UiPathは、世界的に実績があり、スケーラビリティに優れたRPAプラットフォームで、多くの企業から注目されています。
本記事では、UiPathの詳しい製品紹介と共に、比較対象になりやすい純国産のRPAツール「MICHIRU RPA」と、導入価格・無料トライアル・サポート体制を徹底比較していきます。
記事の後半には、UiPathの「強み」や「できること」についても、詳しくご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
UiPathとは
UiPathとは、UiPath 株式会社が提供している「Robotic Process Automation(RPA)」のプラットフォームです。
UiPathは、人間が日常的にパソコンで行なっているマウス操作やキーボード入力などを模倣して、企業の定型業務をソフトウェアロボットが正確かつ高速に自動実行します。
また、UiPathでは、既存のシステムを大きく変更することなく、RPAを導入できる点が特徴的で、レガシーシステムやAPIが整備されていない環境でも、ソフトウェアロボットを利用して自動化できます。
UiPathの自動化プラットフォームは、主に3つのコンポーネントで構成されており、それぞれが役割を持っています。
- UiPath Studio・・・ロボットを開発するためのツール
- UiPath Robots・・・実際にタスクを実行するロボット
- UiPath Orchestrator・・・ロボットの管理・スケジューリング・運用を担う管理基盤
さらに、UiPathは、スモールスタートから大規模運用まで柔軟な対応が可能で、ノーコードで開発可能な環境が整っているため、スキルが豊富ではない組織でも自動化を始めやすいです。
UiPathと比較されるMICHIRU RPAとは
MICHIRU RPAとは、株式会社 MICHIRUが提供している「低価格」で「高機能」のデスクトップ型RPAツールです。
MICHIRU RPAは、Windows環境のあらゆるソフトウェア(Excel・Word・ブラウザ・基幹システムなど)が自動化の対象となり、画面録画やドラッグ&ドロップの直観的な操作で、シナリオ(業務手順)を作成できます。
そのため、MICHIRU RPAは、プログラミング知識がなくても、人間がパソコン上で行っているマウス操作や、キーボード入力などの定型業務を自動化することが可能です。
また、ライセンスについては、フローティングライセンス形式を採用しているため、インストール可能な台数に制限がなく、同時編集5台・同時実行1台まで利用できます。
さらに、MICHIRU RPAでは、Windowsのタスクスケジューラーを使って、指定した日時に自動処理を実行できたり、Chatworkとの連携によって、別の場所からスマートフォンなどで実行指示を出すことも可能です。
加えて、MICHIRU RPAには、AI-OCR(光学文字認識)との連携パッケージもあり、紙の帳票・PDF・画像ファイルの文字情報を読み取って、デジタルデータに変換することで、入力業務を完全に自動化できます。
UiPathとMICHIRU RPAの導入価格を比較

UiPathとMICHIRU RPAの導入価格は、日本円とドルである点に違いがあり、慎重に検討する必要があります。
UiPathは、明確な料金プラン(価格)を公式サイトに掲載しておらず、問い合わせ後に知ることができるので、適する価格設定であるか注意が必要です。
一方で、MICHIRU RPAは、初期費用が10万円と2つの月額プラン(5万円または10万円)のみになっており、価格設定が明確になっています。
また、MICHIRU RPAは、月単位で契約更新ができるため、利用状況に応じて柔軟にプラン変更をすることが可能です。
- 導入直後・・・サポート体制が充実している「アシストプラン(月額10万円)」
- 運用に慣れてきたら・・・リモートサポートなしの「シンプルプラン(月額5万円)」
このような価格体系は、中小企業やスモールスタートしたい組織にとって、RPAを導入しやすい環境となります。
| 初期費用 | 月額料金 | 契約期間 | |
|---|---|---|---|
| UiPath ベーシック |
要問い合わせ | $25〜 | 要問い合わせ |
| UiPath スタンダード |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| UiPath エンタープライズ |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| MICHIRU RPA シンプルプラン |
10万円 | 5万円 | 1ヶ月ごとの自動更新 |
| MICHIRU RPA アシストプラン |
10万円 | 10万円 | 1ヶ月ごとの自動更新 |
UiPathとMICHIRU RPAの無料トライアルを比較

