【2023年最新】RPA国内シェア率・人気製品3選ご紹介!ツールの比較点も解説

RPAのシェア率や人気製品を3つランキング形式で紹介!ツール選びに役立つ比較ポイントも解説

【2023年最新】RPA国内シェア率・人気製品3選ご紹介!ツールの比較点も解説

企業業務の圧倒的効率化を図り、業務時間の短縮・人件費その他のコストをカットする効果が生じるので、大手企業を中心に導入が進められてきました。

RPAツールは各ベンダーが製品を市場に登場させていますが、製品のシェアや、ユーザーシェアなど、今後のシェアの展望がわかると、今後自社で導入するRPAツール選定の参考になるでしょう。

中小企業にもRPAツールの導入が進みつつあり、また、大手企業の導入も一巡の感があります。そこで、主に2019年と2020年のデータをまとめ、シェア・人気製品の情勢と市場展望をまとめてみました

今後の導入・追加購入機種選定などのご参考にしていただければ幸いです。

株式会社MICHIRU 取締役 CTO

この記事の監修担当者:
斎藤 暁

医療施設法人やホンダ子会社のIT領域責任者などを経て独立。AI技術やシミュレータなど、複雑なアルゴリズムを駆使したシステムを提供している。自然言語処理によるシステムの技術は日米で特許を取得、その発明者でもある。2018年11月株式会社MICHIRUを創業。

目次

そもそもRPAツールとは?AIとの違い

そもそもRPAツールとは?AIとの違い

RPAツールは、企業を中心としたオフィス業務の自動化を図るソフトウェアです。

FA=factory automation同様に、Robotic (ロボティック)技術をつかっていますが、オフィスでの作業に特化しています。

RPAはRobotic Process Automationの略称です。

デスクトップ上の人の動きを代替する機能を持ち、数値の変換そのものを行うものではない点で、Excel VBAとの違いがあります。

また、自動化を行える点では同じですが、学習機能がほとんどない点で、人工知能=AIと異なります。

【世界編】RPAのシェア率が高い企業

【世界編】RPAのシェア率が高い企業

RPAの世界市場シェア(ベンダー別売上高ランキング)は、Gartner、IDC、ETRなどが調査しています。

UiPathとAutomation Anywhere、Blue Prismが1、2、3位を占め、特にUiPathはシェア率約10%、2,3位の約2倍程度と突出しています(”ETR RPA NetScore JUL20 “, the Enterprise Technical Reviewによる調査、2020年8月公表分)。

グローバル市場の中でも、UiPathは非常に強いことがわかります。

ETR RPA NetScore JUL20 では、今後の見通しを分析しており、その中では、Automation AnywareがUiPathの市場シェアを抜き去ることもありうる、と予測しています。

Automation Anywareは、誰にでも使いやすいRPAであること、ワークフローが直感的な操作で作成できることを強みにしており、シェアを伸ばすとともに今後もRPAのユーザーの広がりを後押ししそうです。

2019年と比較、なにが変わった?

2019年と比較、なにが変わった?

上記2020年のETRの調査結果で目を引くのは、マイクロソフトのRPAが企業別成長見通しの中に初登場していることです。

2019年までは全くマイクロソフトのRPAツールには言及がありませんでした。

2019年の同じETR調査結果と同様、2020年もUiPathとAutomation Anyware、Blue Prismが 市場シェアでは3強となっていることはしばらく動き難そうな情勢であり、RPA業界のトッププレーヤーの顔ぶれに変動はありません。

その下位のRPA Expressなどの製品が続きますが、シェアは今のところ大きな変動がありません。

ただし、今後、マイクロソフトのRPA製品がさらに普及すると、一気にシェアが大きくなることも考えられます。

また、Excel マクロによるデータの変換の自動化と、ロボットによる動作の自動化との組み合わせ、Teamsでのワークフロー・チャットとの組み合わせでさらにソリューションの広がりが期待できそうです。

【日本編】2023年最新シェア率が高い人気製品3選をご紹介

【日本編】2023年最新シェア率が高く人気製品3選をご紹介

2020年1月に発表されたMM総研の調査結果では、浸透率ベースでのシェアがUiPath1位(45%)、次いで2位がBizRobo!(40%)、WinActorが3位(38%)となっています。

ここでは、それぞれのRPAツールの特徴・シェア率が高い理由について解説していきます。

1. UiPath

UiPath

「UiPath」2020年国内シェアNo.1で、大企業の導入実績があるRPAツールです。

国内に留まらず、海外シェアも有数であるため、信頼感をもとに導入したい方に向いています。

色々なロボットを管理できるだけでなく、AIなどとも組み合わせることが出来るのも国内シェア率が高い理由の一つ。

世界的にも人気な製品だと言語を心配する方もいますが、日本語によるサポートもあるので安心して使えます。

Webブラウザ、デスクトップのどちらからでも利用でき、ドラッグ&ドロップによる設定方法など、使いやすさや機能性が高いです。

2. BizRobo

BizRobo!

