便利な使い方と作成のコツ

目次

曜日や日時を指定してRPAを予約実行するには

Windowsに標準機能として搭載されているタスクスケジューラを使用すると、曜日や日時を指定してRPAを予約実行できます。

設定方法は次のとおりです。

STEP
タスクスケジューラでタスクを新規作成する

Windowsのメニューからタスクスケジューラを検索して起動したのち、画面右サイドバーの「タスクの作成」をクリックします。

STEP
全般タブの設定

全般タブの名前欄に、任意の名称を入力します。セキュリティオプションの「ユーザーがログオンしているときのみ実行する」を選択します。

STEP
トリガータブの設定

トリガータブの左下にある「新規」ボタンをクリックし、新しいトリガーを作成します。

設定欄で、実行のタイミングを指定します。詳細設定では実行の詳細を設定します。下図は「毎週月曜日の朝10時」に実行する例です。

STEP
操作タブの設定

操作タブの左下にある「新規」ボタンをクリックし、新しい操作を作成します。

プログラム/スクリプト欄には、MICHIRU_RPA.exe のファイルパスを指定します。わからない場合はデスクトップにあるMICHIRU RPA のアイコンを右クリックしたのちプロパティを開き、リンク先の値をコピーして貼り付けてください。

引数の追加(オプション)欄には、タスクスケジューラで実行したい操作セット名を記入します。操作セットをグループに分けて管理していたり、共有フォルダに保存している場合は、そのパスも記入する必要があります。

MICHIRU RPA の自動操作セット選択画面の上部をクリックすると、パスを含んだ操作セット名が反転表示されますので、これをコピーして貼り付けてください。

STEP
その他注意事項

条件タブや設定タブは必要に応じて設定してください。すべての設定が完了したらOKボタンを押し、タスクスケジューラの画面を閉じます。

これで、設定したタイミングで操作セットが自動実行されますが、実行時にパソコン画面にロックがかかっていたり、スクリーンセーバーが稼働していている状態では正しく動作しない可能性がありますのでご注意ください。

RPA 実行時には、ロック画面やスクリーンセーバーをOFFにしてください。

数日後の日付や月末など、さまざまな日付を取得するには

MICHIRU RPA には日付の取得ができる機能がいくつかありますが、以下のような関数を使用すると、本日の日付や数日後の日付、月末の日付といった、さまざまな日付を取得することができます。

本日の日付の取得Date
現在の日時の取得Now
現在の時刻の取得Time
日付の加算・減算Dateを使用した加算減算
DateAdd(加算減算したい単位,加算減算する数値,基準日)
曜日の取得WeekdayName

取得した日付を保存するためのデータ保存先をあらかじめご用意ください。

本日の日付や日時を取得したい

本日の日付の取得は「Date」、現在の日時の取得は「Now」を使用します。

本日の日付
  • 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  • 対象日付欄に「Date」と入力する。
  • 日付形式のプルダウンメニューから使用したい日付形式を選択する。
  • 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する。

実行後、データ保存先「本日の日付」に指定した形式で今日の日付が保存されます。

現在の日時
  • 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  • 対象日付欄に「Now」と入力する。
  • 日付形式のプルダウンメニューから「直接指定」を選択する。
  • 指定式欄に日時形式を入力する。例:yyyy年mm月dd日 hh時mm分ss秒
  • 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する。

実行後、データ保存先「現在の日時」に指定した形式で現在の日時が保存されます。

昨日の日付、明日の日付、数日前、数日後の日付を取得したい

日付の加算・減算は「Date ± 加算減算したい日数」または「DateAdd(加算減算したい単位,加算減算する数値,基準日)」を使用します。

Date は本日を基準とした日数計算に使用します。DateAdd は基準日からの年単位、月単位といったさまざまな計算が可能で、()内の各項目は次のように指定します。

