各操作の詳細設定

目次

操作位置の特定方法

マウス操作やキーボード操作、ブラウザ操作などは「どのWindow (操作対象Window の特定)」の「どの部分(操作位置の特定)」に対して「何を行うのか(操作の詳細)」を設定する必要があります。データ保存先の値によって操作位置を変えたい場合は、その条件の設定も必要です。

それぞれに関連する設定項目は以下のとおりです。

操作対象Window の特定Window 検索タイプ対象CLASS画面タイトル
操作対象Window のアクティブ化画面活性化
操作位置の特定キー画像検索Xpath
データ保存先の値によって操作位置を変更操作内条件分岐
操作の詳細直前のカーソル操作使用できる関数

操作対象のWindow の検索方法を設定できます。Window CLASS、画面タイトルの検索方法を組み合わせた設定が可能です。設定した検索方法に合致するWindow が複数ある場合、該当のステップ実行時により前面にあるWindow が選択されます。

Window の検索方法

対象CLASSのWindow対象CLASS 欄で指定したCLASS を持つWindow を操作候補とし、画面タイトルの検索で操作対象Window を絞り込みます。
対象CLASS / 最前面のWindow対象CLASS 欄で指定したCLASS を持つWindow のうち、ステップ実行時に最前面にあるWindow を操作対象とします。
全てのWindow対象CLASS 欄で指定したCLASS に関係なく、画面タイトルの検索で絞り込みます。

画面タイトルでの検索方法

類似度高画面タイトル欄で指定した文字列に最も似たタイトルを持つWindow を操作対象とします。
完全一致画面タイトル欄で指定した文字列に完全一致するタイトルを持つWindow を操作対象とします。条件に合致するタイトルがない場合、エラーとなります。
前方一致画面タイトル欄で指定した文字列を含み、前方一致するタイトルを持つWindow を操作対象とします。条件に合致するタイトルがない場合、エラーとなります。
後方一致画面タイトル欄で指定した文字列を含み、後方一致するタイトルを持つWindow を操作対象とします。条件に合致するタイトルがない場合、エラーとなります。
含む画面タイトル欄で指定した文字列を含むタイトルを持つWindow を操作対象とします。条件に合致するタイトルがない場合、エラーとなります。
最前面のWindowステップ実行時に最前面にあるWindow を操作対象とします。この場合、画面タイトルでの検索は行われません。

対象CLASS

Window 検索タイプのWindow の検索方法にて「対象CLASSのWindow」を指定していた場合は、この欄に入力されたCLASS 名のWindow が操作対象のWindow となります。

キー画像が必要な操作では、画像取得時に自動で入力されます。

データ保存先に保存された内容を使用する場合は、対象CLASS 欄右側の鉛筆マークをクリックし、データ保存名挿入から該当のデータ保存名を選択してください。

画面タイトル

Window 検索タイプの画面タイトルでの検索方法にて「画面タイトル」を含む項目を指定していた場合は、この欄に入力された画面タイトル名のWindow が操作対象のWindow となります。

キー画像が必要な操作では、画像取得時に自動で入力されます。

データ保存先に保存された内容を使用する場合は、画面タイトル欄右側の鉛筆マークをクリックし、データ保存名挿入から該当のデータ保存名を選択してください。

画面活性化

操作対象のWindow をアクティブにしたいときにONにします。

画面活性化が設定可能な操作

下記の操作では、画面活性化が使用できます。

基本機能画像検索待機
マウス操作クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、ドラッグ、右クリック、右ダブルクリック、右ドラッグ、中央クリック、中央ダブルクリック、中央ドラッグ、マウスホイール、画像検索スクロール
キーボード操作キー入力、テキスト入力、パスワード入力、全選択コピー、範囲選択コピー、貼り付け
ブラウザ操作ブラウザクリック、テキストを設定、選択項目を設定、チェックを設定、要素情報を取得、要素数取得、ページを閉じる、ページ取得(全体テキスト)、ページ取得(スナップショット)、ページ取得(全体PDF)、ページ印刷、JavaScript 実行