国内シェア率2位の「BizRobo!」は、導入実績2,500社以上を見事に達成。

Webサーバ1台で複数のロボットが作成できて、特にWebサイト上の情報収集を得意としています。

スモールスタートから全社展開まで、幅広いニーズに対応するため3種類もの製品が用意されており、価格が理由でRPAに手が出せないという方におすすめです。

また、BizRobo!ではステップをつなげていくことで業務の自動化ができるため、ITを得意とする社員がいない企業にも選ばれています。

3. WinActor

WinActor

NTTグループが提供が提供している「WinActor」は、圧倒的な知名度とPC1台から導入できる手軽さが特徴です。

更にERPやOCRなど、Windowsで操作できるさまざまなアプリとの連携が可能です。

NTTデータの技術認定を受けた技術者や講師も輩出しているため、導入後のフォローなどのサポートを日本全国で対応しています。

気軽にお試しできる点も、シェア率が高い理由の1つだと考えられます。

国内の業界別ユーザーシェア

国内の業界別ユーザーシェア

産業別・業界別にユーザーシェアを見てみるとMM総研のデータでは、上記の2020年発表調査で大手企業(年商1000億円以上)の51%がRPAを導入しています。

業種別ではユーザーシェアはどうでしょう。MM総研のデータでは、業種別の導入率のユーザーシェア情報も公表しています。

それによると、大量の書類を処理、保管する必要のある業務が極めて多い銀行・保険などの金融業が59%と最上位を占めています。

金融業界は、導入および運用の成功事例も多く見られ、事例は各社のお手本のように参照されています。

それ以外の業界でも伸びが見えています。例えば、学校・医療福祉関係・小売が2019年度との比較で2020年の伸び率が高くなっている業界です。

カルテ・レシート・物品の管理・テスト・配布物など、これらの業界でも金融機関と同様に紙とルーティンワークは非常に多そうです。

RPAツールによる自動化の需要・効果共に高いと考えられますので、これらのユーザーシェアも伸びていると考えられます。

市場の関心は?シェア率以外にも比較すべきポイント

市場の関心は?シェア率以外にも比較すべきポイント

大手企業が中心だったRPAツール市場ですが、医療・学校など、もう少し規模の小さい企業・組織でも浸透してきています。用途も増えてツールそのものにも影響を与えると考えられるため、新製品や改良にも注目することがオススメです。

多くの企業がRPAツールを開発している中で、どこに注目して比較すべきかの確認ポイントを主に3つ解説します。

導入・緊急時のサポート充実度

PRAツールは導入に手がかかります。また運用の点でもトラブルシューティングや、シナリオ・フローの作成スキルが問われたり、時に技術的なフォローが必要になるため、サポート力は、RPAツール選びの決め手になることも。

日本の中小規模のベンダーも、きめ細かい企業向けサポート・ユーザー企業の担当者向けハンズオントレーニングプログラムなど、魅力的なサービス内容提供しているものが続々登場しています。

価格帯

RPAツールに数百万の導入費用が掛かる、年間フィーも相当の投資額に上る、というのではなかなか規模から手を出せないことが考えられます。ただし、シェア上位製品にも1台から導入できるもの・企業向けにもフリートライアルが充実しているものも。

全体的に多くの中小企業に手が届く価格になってきているといえるでしょう。

特にクラウド型のRPAツールは、サブスクリプションモデルで月々〇〇円から、導入費用も抑えめ、といったものが大勢を占めてきており、導入のハードルが下がっています。

AIなど関連ソリューションとの組み合わせ

自動化をさらに加速させそうなのが、AIなどの関連ソリューションとの組み合わせの導入です。API連携・データの連携など、AIの仕事+RPAの仕事を組み合わせる(例:AI OCRによる文書の電子化と、データ活用など)ことが今後加速しそうです。

大規模な企業でも最初導入するのは、1台からのスモールスタートというところが多いのです。RPAはスモールスタートでうまく行けば大型運用に進む流れとなります。

そのため、一台でも従来のRPAツールの短所をカバーし、よいユーザーエクスペリエンスを提供できるRPAツールに注目が集まります。

仕事を効率的に管理できるよう、今後は中小の事業者でも、RPAを導入する運用する流れがより進むのではないかともみられています。

「MICHIRU RPA」が国内で注目されている理由とは

「MICHIRU RPA」が国内で注目されている理由とは

多くのベンダーでは、従来のRPA製品の価格が高いことや、操作の難しさなどのデメリットを新しい製品は克服しています。

MICHIRU RPAもそんなRPAツールの一つです。AI活用でより直感的に操作が可能、価格も初期費用は10万円、月々5万円~ライセンス購入ができます

サポートもきめ細かく、セミナーも充実しているのがMICHIRU RPAの強みです。2020年開催の定期セミナーでは、ハンズオン方式で操作を専門家から習得できる内容になっており、操作~本格的な運用まで視野に入れた内容を習得できます。

また、MICHIRU RPAは、無料の説明会を定期開催しています。

解説を読んだだけではRPA導入があまり想像つかない方、どのRPAツールを導入するか迷っている方も、お気軽にお問い合わせくだい。

記事まとめ

記事まとめ

RPAの市場シェア・ユーザーシェアの状況は、2019年~2020年の間では大きく動きませんでした。

しかし、マイクロソフトのRPAが話題になる一方、必ずしも大ベンダー・大型運用をユーザーが目指すのではないこと、改良されたRPAツールが市場投入されていることを考えると、市場シェア・ユーザーシェアも動きが出ることが考えられ、導入の決定にも影響を与えることが予想されます。

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