加算減算したい単位年の加算減算をしたい場合:”yyyy”
月の加算減算をしたい場合:”m”
日の加算減算をしたい場合:”d”
加算減算する数値過去をマイナス、未来をプラスとして指定します。
基準日算出する基準となる日を指定します。
本日の日付を自動取得して使用する場合:Date
基準日が決まっている場合:”2024/01/01″ 等
DateAdd の設定値

以下は、DateAdd を使用した日付取得の設定例です。

本日から3年後DateAdd(“yyyy”,3 ,Date)
本日から4か月前DateAdd(“m”,-4,Date)
2024年1月15日の30日後DateAdd(“d”,30,”2024/01/15″)
DateAddを使用した例
昨日の日付
  • 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  • 対象日付欄に「DateAdd(“d”,-1,Date)」と入力する。
  • 日付形式のプルダウンメニューから使用したい日付形式を選択する。
  • 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する。

実行後、データ保存先「昨日の日付」に指定した形式で昨日の日付が保存されます。

明日の日付
  • 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  • 対象日付欄に「Date + 1」と入力する。
  • 日付形式のプルダウンメニューから使用したい日付形式を選択する。
  • 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する。

実行後、データ保存先「明日の日付」に指定した形式で明日の日付が保存されます。

今月初日の日付を取得したい

  • 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  • 対象日付欄に「Date」と入力する。
  • 日付形式のプルダウンメニューから「直接指定」を選択する。
  • 指定式欄に日時形式を入力する。例:yyyy/mm/01
  • 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する。

実行後、データ保存先「今月初日の日付」に指定した形式で今月初日の日付が保存されます。

末日(今月末日、先月末日、翌月末日)の日付を取得したい

末日の日付は月によって異なるため、翌月初日から1日戻る方法で算出します。

例:今月末日を求める場合 → 翌月初日を求め、1日戻る
  先月末日を求める場合 → 今月初日を求め、1日戻る
  翌月末日を求める場合 → 翌々月初日を求め、1日戻る

今月末日の日付

まずは翌月初日の日付を求めます。

  1. 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  2. 対象日付欄に「DateAdd(“m”,1,Date)」を入力する。
  3. 日付形式のプルダウンメニューから「直接指定」を選択する。
  4. 指定式欄に、表示したい日付形式で入力する。日の部分は「01」と入力する。
  5. 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する(ここでは「翌月初日の日付」に保存)。

次に、新しい操作を作成し、今月末日の日付を求めます(翌月初日の日付から1日戻る)。

  1. 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  2. 対象日付欄に「DateAdd(“d”,-1,[@翌月初日の日付])」を入力する。
  3. 日付形式のプルダウンメニューから使用したい日付形式を選択する。
  4. 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する。

実行後、データ保存先「今月末日の日付」に指定した形式で今月末日の日付が保存されます。

先月末日の日付

まずは今月初日の日付を求めます。

  1. 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  2. 対象日付欄に「Date」を入力する。
  3. 日付形式のプルダウンメニューから「直接指定」を選択する。
  4. 指定式欄に、表示したい日付形式で入力する。日の部分は「01」と入力する。
  5. 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する(ここでは「今月初日の日付」に保存)。

次に、新しい操作を作成し、先月末日の日付を求めます(今月初日の日付から1日戻る)。

  1. 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  2. 対象日付欄に「DateAdd(“d”,-1,[@今月初日の日付])」を入力する。
  3. 日付形式のプルダウンメニューから使用したい日付形式を選択する。
  4. 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する。

実行後、データ保存先「先月末日の日付」に指定した形式で先月末日の日付が保存されます。

翌月末日の日付

まずは翌々月初日の日付を求めます。

  1. 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  2. 対象日付欄に「DateAdd(“m”,2,Date)」を入力する。
  3. 日付形式のプルダウンメニューから「直接指定」を選択する。
  4. 指定式欄に、表示したい日付形式で入力する。日の部分は「01」と入力する。
  5. 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する(ここでは「翌々月初日の日付」に保存)。

