WinActor(ウィンアクター)とは?価格や無料トライアルをMICHIRU RPAと比較

WinActorとMICHIRU RPAの導入価格や無料トライアルを比較!

WinActor(ウィンアクター)とは?価格や無料トライアルをMICHIRU RPAと比較

RPAの導入を検討する企業にとっては、導入コスト(価格)・サポート体制・無料トライアルの有無が、重要な判断材料となります。

特に、導入コストは、規模感や用途に応じて大きく変動するため、他社製品と比較して、自社に適したものを選ぶことが重要です。

本記事では、WinActorの使い方や、ライセンスの種類などを解説しながら、コスト面とサポート体制で人気のある「MICHIRU RPA」と、導入価格・無料トライアル・サポート体制について、細かく比較していきます。

記事の後半には、WinActor導入企業(事例)についても、簡単にご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

WinActor(ウィンアクター)とは

WinActor(ウィンアクター)とは

WinActor(ウィンアクター)とは、NTT研究所で2010年に誕生し、社内で使用と機能改善を重ねて、2014年1月からNTTアドバンステクノロジ 株式会社から販売された「純国産の業務自動化RPAツール」です。

WinActorは、ドラッグ&ドロップやクリックでシナリオを組み立てたり、編集することが可能なので、プログラミング知識がない業務担当者でも、直感的に操作できます。

また、WinActorには、400以上のライブラリ(シナリオ作成・編集を補助する部品)が標準で搭載されているため、よくある処理をテンプレート化して利用することで、ゼロから構築する手間を大幅に省けます。

2025年現在、WinActorは、金融・流通・小売など8,000 社を超える導入実績を持ち、業務効率化や生産性の向上を目的とし、幅広い企業で採用されています。

WinActorと比較されるMICHIRU RPAとは

WinActorと比較されるMICHIRU RPAとは

MICHIRU RPAとは、株式会社 MICHIRUが開発・提供しており、プログラミング知識不要で直感的に操作できる「純国産のデスクトップ型RPAツール」です。

MICHIRU RPAは、マウス操作やキーボード入力を画面録画で記録・再生できるため、Excel・ブラウザ・独自の基幹システム・表計算ソフトなど、Windows環境で使われているあらゆるアプリケーション(ソフトウェア)の操作を、シームレスに自動化できます。

特に、MICHIRU RPAは、録画機能・画面キャプチャ・画像解析技術を利用して、マウスやキーボード操作をそのままシナリオ化するので、IT知識がない現場担当者でも導入ハードルが低いです。

また、MICHIRU RPAは、フローティングライセンスを採用しているため、部署や拠点を跨いで、複数のユーザーがシナリオを編集することができたり、1ライセンスで複数の端末にインストール可能です。

さらに、特徴としては、シナリオ作成数・実行回数に制限がなく、インストール台数も無制限で提供されており、月額5万円というコストパフォーマンスが高いところです。

ただし、MICHIRU RPAには、同時編集可能な端末数が最大5台で、同時に操作を実行できるのは1台のみという制限があります。

動作環境については、MICHIRU RPAを安定して稼働させるため、Windows10以上のOS・4GB 以上のメモリ・空きディスク容量1GB以上が推奨されています。

WinActorとMICHIRU RPAを比較

WinActorとMICHIRU RPAの導入価格を比較

WinActorとMICHIRU RPAの導入価格を比較

WinActorとMICHIRU RPAの導入価格を比較する際は、ライセンス費用だけでなく、同時実行・同時編集の台数についても、確認しておく必要があります。

WinActorは、全社展開や厳格な管理体制を重視した大規模導入向けで、初期投資が大きくなることから、年間コストを月額換算して比較することをお勧めします。

また、フローティングライセンスは、オープン価格であることから、販売代理店との交渉が必要です。

一方で、MICHIRU RPAは、短期間で導入効果を実感しやすく、低コストで迅速にスモールスタートできる点が強みです。

MICHIRU RPAは、初期費用を抑えて月額で始められるため、小規模導入(中小企業)や試験導入に向いています。

初期費用 利用料 契約期間
WinActor
ノードロックライセンス
フル機能版 ver.7
要問い合わせ 年間:1,098,680円 1年
WinActor
ノードロックライセンス
実行版 ver.7
要問い合わせ 年間:300,080円 1年
WinActor
フローティングライセンス
フル機能版 ver.7
要問い合わせ 要問い合わせ 1年
WinActor
フローティングライセンス
管理実行版 ver.7
要問い合わせ 要問い合わせ 1年
WinActor
フローティングライセンス
実行版 ver.7
要問い合わせ 要問い合わせ 1年
WinActor
AI連携ライセンス
フル機能版 ver.7
要問い合わせ 年間:2,198,000円 1年
WinActor
AI連携ライセンス
実行版 ver.7
要問い合わせ 年間:601,000円 1年
MICHIRU RPA
シンプルプラン
100,000円 月額:50,000円 1ヶ月ごとの自動更新
MICHIRU RPA
アシストプラン
100,000円 月額:100,000円 1ヶ月ごとの自動更新

