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RPAお役立ち情報「RPAツール・使えるフリーソフト5選と上手な使い方について」

RPAツール・使えるフリーソフト5選と上手な使い方について

RPAお役立ち情報「RPAツール・使えるフリーソフト5選と上手な使い方について」

RPA=Robotic Process Automationは、有償版のツールソフトウェアを購入して導入することが企業では一般的な導入のあり方です。

RPAツールは導入コストがかさみがちであること、また導入のための工程が長く、複雑になりがちであることから、フリーソフトやトライアル版のRPAソフトウェアでテストをしてから導入したいとの要望は強くあります。

一方「フリーソフトってよくわからない」「使って大丈夫なのか」との声も聞かれるように、RPAフリーソフトには期間以外の制約もあるようです。

そこで、代表的なRPAフリーソフトを5つご紹介し、何が有償版と違うのか、フリーソフトを使う際の注意点はなにか、製品版のトライアルや最小限の有償版を使ったほうが良い場合はどういう場合か解説します。

株式会社MICHIRU 取締役

この記事の監修担当者:
相馬章人

2014年に医療・ヘルスケアITベンチャー企業に入社。人工知能やIoT技術を使用したプロダクト開発およびプロジェクトマネジメントを経験。2018年フリーランスのソフトウェアエンジニアとして企業・大学と連携し機械学習を用いた自然言語解析を行うプロジェクトに参画。2018年より株式会社MICHIRUに参画。主にカスタマーサクセスを担当。

無料版・フリーソフトの特徴

RPAフリーソフトの特徴とは?無料でほんとに使える?

RPAフリーソフトとは無料で使えるRPAツールのことです。

RPAツールはロボティクス技術を利用したソフトウェアであるため、フリーソフトの中にはホームページでダウンロードするとすぐに使えるものもあります。

RPAフリーソフトの特徴は、有償版のベンダーが、無償版もライセンスしていることがあること、そして、これは他のフリーソフトでも多く共通する点ですが、主に個人の利用を想定したり、小さい会社での利用を想定していることです。

RPAフリーソフトは、オープンソースソフトウェアである場合と、ベンダーがライセンスするソフトウェア(トライアル版を含む)と双方がありますので、ここでも双方をご紹介します。

フリーソフト5選・機能やライセンスの制限に注意

無料版やフリーソフトとして出回っているものは、有名製品の無料バージョンも含め、意外と数が多い印象を持つことでしょう。しかし、今までも少し触れたように、機能やライセンスに制限があります。

世界で一番売れているRPAツールフリー版・UiPath Community Cloud

世界で一番売れているRPAツールフリー版・UiPath Community Cloud

世界で利用者最大のシェアを誇るUiPath。そのフリー版=UiPath Community Cloudは、クラウドにデジタルレーバー(ロボット)が存在し、ブラウザ操作でRPAツールを使える形式のフリーソフトウェアです。

Windowsにのみ対応しています。最大3台のデジタルレーバーの運用が可能です。管理ツールであるStudioは無償で利用できないので、その点は注意が必要です。

UiPath Community Editionは、年間の売上が500万米ドル以下の組織・または、個人が利用できるものです。

フリーランスエンジニアが自身の案件検討目的や、検証環境として使うなどが典型的に想定される場面です。評価や非営利目的に限るなどの用途目的があるため、企業での利用は評価目的に限定されると考えられます。

ただし、UiPathは、法人用のStudio、Enterprise Cloud 、サーバ版のEntreprize  Serverのトライアルが60日間使えますので、企業での有用性はどちらが勝るか、どこでトライアルを利用するかは組み合わせも含めて検討したほうがよいでしょう。

UiPathのサポートは有償版だけでの提供ですが、技術者がいる場合は、UiPathのコミュニティを上手に利用し、評価に役立てるようにしましょう。

Automation Anywhere Community Edition

Automation Anywhere Community Edition

Automation Anyware のフリーソフト版、Community Editionは、マクロに触れたことがある方なら大変に使いやすいと評判のAutomation Anywhereのフリーソフト版です。通常の製品版には、世界90か国に導入実績があります。

