RPAテクノロジーズのBizRobo!は、国内ベンダーとしてトップレベルのシェアを持つRPAツールです。
比較的に大型の運用にも適したRPAツールで、大手企業に多数の導入実績があります。
発売元のRPAテクノロジーズは、2008年からRPAに取り組んでいるこの業界の日本での「老舗」2018年に上場し、2019年には東証一部に市場替えをしています。
この記事ではBizRobo!と、RPAテクノロジーズについての評判をまとめました。
基本機能・特徴・できることとともに、ユーザーからのBizRobo!評判やサポート体制に対する評判もまとめてありますので、ぜひ導入のための参考になさってください。
株式会社MICHIRU 取締役 CTO
この記事の監修担当者:
斎藤暁
医療施設法人やホンダ子会社のIT領域責任者などを経て独立。AI技術やシミュレータなど、複雑なアルゴリズムを駆使したシステムを提供している。自然言語処理によるシステムの技術は日米で特許を取得、その発明者でもある。2018年11月株式会社MICHIRUを創業。
Contents
RPAテクノロジーズBizRobo!の概要と評判
RPA(Robotics Process Automation)ツールであるBizRobo!は、ロボティクス技術をつかった「オフィスのロボット」です。
BizRobo!には、
- BizRobo!mini
- BizRobo!Basic
- BizRobo!Document
- BizRobo!DX Cloud
の商品ラインナップを揃えており、Basicが標準の製品、miniは機能限定版、そしてDocumentは、Ai-OCR製品です。
BizRobo!は、RPAとAIの組み合わせを積極的に利用しており、他のRPA製品よりも少し値段ははるものの、高機能であるところが特徴です。
2008年にロボットソフトウェア専門ベンダーとして創業し、Webサービスなどにも導入実績を作っており、AIとの組み合わせも得意です。
また、DX Cloudでは、RPAツールのクラウドサービスを提供しており、プライベートクラウドを用いることにより、導入企業のセキュリティ運用の負担も軽減するソリューションを提供しています。
ルーティンワーク、例えば情報収集・数字の集計・システムへの入力作業などをデジタルレイバーに任せておくことができますが、RPAテクノロジーズによると、ルーティンワークは業務の5割を占めています。
その業務をロボに任せて、コアワークに専念するためのRPAテクノロジーズのソリューションがBizRobo!です。
ユーザーからの評判もおおむね良いもので、その理由となるのが以下にご紹介するBizRobo!シリーズの機能や、サポート体制です。
RPAテクノロジーBizRobo!で実現できること
株式会社RPAテクノロジーズのホームページによれば、BizRobo!で可能な業務はなんと100種類を超えています。
開発者コミュニティでも新着の業務が紹介されており、日々できることが増えている、といっても過言ではありません。
具体的には、同社のホームページで以下のような業務が例として挙げられています。
契約管理 / 顧客管理 / コールセンター業務/商品登録 / 受注 / 売上計上 / 在庫連携 レグレッションテスト / CMSコンテンツ移行/価格調査 / 保険料調査 / 特許検索 コンシェルジェ / レコメンドロボット / ブログ・SNS投稿ロボット 等
幅広くBizRobo!で自動化できる業務に対応、自動化を実現しています。
これらの自動化により、働く環境を改善する・業務の効率化を進め、利益率・生産性をあげられるようになるのはご存じの通りです。
導入実績・シェアは?
RPAテクノロジーズの実績は10年以上あり、1560社以上にソリューションを提供、シェアは2020年国内2位(MM総研調べ)となっています。
2019年度からさらに今年にかけてBizRobo!のシェアは伸びており、大手企業を中心に多くの導入実績を持っているため、導入事例もRPAテクノロジーズのホームページで公開されています。
事例の紹介の中で、製品と会社に対するユーザーの評判も確認できます。
研修教育プログラムがあり、RPA人材の育成を行っているほか、RPAの開発者コミュニティづくりにも力を入れています。
RPAテクノロジーズでは、コミュニティからもアイディアを吸い上げ、ソリューションに活かすエコシステムを作っているのです。
活用事例は?DX推進の目玉?
