは、Officeアプリケーションの自動化に特化しているため、その他のシステムとは連携することができません。

RPAとVBAの活用シーンを比較

RPAとVBAの活用シーンを比較

ここまでは、比較表を交えながら、RPAとVBAの違いを8つ解説してきました。

ここからは、RPAとVBAの活用シーンを比較していきます。

【比較表】RPAとVBAで自動化できる業務を比較

RPA VBA
データ入力 ⚪︎ ⚪︎
営業管理 ⚪︎ ⚪︎
メールの一括送信 ⚪︎ ⚪︎
販売・在庫管理 ⚪︎ ⚪︎
レポート作成 ⚪︎ ⚪︎
システム登録 ⚪︎
問い合わせ対応 ⚪︎ ×
市場調査 ⚪︎ ×
アンケートの集計 ⚪︎ ⚪︎
情報の管理 ⚪︎ ⚪︎
書類の処理 ⚪︎ ⚪︎

※VBAはOfficeアプリケーションでの活用に限定

まとめ

まとめ

本記事では、比較表を交えながら、RPAとVBAの違いを8つご紹介してきました。

業務の自動化を検討する際は、RPAとVBAの違いを参考にしながら、自社に合ったツールを検討してみてはいかがでしょうか?

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