【2023年最新版】世界・国内のRPA市場規模と将来性

RPAツールの世界・国内市場規模と将来見通し

RPAツールとは、ロボットを使った業務の自動化を行うアプリケーションソフトウェアです。

2020年代に入り、その市場規模は急激に拡大。その関連商品も含めて、世界のソフトウェア売上をけん引しています。

企業の業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)・データ活用業務の進展・リモートワークの拡大の動きなどにより、RPAツールを必要とする場面が増大していることにRPAツールの市場規模は比例しているのです。

この記事では、RPAツールの世界市場と、国内市場のおおむねここ数年の動きと市場規模について解説。RPA市場の将来性についても紹介していきます。

株式会社MICHIRU 取締役

この記事の監修担当者:
相馬 章人

2014年に医療・ヘルスケアITベンチャー企業に入社。人工知能やIoT技術を使用したプロダクト開発およびプロジェクトマネジメントを経験。2018年フリーランスのソフトウェアエンジニアとして企業・大学と連携し機械学習を用いた自然言語解析を行うプロジェクトに参画。2018年より株式会社MICHIRUに参画。主にカスタマーサクセスを担当。

目次

快進撃続くRPAツールの市場規模「2023年」

快進撃続くRPAツールの市場規模「2023年」

RPAツールは、ロボット技術をもちいて、PCの操作を自動化するソフトウェアです。
簡単に言うと、ロボットが人の仕事を代わりに行うのです。

定型的な仕事なら、人を一人雇うよりはるかに安く仕事をこなしてくれます。

  • 定型的な仕事を正確に行う
  • 教育研修の費用が掛からない
  • 24時間業務を行っていても、問題ない

これらの特徴のため、日本でも導入が進んでいます。

大手経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーが発表している調査および予測によると、2025年までに全世界で1億人以上のホワイトカラー労働者もしくは1/3もの量の仕事がRPAツールに置き換わる、というほどです。

世界全体の市場規模は、売り上げベースでみると、約15,8億ドルです。(2020年時点)

DXの動きが加速すると同時に、RPAと連携するソフトウェアの導入も増えています。IT業界の売上をけん引して、IT市場規模を広げる役割をしています。

自動化は、世界中で企業の生産性を向上させ、業務効率化を強力に推し進めるものです。

そして、働き方・経営を変えるものであるだけに、より多くの企業がRPA導入を進めるようになり、さらにRPAは市場規模が拡大すると思われます。

世界中で市場規模拡大中!その理由とは?

RPAツールがすでに650兆円の市場規模となっている背景を一度整理してみましょう。

DX・リモートワークを背景としたRPA導入拡大

企業の生産性を上げるDX・コロナ禍で拡大したリモートワークによる書類・帳票のの電子化と、データ活用など、近時の社会情勢がRPAツールを必要としています。

労働力の補填

RPAを利用する中心は、工業先進国ですが、少子高齢化が共通の課題です。
特に日本などは深刻であり、将来の労働者不足に備える意味でも、RPAツールを導入する必要があります。

ビッグデータ利用とRPAの連携もさらに拡大

工場や物流の現場、あるいは危険環境などでセンサをつかったIoTツールを利用し、取得したデータを活用する動き、つまりビッグデータの活用は、年々進行しています。

データの利用に、RPAで自動でデータを整理、業務に活用することは業務の効率化を推進するために不可欠です。

関連製品と連携も

国内でもAI-OCRとRPAツールの連携がよく見られるように、AI連携・他のアプリとの連携で利便性・効率性が向上します。

RPAや当該のAI製品・アプリ製品を使うと、連携するRPA・アプリの導入を進めるインセンティブがある、という関係になります。導入のインセンティブが多くあることも、RPAツールの好調の理由となっています。

世界のRPAツールの市場規模

世界のRPAツールの市場規模

ガートナーの調査によると、2020年の世界におけるRPAソフトウェアの売上高は、前年比11.9%増の15.8億ドルになる見込みです。

2020年以降の市場規模の推移

同じくガートナーの調査によると、2019年のRPA売り上げは14.1億ドル、前年比の成長率は、約66%、2020年は、成長率が11.9%に落ち着いてきています。

しかし、RPAの価格も2019年と比較して約10%ほど落ちているとされており、導入本数で考えると20%増以上であったことが推測できます。

実際、2020年の売上高が約1,738億円であることが分かりました。

2024年までには2桁の成長率で拡大していくことが予測されています。

製品別市場規模

世界におけるRPA市場のシェアは、UiPathとAutomation Anywhere、 Blue Prismの3強によってその多くが占められています。なお、少し古いデータですが、調査会社ガートナーが調査した2018年のRPAマーケットシェアは以下の通りです。