UiPathとMICHIRU RPAの無料トライアルは、それぞれの強みや目的が異なり、自社での検証や導入判断において、とても重要なポイントが見えてきます。
UiPathは、60日間の無料トライアル「Enterprise for on-premises」を提供しており、Studioなどの主要製品を利用することが可能です。
また、トライアル終了後は、Freeプランに自動でダウングレードされる仕組みで、継続して利用することもできますが、全てのサポートが付いてくるわけではありません。
一方で、MICHIRU RPAの無料トライアルでは、全ての機能を制限なく利用可能で、実際の業務で使用感を体験することができます。
無料トライアル中は、操作勉強会と4回までのリモートサポートを基本とし、初心者でも安心してRPAを学べるサポート体制が充実しています。
また、MICHIRU RPAでは、1ヶ月間無料トライアルを提供していますが、トライアル期間中に「1業務の自動化」を目的としているため、自動化できるまでサポート期間の延長が可能です。
| トライアル期間 | 申し込み先 | |
|---|---|---|
| UiPath | 60日間 | こちら |
| MICHIRU RPA | 1ヶ月間 | こちら |
UiPathとMICHIRU RPAのサポート体制を比較

UiPathとMICHIRU RPAのサポート体制は、それぞれ異なる強みを持っており、RPAの習熟度に応じて選ぶ必要があります。
UiPathは、顧客ニーズや企業規模に応じて、3段階(Bronze・Gold・Platinum)のサポートプログラムを提供しています。
また、UiPathでは、日本語でのマニュアルと問い合わせ窓口を用意しており、日本市場に特化したサポート体制を整えています。
- 基本的なテクニカルサポートを無償提供
- プラットフォーム・ロボット・エージェントに関する質問に回答
- Bronzeより応答時間が短い
- テクニカル・エキスパートによる優先対応
- インストール / アップグレードサポート / ナレッジ共有のウェビナー(英語対応のみ)/ チーム向けの特別割引 / 学習クレジットあり
- TAM(テクニカル・アカウント・マネージャー)による戦略的な導入・運用支援
一方で、MICHIRU RPAは、導入前のトライアル段階から、伴走型の手厚いサポートを提供しており、専門スタッフと共に自動化に適する業務の選定 / 可視化・シナリオ作成を行っています。
また、トライアル時に作成したシナリオは、本導入時にそのまま引き継ぐことができるので、スムーズに自動化を進められます。
さらに、MICHIRU RPAでは、アシストプランにリモートサポートが付いており、オンラインで画面共有をしながら、専門スタッフに操作やトラブルについて相談・質問が可能です。
| UiPath | MICHIRU RPA | |
|---|---|---|
| メール / チャット / サポート窓口 | ⚪︎ | ⚪︎ |
| リモートサポート(個別) | ⚪︎ ※プログラムにより異なる |
⚪︎ ※アシストプランのみ |
| Webセミナー / 操作勉強会 | ⚪︎ ※英語のみ |
⚪︎ |
| 自動化する業務の選定 | 要問い合わせ | ⚪︎ |
| サポートサイト / 操作ガイド(動画) | ⚪︎ | ⚪︎ |
| 対応言語 | 日本語 / 英語 | 日本語 / 英語 |
| 機能のバージョンアップ | 要問い合わせ | ⚪︎ |
| お役立ち情報の配信 / 提供 | 要問い合わせ | ⚪︎ |
| シナリオの作成代行 | 要問い合わせ | ⚪︎ ※追加オプション |
| 遠隔保守 | 要問い合わせ | ⚪︎ ※追加オプション |
UiPathの強み(機能性)

