【MICHIRU RPA 小技集】月ごとに操作対象ファイルを切り替える方法

月ごとに操作対象ファイルを切り替える方法

月が切り替わるタイミングで、使用するファイルを切り替えなくてはならない業務はありませんか?
例えば、1月は「売上集計_202501.xlsx」を、2月になったら「売上集計_202502.xlsx」を起動するといったケースです。
このような業務を自動化したときに、RPAを毎月修正しなければならないのは面倒ですよね。

今回は、月ごとに切り替わる操作対象のファイルを自動的に変更する方法をご紹介します。

前提条件

ここでは、次の前提条件を満たしている場合を例に設定方法を説明します。

  • 1つのフォルダに月ごとのExcelファイルが保存されている
  • Excelのファイル名は「売上集計_西暦+月.xlsx」の構成で統一されている
  • RPAを実行する日が属する月が名前に含まれているファイルを操作対象にする
フォルダに月ごとのExcelファイルが保存されている

設定方法

実行する日付を自動的に取得して、ファイル名にその月が含まれるExcelを起動する自動操作セットを作成します。

STEP
自動操作セット実行時の日付を取得する
  1. 「日付取得」の操作を追加します。

  2. 次のように設定します。
  • 対象日付:Date
  • 日付形式:直接指定
  • 指定式:yyyymm
  • 保存先:実行時の日付


日付取得の詳しい設定方法はこちらをご覧ください。

STEP
取得した日付を使ってファイルを起動する
  • 「ファイル起動」の操作を追加します。

  • 「起動ファイル」の編集ボタンをクリックします。

  • 「計算式編集」画面の「ファイル指定」をクリックして、今回使用するフォルダ内のいずれかのExcelファイルを選択します。

  • 起動ファイルパスの末尾の「西暦+月」の部分を削除します。

    C:\Users\Desktop\テスト\売上集計_202501.xlsx

    ※表示されるファイルパスは、フォルダの名前・場所・選択したExcelファイルによって異なります。

  • 削除した部分に「データ保存名挿入」をクリックしてデータ保存先「実行時の日付」を選択して挿入します。

    C:\Users\Desktop\テスト\売上集計_[@実行時の日付].xlsx

  • 下記のようにファイルパスを修正します。

    "C:\Users\Desktop\テスト\売上集計_" & [@実行時の日付] & ".xlsx"

    文字の連結のルールについてはこちらをご覧ください。

  • 「結果プレビュー」をクリックして、ファイルパスが正しく表示されていれば設定完了です。

    C:\Users\Desktop\テスト\売上集計_202501.xlsx

    ※STEP1で作成した「日付取得」を実行していない状態で確認すると、「西暦+月」の部分は表示されません。

文字の連結ルール

手入力された文字とデータ保存先の文字を連結する際には、記号を入力する必要があります。
次のルールに基づいた入力がされていない場合、文字の連結が行われず正しく動作しません。

  • 手入力の文字は半角のダブルクォーテーション「”」で囲む
    例:"手入力のテキスト"

  • データ保存先は半角のアンド「&」で囲む
    例:&[@データ保存先]&

なお、ダブルクォーテーションとアンドの間に入力された空白、およびアンドとデータ保存先の間に入力された半角スペースは連結結果に反映されません。
視覚的にわかりやすくするために半角スペースを活用するとよいでしょう。

"手入力のテキスト" & [@データ保存先] & "手入力のテキスト"

 ↓連結結果

手入力のテキストデータ保存先手入力のテキスト

文字と数値の計算を組み合わせた連結も可能です。
詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

自動操作セット実行時の日付を自動取得しファイルパスに使用することで、いつ実行しても目的のファイルを操作対象にすることができます。
また、自動操作セットのメンテナンスの手間もかかりません。

さらに、この方法を応用すれば次のような作業も自動化できます

  • 実行日のフォルダを作成する
  • 日付を指定してデータを抽出する
  • 日付入りのデータを作成する など

ぜひ今回の小技をご活用ください!
設定方法や応用シーンについてご不明な点等ございましたら、お気軽に販売代理店までお問い合わせください。

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