Library
RPAお役立ち情報「RPAのシェアは?人気製品2020年日本市場・世界市場での動き」

RPAのシェアは?人気製品2020年日本市場・世界市場での動き

RPAツールは、業務の自動化を行うためのソフトウェアです。

企業業務の圧倒的効率化を図り、業務時間の短縮・人件費その他のコストをカットする効果が生じるので、大手企業を中心に導入が進められてきました。

RPAツールは各ベンダーが製品を市場に登場させていますが、製品のシェアや、ユーザーシェアなど、今後のシェアの展望がわかると、今後自社で導入するRPAツール選定の参考になるでしょう。

中小企業にもRPAツールの導入が進みつつあり、また、大手企業の導入も一巡の感があります。そこで、主に2019年と2020年のデータをまとめ、シェア・人気製品の情勢と市場展望をまとめてみました。

今後の導入・追加購入機種選定などのご参考にしていただければ幸いです。

株式会社MICHIRU 取締役 CTO

この記事の監修担当者:
斎藤暁

医療施設法人やホンダ子会社のIT領域責任者などを経て独立。AI技術やシミュレータなど、複雑なアルゴリズムを駆使したシステムを提供している。自然言語処理によるシステムの技術は日米で特許を取得、その発明者でもある。2018年11月株式会社MICHIRUを創業。

RPAツールとは?

RPAツールは、企業を中心としたオフィス業務の自動化を図るソフトウェアです。

FA=factory automation同様に、Robotic (ロボティック)技術をつかっていますが、オフィスでの作業に特化しています。

RPAはRobotic Process Automationの略称です。

デスクトップ上の人の動きを代替する機能を持ち、数値の変換そのものを行うものではない点で、Excel VBAとの違いがあり、また、自動化を行える点では同じですが、学習機能がほとんどない点で、人工知能=AIと異なります。

ベンダー各社と主な製品

日本市場では、主な製品の中でシェアが突出している製品が5製品あります。

世界的にシェアが高い、UiPathとAutomation Anywareに大規模運用向けBlue Prismのほか、日本での主要製品であるWinActorとBizRobo!が今まで多くの大手企業で利用されてきています。

また、日本市場では委託開発により自社向けのRPAツールを開発してもらう動きも盛んです。

RPAのシェア日本編 WinActor・BizRobo!など国内ベンダー健闘

RPAの日本でのシェアは、IDCやMM総研などのシンクタンクが調査しています。

このうち、2020年1月に発表されたMM総研の調査結果では、浸透率ベースでのシェアがUiPath1位(45%)、次いで2位がBizRobo!(40%)、WinActorが3位(38%)となっています。

ところで、浸透率は、ベンダー別売上額実績ではなく、分母を総部門数、分子を導入部門数で割った数字となっています。浸透率によると、導入・利用実態に着目したシェアがわかるようになっています。

しかし、2020年データで、RPA採用企業数の社数別シェアを見ると、WinActorがランクアップし、1位、2位がBizRobo!、3位がUiPathとなっています。

国内ベンダーはユーザーやパートナー企業との連携・サポートを豊富に提供しています。

トレーニングコンテンツもすべて日本語で提供が可能なのも国内ベンダーです。

他のソリューションとの組み合わせによる企業に対する提案など、日本のビジネスの痒いところに手が届くサービスを、日本語でワンストップで行っているところにも、国内ベンダーの強みがありそうです。(MM総研1月27日調査結果記事より)

ちなみに、少し前の2018年のデータですが、世界的な調査機関IDCが調査したところでは、ベンダー別で1位はNTTデータ(WinActorのベンダー)、2位がUiPath、3位が富士通が国内市場の上位3社で、この3社で市場の75%以上を占めていました。

これらの大手ベンダーに限らずRPAツール市場は活況です。

ユーザーの層が厚くなりつつあるため、中小のベンダーも特色のあるツールを市場に送り込んでいます。国内ソフトウェア市場の中でもRPA業界には注目が集まっています。

産業別業界別ユーザーシェア

産業別・業界別にユーザーシェアを見てみるとMM総研のデータでは、上記の2020年発表調査で大手企業(年商1000億円以上)の51%がRPAを導入しています。

業種別ではユーザーシェアはどうでしょう。MM総研のデータでは、業種別の導入率のユーザーシェア情報も公表しています。

それによると、大量の書類を処理、保管する必要のある業務が極めて多い銀行・保険などの金融業が59%と最上位を占めています。

金融業界は、導入および運用の成功事例も多く見られ、事例は各社のお手本のように参照されています。

それ以外の業界でも伸びが見えています。例えば、学校・医療福祉関係・小売が2019年度との比較で2020年の伸び率が高くなっている業界です。

カルテ・レシート・物品の管理・テスト・配布物など、これらの業界でも金融機関と同様に紙とルーティンワークは非常に多そうです。

RPAツールによる自動化の需要・効果共に高いと考えられますので、これらのユーザーシェアも伸びていると考えられます。

RPAのシェア世界編 UiPath・Automation Anyware・Blue Prismなど

RPAの世界市場シェア(ベンダー別売上高ランキング)は、Gartner、IDC、ETRなどが調査しています。

UiPathとAutomation Anywhere、Blue Prismが1、2、3位を占め、特にUiPathはシェア率約10%、2,3位の約2倍程度と突出しています(”ETR RPA NetScore JUL20 “, the Enterprise Technical Reviewによる調査、2020年8月公表分)。

グローバル市場の中でも、UiPathは非常に強いことがわかります。

ETR RPA NetScore JUL20 では、今後の見通しを分析しており、その中では、Automation AnywareがUiPathの市場シェアを抜き去ることもありうる、と予測しています。

Automation Anywareは、誰にでも使いやすいRPAであること、ワークフローが直感的な操作で作成できることを強みにしており、シェアを伸ばすとともに今後もRPAのユーザーの広がりを後押ししそうです。

2019年と比較、なにが変わった?