マーケットシェア(世界)

出典:Gartner

世界のRPA市場では、大規模なベンダーと、ニッチな分野や機能で差別化を図る小規模ベンダーに二極化している状況です。

さらなる顧客獲得を目論む大規模なベンダーは、買収や企業連携を積極的に行っています。

例えば、UiPathはAPI統合プラットフォームを展開するCloudElementを2021年3月に買収しました。

一方、Automation Anywhereも同じ時期にGoogleと連携し、新商品の開発を行っています。また、IBMやMicrosoftなどもさまざまな小規模ベンダーとの提携を活発に行っている状況です。

日本のRPAツールの市場規模

日本のRPAツールの市場規模

日本もRPAツールの成長市場の一つです。

2017年以降、特に市場規模を拡大しつつあります。

2020年以降の市場の推移

MM総研による「RPA国内利用動向調査 2022」では、2022年9月時点の日本企業におけるRPA導入率は年商50億円以上の企業では社数ベース導入率は45%と、半数近い企業が導入するまでになりました。

その一方で、年商50億円未満の企業では、導入率12%と低い水準にとどまっています。

2015年~16年が4倍、16年~17年が倍の規模で正常していたのと比べると、成長率が鈍化していることは否めませんが、今後数年で普及期を迎えることが想定されるため、今後も成長は続くと予想できます。

製品別市場規模

MM総研が2020年1月27日に発表した「RPA国内利用動向調査2020」によると、日本の大手企業におけるRPAツールのシェアは以下の通りです。

マーケットシェア(国内)

出典:MM総研

以前は、先進導入事例では、UiPath や、BluePrismのような輸入ツール中心に利用がありましたが、現在では国産製品の市場規模が特に拡大しています。

中小企業向けの低価格で使いやすい製品群も増加していますし、クラウドRPAの普及も進み始めています。

日本では、2030年問題と言われる、若年労働者の不足が深刻な問題です。この穴を埋められるのがRPAであると考えられます。

海外の諸国と比較しても、相当に深刻な人手不足に陥る可能性があるのと、官民ともにRPA導入で業務の省人化をはかり、リスクコントロールし始めたところです。

RPA市場規模の拡大は、社会的な要請が背景にあり、日本の場合は人手不足への備え、という側面が非常に強くなっています。

満足?幻滅?日本の企業ユーザーのRPA満足度と普及率は?

今後の国内RPA市場規模を占ううえでは、導入の満足度も重要な指標になると考えられます。

MM総研が2019年に行った市場調査によると、満足度は59%、楽になったと答えたユーザーは7割と非常に高い割合の満足度が見られます。

海外ユーザーよりもソフトウェアに対する満足度は、日本のユーザーの方が辛めの傾向がありますが、RPAツールの満足度は「健闘している」ということができるのではないでしょうか。

国内1112社を対象とした満足度調査では、「業務が楽になった」が約7割を占めたほか、「人手不足対策につながった」「残業等を削減できた」という回答も多く、従業員満足度の向上なども寄与しているとみられるとのことです。

自動化で時間削減効果・業務量の負担が軽くなる効果が実感しやすく、他のソフトウェアよりも満足度が高く出やすい要因があります。

この調査時の普及率は、年商1000億円以上の大企業で39%、中小企業で27%、双方合わせると、37%となっています。

中小企業向け・低価格製品の普及の兆しが見えてきていることから、中小企業を中心に普及率も上がることが見込まれます。

満足度・普及率から将来を読み解く

満足度・普及率から将来を読み解く

上記の調査結果をどのように評価するかは、普及率がまだ伸びることを考えると、見解が分かれると思います。

ただ、RPA製品は、シナリオを作って、活用法を考える「道具」という色彩が強いものです。

機能もある程度はどの製品も決まっているところがあります。製品というより、導入の失敗・成功、対象となる業務のもともとの負荷が満足度に影響しそうです。

失敗のリスクもそれなりにあるのに、数字だけ見ると、59%の満足度があるということは、おおむね企業ユーザーの満足度は及第点であると考えられ、また、この傾向が大きく変わるということも考えにくいでしょう。

記事まとめ

記事まとめ

企業の業務を自動化するRPAの市場規模は、2015年以降、倍以上の成長が続き、2020年には成長率は12%ほどに落ち着きました。

企業にとって、負担が大きく、また時間がかかる業務を自動化するRPAツールはかつては大変高いものとされました。現在では価格は低価に抑えられていますが、下がった価格分を上回る勢いでさらに成長を続けています。

日本では、民間企業だけでなく自治体にも普及が進み、成長を下支えすることが予想されます。

今後もしばらく海外でも国内でもこの傾向が続くものと見られます。

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