クリックやテキスト入力など、操作対象の場所を特定するための設定を行います。

キー画像の設定が必要な操作

下記の操作では、キー画像の設定が可能です。※ 赤字はキー画像設定必須

基本機能画像検索待機
マウス操作クリックダブルクリックトリプルクリックドラッグ右クリック右ダブルクリック右ドラッグ中央クリック中央ダブルクリック中央ドラッグマウスホイール画像検索スクロール
キーボード操作キー入力、テキスト入力、パスワード入力、全選択コピー範囲選択コピー貼り付け
ブラウザ操作ブラウザクリック、テキストを設定、選択項目を設定、チェックを設定、要素情報を取得、要素数取得、ページを閉じる、ページ取得(全体テキスト)、ページ取得(スナップショット)、ページ取得(全体PDF)、ページ印刷、JavaScript 実行
その他OCR読取

画像の取得方法

画像取得後に操作を選択する方法

操作したい画面をアクティブにした状態で、画像取得ショートカットキー(初期設定ではShiftキー)を押すと画像が取得されます。このときの操作は「クリック」や「選択項目を設定」となりますが、意図した操作と異なる場合は操作欄から選択し直してください。

操作選択後に画像を取得する方法(画像を再取得する場合も含む)

操作選択後、タスク詳細画面の「画像操作編集ボタン」をクリックして画像操作情報編集画面を開きます。左下の「画像取得」ボタンをクリックした後、操作したい画面にマウスカーソルを合わせた状態で画像取得ショートカットキー(初期設定ではShiftキー)を押すと画像が取得されます。

キー画像と操作位置の設定方法

画像取得後の初期状態として、キー画像は画像全体、操作位置は画像取得時のカーソル位置が設定されます。画像操作情報編集画面(画像操作情報編集ボタンのクリック、または取得画像をダブルクリック)を開いてキー画像と操作位置を以下のように設定します。

キー画像の設定マウス左ドラッグで範囲を指定
操作位置の設定マウス右クリック(操作によっては右ドラッグ)で操作位置を設定

下図は、Googleのロゴを探し(オレンジの枠)、その下の入力欄をクリック(赤い十字位置)する設定例です。

キー画像と操作位置の確認方法

キー画像や操作位置として設定した場所には枠や赤い十字が表示されますが、わかりにくい場合は「キー画像確認」ボタンや「カーソル確認」ボタンを押して、対象範囲を光らせることができます。

これらのボタンは、タスク詳細タブ右上または画像操作情報編集画面内の上部にあります。

操作内条件分岐

1つの操作ステップ内で条件によって操作の分岐を行うことができます。データ保存先の値によって画面内の操作範囲やクリック位置を変えたいときに使用します。

操作内条件分岐が設定可能な操作

下記の操作では、操作内条件分岐が使用できます。

基本機能画像検索待機
マウス操作クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、ドラッグ、右クリック、右ダブルクリック、右ドラッグ、中央クリック、中央ダブルクリック、中央ドラッグ、マウスホイール、画像検索スクロール
キーボード操作キー入力、テキスト入力、パスワード入力、全選択コピー、範囲選択コピー、貼り付け
ブラウザ操作ブラウザクリック、テキストを設定、選択項目を設定、チェックを設定、要素情報を取得、要素数取得、ページを閉じる、ページ取得(全体テキスト)、ページ取得(スナップショット)、ページ取得(全体PDF)、ページ印刷、JavaScript 実行
その他OCR 読取