フリー版は、Webからのアクセス・使いやすい画面からフル機能が使えますので、Automation Anywhere のフリー版は、機能制限がないことが特徴です。

オートメーション (RPA) 、IQ Bot – インテリジェントなドキュメント プロセスのための AI 活用ソリューション 、それにBot のパフォーマンスを示す運用分析とビジネス分析のすべての機能が利用できます。

さらに、Bot Storeといって、他の人が作ったビジネスシナリオを購入することも可能です。

ただし、フリー版のライセンス条件は、以下のとおり、スモールビジネスに該当する場合のみです。

  1. マシン台数が250未満
  2. ユーザー数が250未満
  3. 年間収益が500万ドル未満

台数制限は5台まで、また、IQBotを使用して、処理・アップロードできるのは月に100ページまでなので、企業の試用には物足りなさが残る場合もあります。

Entreprize RPA=通常の製品版でも無料トライアルがありますので(30日間)トライアルと無料版双方を組み合わせるなどして利用するのも考えられる選択肢です。

RPAExpress

WorkFusion

フリーソフトには、無料で使える反面機能の制約とライセンス条件上の制約がつきもの、といってよいです。

しかし、その中でもRPAExpressは、企業のユーザーが商用目的でも完全に無料で使えるソフトウェアです。対応OSはWindowsです。金融機関や、海外の大企業にも利用実績のある非常に珍しいRPAツールです。

上位機種はあるものの、フリー版でも以下のような操作ができます。

・Excel操作 ・マウス、キーボード操作 ・アプリケーション操作 ・レコーダー ・デスクトップとウェブの自動化 ・組み込みOCR ・ドラッグ&ドロップビルダー(シナリオ開発用)

コードがわからなくても、ドラッグ&アンドドロップでシナリオを書ける点も特徴的です。

しかし、日本語対応しておらず、また、サポートもコミュニティが頼りの上、日本のコミュニティは発展途上と、自力で解決するスキルがないと利用が苦しい面があります。

Sikulix

Sikulixは、MITライセンス条件によりライセンスされるオープンソースソフトウェアです。企業でも無料で機能制限なく利用できます。また、各種のOSに対応しており、Windows以外でも利用できます。

主に、WebアプリケーションのGUI操作を自動化するツールですが、画像認識技術をつかったOCRエンジンがついており、スキルがあればOCR+RPAツールが無料で使えることが大きなメリットになります。

ただし、オープンソースソフトウェアの利用に慎重な企業には向いていないこと、また保守にはIT技術者が必須といえ、使うのが簡単なツールではありません。

サポートサービスを国内でも提供している事業者がありますので、逆にオープンソースソフトウェアの利用を推進したいなど、目的がある場合はそうした事業者の利用を考えてもよいでしょう。

UWSC

UWSCは元祖フリーソフトのRPAと言われる無料ソフトウェアで、ベクターなどで現在無料でダウンロードが可能です。

商用利用も現在のところ可能ですが、公式サイトの状況が不安定とされており、ベクターや紹介サイトなどでのダウンロードができることを知っておくとよいでしょう。

UWSCは、PCの動きを自動化し、主にエクセルファイルの操作を自動化してくれます。シナリオの書き方はVBAに親和性があり、VBAを使ったことのある方なら容易にUWSCのシナリオの作成ができます。

手軽なExcel操作の自動化を狙う分には使いやすく、マクロにはできない操作もできるので、UWSCをマクロと組み合わせて愛用する方もいます。

しかし、UWSCが企業の大規模な導入に向いているか、というと公式サイトが不安定であるほどですので、あくまでも試験用・プロジェクトの検証用などの試用に留めるべきソフトウェアと考えたほうがリスクが少ないでしょう。

Microsoft Power Automate

マイクロソフトがリリースしたMicrosoft Power AutomateはOffice 365 ユーザーであれば無料で使えるRPAです。

Office 365 の料金は別途必要ですが、無料のRPAツールとして限られた機能ですがWeb入力などにも利用でき、企業ユーザーにもライセンス違反の心配なく利用はしやすい無料ツールです。