UiPathは、エンタープライズレベルでの導入を前提としているため、スケーラビリティとセキュリティを重視した設計がなされており、大企業でも安心して自動化を推進できる点が強みです。
また、UiPathは、単なるルールベースの自動化に留まらず、AIとRPAの統合によって、ドラッグ&ドロップで機械学習(ML)モデルやカスタムスキルをロボットに学習できます。
例えば、AI Centerを使えば、AIモデルのデプロイ・モニタリング・バージョン管理が可能になるので、運用状況を可視化したり、非構造化データ(領収書・請求書・契約書など)の自動処理が可能です。
特に、UiPathは、Document Understanding・OCR・Conversational Understandingなどのスキルを活用することで、人間の判断が必要になる複雑な業務を自動化できます。
さらに、Process Mining / Task Miningでは、既存の業務プロセスをログデータから可視化して、自動化対象業務を科学的に分析できるため、効果のある作業から導入を進めることができます。
UiPathの使い方

UiPathの使い方は、主に「Studio(開発)」→「Orchestrator(管理 / 運用)」→「Action Center(人間との連携)」→AI Center(AI統合)」の流れです。
Studioを使う際には、ワークフローを新規作成して、直感的なドラッグ&ドロップ操作でアクティビティ(動作要素)をキャンバスに配置し、繰り返し処理や条件分岐を組み立ててシナリオを作成します。
Orchestratorにワークフローを公開(デプロイ)した後は、Orchestrator上からジョブをスケジュール設定することで、ロボットの実行を集中管理できます。
また、Orchestratorには、スケジューリング・モニタリング・ログの管理・ロボットのステータス把握・エラーハンドリングなどの機能があるため、大規模な自動化にも対応可能です。
さらに、Action Centerでは、人間の判断を必要とする業務に関して、作業をロボットから人に渡すことができます。
例えば、承認が必要な例外処理は、ロボットを一時的に停止して、Action Centerで人間が内容を確認した後に、再びロボットに処理を戻すような「Human-in-the-Loop(人とロボットの協働)」を実現します。
加えて、AI Center(旧 AI Fabric)では、機械学習モデルをワークフローに組み込むことで、技術者がいなくてもAIをRPAに統合できます。
UiPathができること(特徴)

UiPathは、AIとRPAを組み合わせるプラットフォームとして、多彩な自動化機能と共に、多くの特徴を持っています。
特に、UiPathは、AIモデルを利用することで、単純な繰り返し作業だけでなく、意思決定や判断を伴う「認知プロセス」までの自動化が可能です。
また、UiPathでは、RPAとAI(人工知能)を連携することで、知的業務の自動化「インテリジェント・オートメーション」を実現します。
インテリジェント・オートメーションは、非構造化データ(請求書や文書など)でも、ロボットが自動処理できるため、より高度な業務の自動化を行えます。
UiPathの導入事例

UiPathには、多様な業種や業務領域において、日本を代表する企業での成功事例があります。
ここでは、UiPathの具体的な導入事例と共に、自動化の効果を簡単にご紹介していきます。
- Salesforce Sales CloudとSAP S/4HANA Cloud間の受発注業務を自動化→20〜30人の人員を削減(1日あたり1万件の処理)
- 24時間体制で行われているキーワードチェック業務にAI Centerを導入→2人体制から1人+AIに最適化(心理的負荷も軽減)
- システムのログデータから業務プロセスを可視化→人事システムで年間200時間以上の工数を削減
- CRMやアプリケーションのリグレッションテストを自動化→年間200時間以上の工数を削減
- 経理・人事・工場の定型業務(レポート作成のためのデータ収集・集計・分析)を自動化→年間約3,700時間の削減
UiPathについてまとめ

本記事では、UiPathの詳しい製品紹介と共に、比較対象になりやすい純国産のRPAツール「MICHIRU RPA」と、導入価格・無料トライアル・サポート体制を徹底比較してきました。
RPAツールを選定する際は、導入価格やサポート体制をしっかり比較して、導入後の失敗を防ぐことが大切です。
RPA(UiPath)の導入を検討する際は、他のツール(MICHIRU RPA)と比較できる「無料トライアル」を活用してみてはいかがでしょうか?

MICHIRU RPAのトライアル
- リモートサポート付
- 1ヶ月間無料
- トライアルから本導入まで完全サポート
- 日本語と英語に対応
- 1ライセンスで同時編集5台 / 同時実行1台の権限を付与