使用できる条件

データ保存先のデータタイプによって選択できる条件は異なります。使用できる条件は次のとおりです。

条件説明文字数字画像
<無条件>設定した他の条件に合致しない場合、条件に合致したと判断します。
文字:等しい場合(=)指定した値と一致する場合、条件に合致したと判断します。
文字:異なる場合(≠)指定した値と一致しない場合、条件に合致したと判断します。
文字:前方一致の場合指定した値と前方(文字列の先頭)が一致した場合、条件に合致したと判断します。
文字:後方一致の場合指定した値と後方(文字列の末尾)が一致した場合、条件に合致したと判断します。
文字:含む場合指定した値が保存データに含まれている場合、条件に合致したと判断します。
文字:含まない場合指定した値が保存データが含まれていない場合、条件に合致したと判断します。
文字:正規表現に適合する場合指定した正規表現に一致する場合、条件に合致したと判断します。
文字:より大きい場合(>)指定した値と文字列比較を行い、保存データが大きい場合、条件に合致したと判断します。
文字:より小さい場合(<)指定した値と文字列比較を行い、保存データが小さい場合、条件に合致したと判断します。
数字:等しい場合(=)指定した値と一致する場合、条件に合致したと判断します。
数字:異なる場合(≠)指定した値と一致しない場合、条件に合致したと判断します。
数字:以上の場合(>=)保存データが指定した値以上の場合、条件に合致したと判断します。
数字:以下の場合(<=)保存データが指定した値以下の場合、条件に合致したと判断します。
数字:より大きい場合(>)保存データが指定した値より大きい場合、条件に合致したと判断します。
数字:より小さい場合(<)保存データが指定した値より小さい場合、条件に合致したと判断します。
数字:範囲内の場合保存データが指定した値の範囲内の場合、条件に合致したと判断します。
数字:範囲外の場合保存データが指定した値の範囲内の場合、条件に合致したと判断します。
現在のWindow にある場合保存データの画像がアクティブなWindow 上にある場合、条件に合致したと判断します。
最前面Window にある場合保存データの画像が最前面のWindow 上にある場合、条件に合致したと判断します。
デスクトップにある場合保存データの画像がデスクトップ全体の画像上(マルチモニタを含む)にある場合、条件に合致したと判断します。
現在のWindow に無い場合保存データの画像がアクティブなWindow 上に無い場合、条件に合致したと判断します。
最前面Window に無い場合保存データの画像が最前面のWindow 上に無い場合、条件に合致したと判断します。
デスクトップに無い場合保存データの画像がデスクトップ全体の画像上(マルチモニタを含む)に無い場合、条件に合致したと判断します。
発見X 座標が次の値以上の場合保存データの画像がデスクトップ全体の画像上にあり、画像を発見したX 座標が指定した値以上の場合、条件に合致したと判断します。
発見X 座標が次の値以下の場合保存データの画像がデスクトップ全体の画像上にあり、画像を発見したX 座標が指定した値以下の場合、条件に合致したと判断します。
発見X 座標が次の範囲内の場合保存データの画像がデスクトップ全体の画像上にあり、画像を発見したX 座標が指定した範囲内の場合、条件に合致したと判断します。
発見Y 座標が次の値以上の場合保存データの画像がデスクトップ全体の画像上にあり、画像を発見したY 座標が指定した値以上の場合、条件に合致したと判断します。
発見Y 座標が次の値以下の場合保存データの画像がデスクトップ全体の画像上にあり、画像を発見したY 座標が指定した値以下の場合、条件に合致したと判断します。
発見Y 座標が次の範囲内の場合保存データの画像がデスクトップ全体の画像上にあり、画像を発見したY 座標が指定した範囲内の場合、条件に合致したと判断します。

操作画面

下図は、データ1の値によってクリック位置を変える操作内条件分岐を設定した例です。

番号説明
1条件の対象となるデータ保存先を指定します。
2条件を追加します。
3条件を指定します。詳細は使用できる条件をご参照ください。
4条件の要素となる文字や数値を入力します。
5条件の要素となる文字や数値を計算式編集ダイアログで指定します。データ保存先に保存された内容も使用可能です。
6キー画像やカーソル位置の設定が必要な場合、条件ごとに画面操作情報編集を行います。

直前のカーソル操作

選択した操作の直前にマウスポインタの移動やクリックを行う場合に使用します。

直前のカーソル操作なしキー入力直前にカーソル操作は行いません。
直前にカーソル移動キー入力直前に指定した場所にカーソルを移動します。
直前にクリックキー入力直前に指定した場所をクリックします。