WinActorとMICHIRU RPAの無料トライアルを比較

WinActorとMICHIRU RPAの無料トライアルを比較

WinActorとMICHIRU RPAは、無料トライアルの期間やサポート内容など、細部に違いがあるため、実際の業務で操作性・連携性・サポート体制などを確かめてから、本導入することをおすすめします。

WinActorは、30日間の無料トライアルを提供しており、製品版と同じくフル機能を試用できるので、本番環境の操作性を確認することができます。

サポートやコミュニティについては、問い合わせサポート・ユーザーフォーラム(NTTデータが提供)・e-learningなども、学習支援として一部利用可能です。

また、無料トライアルに申し込む際は、法人限定であることと、契約規約の確認が必要であり、利用条件の透明性も必要となります。

一方、MICHIRU RPAは、1ヶ月間の無料トライアルを提供しており、アシストプランと同等の機能を制限なく体験できたり、操作勉強会(1回 / 90分)やリモートサポートがついています。

MICHIRU RPAの特徴は、公式では無料トライアル期間を1ヶ月間と謳っていますが、必ず1業務を自動化してからトライアル終了になるので、状況に応じて期間を延長することが可能です。

また、トライアル中に作成したロボット(自動化シナリオ)は、本導入時に移行(引き継ぎ)できるため、導入後の自動化工数を軽減できます。

MICHIRU RPAでは、トライアル期間中に操作勉強会・相談・レクチャーが複数回設けられているので、初めてRPAを導入する担当者やITに自信がない現場でも、安心して使い始められる体制が整っています。

トライアル期間 申し込み先
WinActor 30日間 こちら
MICHIRU RPA 1ヶ月間 こちら
状況に応じて延長あり

WinActorとMICHIRU RPAのサポート体制を比較

WinActorとMICHIRU RPAのサポート体制を比較

WinActorとMICHIRU RPAのサポート体制を比較することは、導入後の運用維持・トラブル対応・安心感・学習支援の度合いを見極めるために、とても重要なポイントです。

WinActorは、NTTデータによる公式の導入支援サービスを提供しており、導入前から運用中の各フェーズにおいて、ニーズに応じたサポートを行なっています。

しかし、注意点としては、サポート(研修)内容によって、無料で利用できる期間が異なるため、タイミングによって有料対応になる可能性があります。

一方で、MICHIRU RPAは、ユーザーがRPAを使いこなせることを重視しており、導入前から運用定着に向けて、一貫して支援するサポート体制を整えています。

具体的には、カスタマーサクセスチームが設けられているため、操作方法の案内や問題発生時の対応が充実しており、ITの知識がなくてもスムーズな運用が可能です。

WinActor MICHIRU RPA
メール / チャット / サポート窓口 ⚪︎ ⚪︎
リモートサポート(個別) ⚪︎
※導入後3ヶ月間無料
⚪︎
※アシストプランのみ
Webセミナー / 操作勉強会 ⚪︎ ⚪︎
自動化する業務の選定 ⚪︎ ⚪︎
サポートサイト / 操作ガイド(動画) ⚪︎ ⚪︎
対応言語 日本語 / 英語 日本語 / 英語
機能のバージョンアップ ⚪︎ ⚪︎
お役立ち情報の配信 / 提供 要問い合わせ ⚪︎
シナリオの作成代行 × ⚪︎
※追加オプション
遠隔保守 × ⚪︎
※追加オプション

WinActorとMICHIRU RPAを比較

WinActor Ver.7.6のマニュアル

WinActor Ver.7.6のマニュアル

WinActor Ver.7.6のマニュアルは、公式サイトの「WinActor マニュアル」ページ(https://winactor.biz/use/manual.html)からダウンロード可能です。

このページでは、Ver.7.6に対応したマニュアルが提供されており、シナリオ作成や運用に役立つ情報を得ることができます。

また、Ver.7.6では、新たに「シナリオ差分表示」機能が追加され、シナリオの変更点や追加点を色枠で、視覚的に確認できるようになりました。

WinActor初心者向けのシナリオ作成ガイド(使い方)

WinActor初心者向けのシナリオ作成ガイド(使い方)

WinActorは、シナリオ作成ガイドとして「初心者向け特設コンテンツ」を提供しており、最初の一歩を丁寧に教える構成で、初心者でも自動化しやすい内容になっています。

初心者向け特設コンテンツでは、同梱のサンプルシナリオやステップアップ動画シリーズ(STEP0〜6)を通じて、ブラウザ / Excel操作・条件分岐など、基本的なテクニックを段階的に学べます

まずは、同梱の学習シナリオ「01_ノード、ライブラリのグループ化」を実行して、挙動を確認しながら、動画のSTEPに沿って順に作成していくのが効率的です。

STEP
Chrome拡張機能のインストール
STEP
Web画面の位置情報指定
STEP
Excelの繰り返し処理

WinActorライセンスの種類

WinActorライセンスの種類

WinActorでは、ライセンスの種類が「ノードロックライセンス(NL)」「フローティングライセンス(FL)」「AI連携ライセンス(AL)」という3形態と、フル機能版・実行版・管理実行版の種別で提供しています。