BizRobo!の実際の活用事例は同社のHPで多数が掲載され、企業別の事例紹介・業務別の事例など、多数の紹介記事が見られます。
RPAテクノロジーズのBizRobo!でペーパレス化・電子化カルテのデータ更新を実現した事例・EDIシステムのデータの交換に利用した例など大手企業・大規模事業所のオペレーション改善に資するソリューションを豊富に提供しています。
一方、中小企業向けには残業時間の監視・入力・転記などのほか、繁忙期、閑散期別に分けた自動化ソリューションといったユニークなものもありオフィス業務に柔軟に幅広く対応した実績があります。
これらの豊富な成功事例の背景には、BizRobo!ユーザー会・開発者コミュニティ・サポート部隊などからフィードバックを受け、RPAテクノロジーズが事例情報を豊富に持っていることがうかがわれます。
業務改善のノウハウが集積され、ソリューション提供の役に立っていることでしょう。
ユーザーの声
BizRobo!を導入したユーザーの声を集めてみました。
・各業務の属人化が深刻で、RPAに置き換えるためのプロジェクトチームを作りました。商品カタログ原稿チェックの際、PDFからの変換にAI+RPAを活用したところ、5時間もかけていたチェック作業が数十秒に短縮されました。(小売業・管理)
・ワークフローの洗い出しから⾒える化、適正化、RPA化、工数削減、新しい仕事に取り組むという流れがスムーズに達成できる。処理スピード最速、タイマー機能も使いやすい。ただし、タイマーのエラー処理には不満もある。自社でなんでもやろうと思わず、優先事項を検討すれば、BizRobo!は確実に担当者の負担を軽減できる。(IT専門職・製造業)
・ノンプロミングでロボットの作成が可能なので、初心者に操作させてもロボットの作成が簡単にできた。
チュートリアルが日本語である点はよいけど、もうちょっとマニュアルは親切でもいいと思う。
一部の機能利用時に、Web画面が分割されているのは見にくい。フローの中でエラーの箇所があると実行を停止してくれるのも事故防止によい。(食品・情シス)
その他、Webシステムで利用すると非常に良い効果が出るとの意見や、業務改善効果が大きく出た例は多数あり、サーバでの運用では安定性が高かった、セキュリティ面でも安心だったなどの感想も聞かれ、おおむね好評です。
その一方で、ライセンス料が非常に高く、ROIの回収が難しかった、小規模導入には向かない、自社の業務アプリには非常に相性が悪く残念だったといった声も聞かれています。
他社との連携・パートナー制度
BizRobo!の発売元である、RPAテクノロジーズは、パートナ―企業との連携も盛んに行っています。
RPAテクノロジーズのパートナー企業はコンサルタント・サービス・他のベンダーなどであり、販売を行うと同時にコンサルティングを提供し、あるいは、エンジニアリングサービスを提供するなどして、BizRobo!ファミリー制度や、パートナープログラムのもと、総合的にサービスを提供できることが特色です。
ソフトバンク・NECなどの大手のベンダーも、BizRobo!のパートナーになっています。
RPAテクノロジーズのサポート体制は?開発支援は?
RPAテクノロジーズは製品サポートのほか次のようなサポートを提供しており、特徴のあるプログラムを提供しています。
以下のナレッジ・教育研修・開発者コミュニティなどは、「BizRobo!アカデミー」というプログラムとして提供されています。
- BizRobo!ナレッジ
- 教育研修 セミナーなど
- 開発者コミュニティ
- ユーザー会によるユーザーサポート
このプログラムも、ユーザーからの良い評判につながっているようです。
セミナーは、ハンズオン式の開発セミナー、業務改善系のセミナーなど、毎週オンラインで開かれており、参加がしやすい形式になっています。
株式会社RPAテクノロジーズ会社紹介・企業概要
RPAテクノロジーズは2008年からRPAを開発し、販売実績が10年にわたります。
現在の社員数は約100名、代表取締役社長の大角暢之氏はアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)の出身です。
平均年齢は34.6歳、平均年収は846万円との調査結果があります。
組織は、親会社のホールディングスカンパニーがあり、その下に各事業部の機能を持つ、子会社がぶら下がっている形の組織形態です。
中でもRPAテクノロジーズは、製品販売部門といった性質のある会社で、採用も営業社員が中心に進められているようです。
各子会社の従業員の人数はそのため絞られているようですが、海外拠点も、米国・上海にあり、研究開発を行っています。
Aiとの組み合わせ・OCRソリューションとの組み合わせにも実績豊富なBizRobo!シリーズの成功により、親会社のRPAテクノロジーズホールディングスが2018年には東京証券取引所に上場、2019年には東証1部に市場替えまで完了しています。
手堅いスモールスタートにはMICHIRU RPAがオススメ
RPAテクノロジーズのBizRobo!は、金融機関にも多く導入され、サーバでの運用に向いてるRPAツールです。
しかし、大きな運用をいきなり始めるのはリスクもあります。1台から地道に使える業務を増やしていきたい、という場合、MICHIRU RPAを使ってみてはいかがでしょうか。
MICHIRU RPAは操作がわかりやすく、初めてRPAの操作を覚える方にも向いています。
定期セミナーは、ハンズオンで操作を習得するできます。
導入のコストについても問題になりますが、MICHIRU RPAなら初期費用が10万円、月々の利用料金は5万円です。
最新のテクノロジーにより、ライセンスを別のサーバで管理し、フローティングライセンスというソフトウェアライセンスの新しい形態を開発しました。
RPAを同時実行できる台数をライセンスとしてカウントする方式で、インストール台数には制限がありません。
業務改善だからこそ、不合理なコストはかけてはいけない、と思う方には理想的な課金方式なのではないでしょうか。
まとめ
RPAテクノロジーズのBizRobo!は、サーバで大きく運用することを予定している方には、サーバの安定性・セキュリティ機能および管理の手間などを考えると、最適のソリューションとの評判が聞かれます。
また、使いやすく、ノンプログラミングでフローが書けて、初心者に優しい点も好評です。
多くの導入成功事例があり、企業の規模問わず、多くの業務のロボを集中管理しやすいソフトを採用したい場合には向いています。またBizRobo!シリーズのAI-OCR製品に見るように、AIとの連携も進んでいます。
しかし、何を目的に導入するか、コストの限界はどうか、考えた場合、BizRobo!が自社の正解ではない、というケースは当然あります。
無料トライアル・セミナーなどを通して、御社のベストを実際に触れて、導入を検討されることがオススメです。
BizRobo!とは違うタイプのRPAツールにご興味をお持ちなら、MICHIRU RPAのセミナーで実際に触れてみてください。