直前のカーソル操作が設定可能な操作

下記の操作では、直前のカーソル操作が使用できます。

基本機能画像検索待機
キーボード操作キー入力、テキスト入力、パスワード入力、全選択コピー、貼り付け
ブラウザ操作ブラウザクリック、テキストを設定、選択項目を設定、チェックを設定、要素情報を取得、要素数取得、ページを閉じる、ページ取得(全体テキスト)、ページ取得(スナップショット)、ページ取得(全体PDF)、ページ印刷、JavaScript 実行

クリックやキー入力などの操作位置は、キー画像と呼ばれる目印画像に対してのカーソル位置によって決定されます。

計算式編集

各操作に表示される鉛筆マークをクリックすると下図のような計算式編集画面が表示されます。この画面で計算式の入力やデータ保存名挿入、ディレクトリの指定などを行います。

各種ボタンを使用した指定方法

データ保存名挿入

データ保存名挿入ボタンをクリックすると下図の画面が表示されます。利用可能なデータ保存名を選択するか、データ保存先を新規作成して選択してください。

データ保存名を選択すると[@データ保存名]の形式で表示されます。直接データ保存名を記載する場合も同じ形式で記載して下さい。データ保存名に保存された値を使用しての文字連結や数値計算も可能です。

下図は、”test” と「クリップボード(文字)」に格納された値を連結させた例です。

✔マークをクリックして計算式編集画面を閉じます。

ディレクトリ指定

ファイル起動、ディレクトリ作成、LINE 送信の画像タブ等の操作でディレクトリ(フォルダ)を指定する際に使用します。ディレクトリ指定ボタンをクリックすると表示される画面で、使用するディレクトリを選択します。

選択後、計算式編集画面には指定したフォルダのパスが表示されます。

設定が完了したら✔マークをクリックして計算式編集画面を閉じます。

ファイル指定

ファイル起動、ディレクトリ作成、LINE 送信の画像タブ等の操作でファイルを指定する際に使用します。ファイル指定ボタンをクリックすると表示される画面で、使用するファイルを選択します。

選択後、計算式編集画面には指定したファイルのパスが表示されます。

設定が完了したら✔マークをクリックして計算式編集画面を閉じます。

文字の連結と数値の計算

計算式編集画面では、文字列の連結や数値の計算が可能です。文字の連結と数値の計算を同時に使用することもできます。

文字の連結

文字はダブルクォーテーションで囲い、&で繋ぐと文字の連結ができます。数字やデータ保存先を連結する場合はダブルクォーテーションで囲む必要はありません。

例:”abc” & [@文字] & “def”

数値の計算

以下の記号を使用できます。データタイプが文字のデータ保存先を使用する場合は注意が必要です。数字が保存されている場合は計算が行われますが、保存されている内容が文字の場合、+は文字の連結が行われます。それ以外の計算記号はエラーとなります。

+加算
減算
*乗算
/除算
()ネスト(優先計算)
mod除算の余り
^べき乗

使用できる関数

計算式編集画面で、次のような関数を使用できます。

文字列操作
Left左から部分文字列を取り出す 
Right右から部分文字列を取り出す 
日付処理
Now現在の日付と時刻の取得 
Date現在の日付の取得
DateAdd基準日から加算した日付を取得
DateDiff2つの日付の差を取得
Weekday指定した日付の曜日を数字で取得する
1 (日曜) ~ 7 (土曜)
数値演算
Round少数の丸めを行う 
Int小数部を切り捨て、整数部分だけを返す 

計算結果の確認方法

計算式編集ダイアログの結果プレビューボタンをクリックすると、計算式編集画面で指定した計算式の結果が表示されます。

下図は、データ保存先「ディレクトリ」にディレクトリパス、「ファイル数」に9が格納されている場合の結果プレビューです。9+1=10という数値計算の結果と文字の連結によって作成された内容が結果プレビューで確認できます。

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