ただし、MicrosoftEdge以外のWebアプリおよびブラウザの入力に使う場合には、追加料金で対応モジュールを購入する必要があることなど、Microsoft 製品以外に使う場合は機能制約も多く、0円で業務を行うRPAツールとしての効果は極めて限定されています。

その他の無料で使えるトライアル版

国内ベンダーのWinActorやBizRobo!にもトライアル版があります。

トライアルの利用目的はあくまでも「試用」に限られています。

WinActorやBizRobo!はそれぞれ国内でもシェアが高く、人気がありますので、無料で使えれば非常に便利ですが、これらはあくまでも期間限定のトライアルであり、利用を長期で継続することはできません。

著名製品トライアル版の入手と利用方法

RPAツールのトライアル版は、期間限定のトライアルに用途は限られていますが、例えば、2種類目のRPAツールを考えることや、トライアル版を特定の作業に使い、テストするためなどには有用なものです。

国内ベンダーの代表的なフリー版の入手の方法・利用できる機能等の情報は次の通りで、比較的に簡単に入手・利用ができます。

それぞれの製品ごとに、利用できる機能・フリー版で使えるエディション・バージョンが異なっており、このことからトライアル利用のあり方には若干の違いがありそうです。

WinActor

WinActor

WinActorのトライアル版は、申込専用ページ(URL:https://winactor.com/web_trial_inquiry/)から必要事項を記入、送信して申し込みを行います。

フリーで使える機能は、ロボット構築(シナリオ作成)・ロボット実行・問い合わせサポート・UserForumの利用・動画チュートリアルの視聴と、充実しており、自社の環境でできること・できないことはなにか、30日で十分確認することができます。

また、WinActorの場合、キャンペーンがあるとしばらくの間無料で公開されています。RPAツールに初めて触れる場合に必要な基本知識を無料でマスターできる初級講座が公開されているので、トライアル期間にテストと並行して社内で研修を進めることもできます。

BizRobo

BizRobo!

BizRoboのトライアル版も、申込専用ページ(URL:https://rpa-technologies.com/inquiry/trial/)から必要事項を記入、送信して申し込みを行います。

BizRoboでは、無料トライアルソフトとして、デスクトップ版とサーバ版のいずれかが選べますので、大きな運用を考えている会社のテスト用にも有用性があります。これからRizRoboを導入する場合、RPAを大きな運用に広げたい場合にもトライアルが便利です。

UiPath

UiPath

UiPathは法人向けのトライアルが充実しており、製品群ほぼすべて、法人向けにトライアル版の製品を利用できるところに特徴があります。また、基本的に機能はすべて使え、サポートが製品版との違いとなります。

トライアルライセンス期間は60日と、他のRPA製品では標準的な30日よりも期間が長く使えるので、初めてRPAに触れる方にも、さらにRPA製品を開発用・運用用に充実させたいと思っている会社にも十分なトライアルを実行できます。

条件が合えばですが、トライアルのほかにすでにご紹介したフリーソフトとして使えるCommunity Editionもあります。

フリーソフトとしては会社では使えない場合が多そうですが、例えばテクニカルサポートなどの業務を行う方が、もう少しRPAを勉強して会社でのUiPathの本格導入に備えたい、という場合などには十分活用することができます。

無料版RPAツール・フリーソフトのメリット・デメリット

RPAフリーソフトのメリット・デメリット

RPAフリーソフトは、一般的に効果で導入費用がかさみがちなRPAの導入コストを下げる点で、利用価値が注目されます。

また、RPAツールを利用するうえで、フリーソフトを上手に利用すると、教育研修用・講座での利用などの用途には十分ということも多いのです。

目的が合えばメリットあり、デメリットのために目的が達成できないことも

しかしながら、RPAフリーソフトには各種の制約があり、すべての機能が使えない、企業での用途がフリーソフトのライセンス条件に合わないなどの注意すべき点があります。

これらの制約・制限を考えても、フリーソフトを使うのか、フリーではなく、有償版を最小限つかって導入前の実証実験を行うのか、それは個々の企業で考えるべきポイントとなります。