上記2020年のETRの調査結果で目を引くのは、マイクロソフトのRPAが企業別成長見通しの中に初登場していることです。2019年までは全くマイクロソフトのRPAツールには言及がありませんでした。

2019年の同じETR調査結果と同様、2020年もUiPathとAutomation Anyware、Blue Prismが 市場シェアでは3強となっていることはしばらく動き難そうな情勢であり、RPA業界のトッププレーヤーの顔ぶれに変動はありません。

その下位のRPA Expressなどの製品が続きますが、シェアは今のところ大きな変動がありません。

ただし、今後、マイクロソフトのRPA製品がさらに普及すると、一気にシェアが大きくなることも考えられます。

また、Excel マクロによるデータの変換の自動化と、ロボットによる動作の自動化との組み合わせ、Teamsでのワークフロー・チャットとの組み合わせでさらにソリューションの広がりが期待できそうです。

市場の関心は?シェアだけでなくこんな点が注目

大手企業が中心だったRPAツール市場ですが、例えば医療・学校など、もう少し規模の小さい企業・組織でも浸透してきて、用途も増えてツールそのものにも影響を与えると考えられます。

そのため、新製品や改良にも注目することがオススメです。

シェアが上位の製品の情報・ユーザーシェア情報も参考になりますが、みんなが使っているから安心、というのではなく、自社の事情と次のような要素も導入の参考にしてみましょう。

特に次のような注目のポイントでRPAツールには差がつきそうです。

国内市場は特に以下の点で市場がどう動くかにより、業界シェアの様相が変わってもおかしくないでしょう。

サポート力に注目

PRAツールは導入に手がかかります。

また運用の点でもトラブルシューティングや、シナリオ・フローの作成スキルが問われたり、時に技術的なフォローが必要になるため、サポート力は、RPAツール選びの決め手になることがあります。

日本の中小規模のベンダーも、大手のように何でもできる、ということではないですが、きめ細かい企業向けサポート・ユーザー企業の担当者向けハンズオントレーニングプログラムなど、魅力的なサービス内容提供しているものが続々登場しています。

価格帯

RPAツールに数百万の導入費用が掛かる、年間フィーも相当の投資額に上る、というのではなかなか規模から手を出せないことが考えられますが、シェア上位製品にも1台から導入できるもの・企業向けにもフリートライアルが充実しているものもあります。

全体に価格については多くの中小企業に手が届く価格になってきているといえるでしょう。

特にクラウド型のRPAツールは、サブスクリプションモデルで月々〇〇円から、導入費用も抑えめ、といったものが大勢を占めてきており、導入のハードルが下がっています。

AIなど関連ソリューションとのとの組み合わせでの導入

自動化をさらに加速させそうなのがAIなどの関連ソリューションとの組み合わせの導入です。

API連携・データの連携など、AIの仕事+RPAの仕事を組み合わせる(例:AI OCRによる文書の電子化と、データ活用など)ことが今後加速しそうです。

今後の見通し

上記から、使いやすく小回りの利く特徴を持ったRPAツールはこれからも続々登場しそうです。

一台でも、従来のRPAツールの短所をカバーし、よいユーザーエクスペリエンスを提供できるRPAツールに注目が集まります。

特に日本国内では、市場のシェアや浸透率ももっとばらけてもおかしくありません。

その一方で、RPAはスモールスタートでうまく行けば大型運用に進む流れとなります。

大規模な企業でも最初導入するのは、1台からのスモールスタートというところが多いのです。

しかし、仕事を効率的に管理できるよう、今後は中小の事業者でも、サーバ型製品の導入や、サーバを使った運用が大型化する流れがより進むのではないかともみられています。

その中で、コストを下げて手が届きやすいようにするにはどうするか考えると、セキュリティ管理が面倒、とは言われますが、大型運用にも対応できる、クラウドRPA製品の人気ももう少し出てくることも考えられます。

注目のMICHIRU RPA

従来のRPA製品の価格が高いことや、操作の難しさなどのデメリットを新しい製品は克服しています。

MICHIRU RPAもそんなRPAツールの一つです。AI活用でより直感的に操作が可能、価格も初期費用は10万円、月々5万円~ライセンス購入が可能です。

また、大きなベンダーでは、ユーザーサポートが画一的・あるいは一人一人のユーザーの目線に合わせてくれない、といった感想を聞くことがあります。

サポートもきめ細かく、セミナーも充実しているのがMICHIRU RPAの強みです。2020年開催の定期セミナーでは、ハンズオン方式で操作を専門家から習得できる内容になっており、操作~本格的な運用まで視野に入れた内容を習得できます。

初めての導入時にも、RPAツールを少し見直してみたい時にも、ぜひMICHIRU RPAのセミナーで実際に触れてみてください。

まとめ

RPAの市場シェア・ユーザーシェアの状況は、2019年~2020年の間では大きく動きませんでした。

しかし、マイクロソフトのRPAが話題になる一方、必ずしも大ベンダー・大型運用をユーザーが目指すのではないこと、改良されたRPAツールが市場投入されていることを考えると、市場シェア・ユーザーシェアも動きが出ることが考えられ、導入の決定にも影響を与えることが予想されます。