次に、新しい操作を作成し、翌月末日の日付を求めます(翌々月初日の日付から1日戻る)。

  1. 操作から「関数/スクリプト」「日付取得」を選択する。
  2. 対象日付欄に「DateAdd(“d”,-1,[@翌々月初日の日付])」を入力する。
  3. 日付形式のプルダウンメニューから使用したい日付形式を選択する。
  4. 保存先プルダウンメニューをクリックし、保存先を選択する。

実行後、データ保存先「翌月末日の日付」に指定した形式で翌月末日の日付が保存されます。

Chatwork連携

Chatwork 連携を利用すると、Chatwork から指定のPC へ指定の自動操作セットを実行させる指示を出すこ
とが可能です。
本機能を利用するためには、ChatworkとRPA‑STATION に設定が必要です。

Chatwork での設定方法

Chartwork にWebhook を作成します。
サービス連携のページへアクセスしてWebhookの新規作成を選択してください。

  1. 任意のWebhook の名前を設定します。
  2. Webhook のURL を設定します。以下のURL を指定してください。
    https://asia-northeast1-michiru-rpa-station.cloudfunctions.net/calledChatwork
  3. 「ルームイベント」を指定します。
  4. 「メッセージ作成」、「メッセージ更新」のチェックをON にします。
  5. 連携に使用するChatwork のルームID を指定します。

RPA‑STATION での設定方法

  1. 外部連携メニューから 2. 編集ボタンをクリックして設定編集画面を表示させます。
  1. 連携に使用するChatwork のアカウントを指定します。
  2. 連携に使用するChatwork のAPI キーを指定します。
  3. 連携に使用するChatwork のルームID を指定します。
  4. Chatworkに実行結果を送信する操作セットを設定します。
    ・すべての自動操作セット
    ・外部連携している自動操作セットのみ
    ・Chatworkから起動された自動操作セットのみ
  5. Chatworkに送られるコンタクトの承認依頼を自動的に承認するか設定します。

利用方法

Chatwork連携機能は、連携対象のChatwork ルームにタスクを作成することで利用します。

  1. 実行するコマンド・パラメータを指定します。
  2. 連携に使用するChatworkのユーザーを指定します。
  3. 使用しません。

コマンド一覧

システムチェック

連携設定が正常に完了しているか確認します。

コマンド:システムチェック
パラメータ:なし

タスク入力例
メッセージ出力例
コンピュータ一覧

Chatwork連携で操作できるコンピュータの一覧を表示します。

コマンド:コンピュータ一覧
パラメータ:なし

タスク入力例
メッセージ出力例
自動操作セット一覧

Chatwork連携で操作できる自動操作セットの一覧を表示します。

コマンド:自動操作セット一覧
パラメータ:コンピュータ

タスク入力例
メッセージ出力例
自動操作セット起動

指定の操作セットを起動します。

コマンド:自動操作セット起動
パラメータ:コンピュータ,自動操作セット

タスク入力例
メッセージ出力例

自動操作セットのエクスポート・インポート方法

作成した自動操作セットを別の端末に移動して使用する際や、自動操作セットのバックアップを保存する際にエクスポート・インポート機能を使用します。

自動操作セットのデータは「.mzip」という拡張子のファイルです。

エクスポートした.mzipファイルのファイル名は変更しないようにしてください。
ファイル名を変更してしまうと、インポート後にエラーが表示されます。

はじめにMICHIRU RPAの「その他」タブから「エクスポート」または「インポート」のボタンをクリックしてください。

エクスポート手順

  1. エクスポートしたい自動操作セットをチェックボックスで選択します。
    複数選択して、まとめてエクスポートすることも可能です。
  2. エクスポートするディレクトリを設定します。
  3. 「エクスポート」ボタンをクリックします。

インポート手順

  1. インポートする操作セットのグループをクリックして選択します。
  2. 「ここにインポート」ボタンをクリックします。
    インポートファイル選択画面が表示されます。
  1. インポートする.mzipファイルを選択します。
  2. 「開く」ボタンをクリックします。
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