各ライセンスは、できること(シナリオ作成や編集)が異なるので、自社の運用スタイルやコストに応じて、自由に組み合わせることが可能です。

ライセンスの種類(形態)

ノードロックライセンス
(NL)
フローティングライセンス
(FL)
AI連携ライセンス
(AL)
使い方 1ライセンス
=1端末に固定して使用
複数端末にインストール可能
ライセンス数=同時利用数
複数端末にインストール可能
ライセンス数=同時利用数
メリット 導入が簡単
小規模 / 特定の担当者向き
端末数を限定しない導入
中〜大規模向き
ライセンスの管理サーバー不要
生成AIの利用上限なし
※2026年9月末まで
デメリット 端末変更
→移管手続きが必要
ライセンスの管理サーバー必須
オフライン環境では利用が困難
生成AIの利用上限を設定
※2026年10月以降

ライセンスの種別

概要 使い方
フル機能版 シナリオの作成・編集・実行
すべての機能を含む
各部署
実行版 安価
作成済みのシナリオを実行
※シナリオの作成・編集を含まず
社内展開
管理実行版 フローティングライセンスに限定
管理ツールの指示でシナリオが実行
※端末で自由な操作・起動不可
スケジュール実行
集中管理したい場合で有効

選び方のポイント

3つのポイント
  • シナリオの作成・編集の利用頻度(頻度が低ければ実行版で十分な場合も有)
  • 同時実行数 vs インストール台数(複数拠点 / 部署単位だとFL・ALが効率的)
  • 生成AIとの連携有無(HTTPS接続などの通信条件や利用量の制限を確認)

WinActorの強み(機能性)

WinActorの強み(機能性)

WinActorは、OCR・会計システムなど、Windows上で動作する多様なアプリケーションとの親和性が高く、既存の業務システムを大きく修正する必要がないので、導入ハードルが低いのも特徴です。

機能性の強みとしては、NTT研究所の特許技術を活かし、フローチャートに「画面サムネイル」を表示して、クリック位置座標を補正できます。

また、WinActorは、業務自動化の対象範囲が広いため、小規模運用から大規模展開まで、柔軟に対応することが可能です。

WinActorとMICHIRU RPAを比較

WinActorができること(特徴)

WinActorができること(特徴)

Ver.7.6以降は、生成AI連携機能を搭載しており、作成したシナリオを対話形式でブラッシュアップしたり、画像データから領収書の日付や金額などを抽出するなど、非定型業務にも自動化の適用範囲が拡大しています。

また、WinActorは、Microsoft 365やGoogle Workspaceなどのアプリ連携に加えて、Boxを利用する業務にも対応し、サインインで「OAuth2.0認証」と「JWT認証」を追加しました。

さらに、WinActorでは、販売代理店の認定制度を整備することにより、NTT研究所・販売代理店・NTTアドバンステクノロジが三位一体となって、開発と販売を行っています。

WinActor導入企業(事例)

WinActor導入企業(事例)

WinActorは、かつて国内シェアNo.1のRPAツールでしたが、市場に多数の製品が登場したことから、市場動向の変化と共に導入企業数への伸び悩みがあります。

一方で、純国産のRPAツールの中では、圧倒的な支持を得ており、流通・小売・IT・通信・製造・教育業界 / 自治体など、幅広い業種で導入されています。

ここでは、WinActorの導入事例について、簡単にご紹介していきます。

導入企業の声

株式会社 エクシオテック
  • 1日20件の受注処理業務を自動化→年間90万円以上のコスト削減(半分以下)
株式会社 越後交通鉄工所
  • 毎月膨大な工事データの転記作業を自動化→月40時間の削減(シナリオ7本稼働)
  • 単調だけど複雑な工事計画書の作成を自動化→月32時間の削減(シナリオ9本稼働)
  • 入札情報管理を自動化→月33.6時間の削減(シナリオ13本稼働)
  • その他(資料作成や工程表の配布など)含めてトータルで毎月166時間の削減に成功
横浜市役所
  • 利用希望者受付簿(幼稚園・保育園)の作成を自動化→月500時間の残業を削減

WinActorについてまとめ

WinActorについてまとめ

本記事では、WinActorの使い方や、ライセンスの種類などを解説しながら、導入価格・無料トライアル・サポート体制について、MICHIRU RPAと比較してきました。

RPA(WinActor)の導入を検討する際は、実際の業務で試すことができる無料トライアルを活用しながら、他のツールとも比較してみてはいかがでしょうか?

MICHIRU RPAのトライアル

  • リモートサポート付
  • 1ヶ月間無料
  • トライアルから本導入まで完全サポート
  • 日本語と英語に対応
  • 1ライセンスで同時編集5台 / 同時実行1台の権限を付与

WinActorとMICHIRU RPAを比較

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