制約・制限があっても、目的を達成できるかどうかを検討しましょう。

それぞれのデメリットによって、自身の使う目的が達成できるかどうか、以下の項目をつぶしておくとRPAフリーソフトを利用する場合でも比較的に安全と言えます。

デメリット①機能が一部使えない

例えば、UiPathStudioの機能は利用が制限されるなど、使ってみたい機能が使えないような事態が考えられます。

シナリオの作成上使える機能が限られているだけでなく、作成できるシナリオの本数が量的にも制限されている場合があるので、場合によっては利用の目的が達成できなくなります。

デメリット②ライセンス条件がフリー版は厳しい

例えば、スモールビジネスにはライセンス可能、とある場合、スモールビジネスはどんな定義となるか、きちんと確認しないと、ライセンス違反となり、企業では思わぬ訴訟リスクを抱えるようなことがあるので注意しましょう。

例えば、フリー版で利用できる会社の売り上げやエンドユーザーとして利用できる人数が限られているといった条件が代表的なものです。

デメリット③フリーソフトは難しい

フリーソフトには、もともとオブジェクトコードが使えることが前提で、ユーザーコミュニティーの中で改良されてきたものがあります。製品版よりも全体的に技術的な知識・スキルは高めのものが要求されています。

プログラミングの知識がないと歯が立たないといった内容ではないか、確認しましょう。ダウンロードして確認するのが早いでしょう。

デメリット④サポートが受けにくい

RPAフリーソフトは、サポートが基本的にはなく、導入にもサポートはありません。ユーザーコミュニティでの質疑応答で疑問点や、バグの修正などに対応するケースがほとんどです。非IT職員には対処しにくいケースも多々あります。

そのため、自社にIT技術者がいない、RPAエンジニアがいない、といった場合は、有償でなるべくコストのかからないソリューションを選んで対応したほうが安全というケースが多いのです。

なお、WinActorやBizRoboなどの無料トライアル版であれば、導入検討を前提としているので、いくらか営業サポートの点で手厚くなる面があることは知っておいてよいでしょう。

デメリット⑤フリーのものは日本語未対応のものもある

日本で発売されているものでも、RPAフリーソフトの場合、日本語対応しているとは限りません。

フリーソフトを有償で日本語に対応させるサービスなどもありますが、結局コスト面で合わなくなるケースも多いようです。

MICHIRU RPAは低価格でスモールスタートにも使える

MICHIRU RPAは低価格でスモールスタートにも使える

RPAフリーソフトを業務で利用するのには、デメリットも多く指摘されます。

RPAフリーソフトへの関心が強い背景には、RPAが高価であるとの原因があります。

また、導入コストについて、工賃ないし人件費も含めて考えるとかなりかかりがする買い物になりかねません。

そんな悩みを軽くするのがMICHIRU RPAのように、低価格で少ない台数でも導入しやすい有償版のRPAソフトウェアです。

面倒な機能制限もシナリオ数制限もないうえに、フローティングライセンス方式を採用しています。RPAを同時実行できる台数をライセンスとしてカウントする方式で、インストール台数には制限がありません。

さらに、MICHIRU RPAではRPAツールの導入時にはあってほしい日本語のサポートももちろんついています。初期費用10万円、月5万円で利用できます。検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今までご紹介したRPAの無料版・フリーソフトの特徴や制限を考えると、フリーソフトのおすすめの利用法はトライアル版の試用や検証といった目的で実験的に利用することです。

しかし、中には機能制限・期間制限もないフリーソフトがあるので、導入検討のあとも併用できる、といったものがあります。会社の規則等が許せば、会社で本格的に導入され、業務上本格運用されるRPAツールに加えサブとして利用するのも一つ。

試用と言っても「本格運用に近い形で運用してみたい」と思う場合は、フリーソフトではなくMICHIRU RPA のような低価格のRPAを使ってみるのも選択肢の一つです。

機能に制約なく自由に使えるため、フリーソフトを無理に使おうとするより合理的な場合も多いでしょう。

会社の事情に合わせて、フリーソフトの利用・有償低価格どちらがよいか、ぜひ検討して賢くRPAツールを利用してください。