ロボット技術により、業務の自動化を行うソフトウェアであるRPAツールを導入する企業は確実に増えてきます。
現在日本の従業員1000人以上の企業での導入率は、約4割とも言われています。
かつては、価格が高い点が導入を難しいものにしていましたが、現在では比較的に安価に導入できるRPAツールも増えており、中小企業にも導入しやすくなりました。
ところが、RPAは使いこなすことが難しいというイメージが、まだ導入の妨げになっています。
この記事では、RPAツールの使いかた・活用の仕方を解説。
さらに、導入も操作も易しく、中小企業にも導入しやすい価格で評判のRPAツール、MICHIRUをご紹介します。
RPAの導入を検討している方、特に中小企業の皆さんの参考にしていただけますと幸いです。
株式会社MICHIRU 取締役
この記事の監修担当者:
相馬 章人
2014年に医療・ヘルスケアITベンチャー企業に入社。人工知能やIoT技術を使用したプロダクト開発およびプロジェクトマネジメントを経験。2018年フリーランスのソフトウェアエンジニアとして企業・大学と連携し機械学習を用いた自然言語解析を行うプロジェクトに参画。2018年より株式会社MICHIRUに参画。主にカスタマーサクセスを担当。
RPAツール、もう導入していますか?
RPAツールは、「オフィスのロボット」と呼ばれます。PCの操作を自動で行う機能を備えており、大企業を中心に導入事例も、導入の成功例も年々右肩上がりで増えています。
1年で110万時間の作業時間を削減した三井住友銀行の事例のように、劇的に時間削減・効率化を達成した事例もあります。
大企業だけではありません。中小企業でも現在はRPAの活用事例が増えています。
なぜこれほどに、RAPツールブームが起きているかというと、今後も進むことが懸念される少子高齢化による人手不足、そして、生産性の向上を目指す必要が企業の規模を問わず生じていることが理由となっています。
中小企業にこそRPAツールを
大企業ではすでに多くの導入成功事例がありますが、むしろ中小企業の方が人手不足の影響をダイレクトに受けやすいだけに、ぜひ中小企業も早めに導入しておいた方が賢明です。
また、今最新のツールを活用し、さらに良いものが出てきたときに、すぐにその流れに乗れるようにすることは、どの企業でもより本質的な業務に集中するために重要なことです。
自動化技術は、仕事のあり方を大きく変えるものです。
大企業と比べて、経営環境が厳しくなりがちな中小企業ほど、今後の事業をより有利に進めるために、本質的な業務に集中する必要性は高いといえます。
そのため、大企業よりもむしろロボットに仕事をさせる必要性は高いのではないでしょうか。
RPAを導入するメリットとデメリットとは?
RPAのメリットの最大のものは、作業時間を削減してくれることです。
作業の効率化を図り、時間当たりのインプットに対して、アウトプットが増えることになるため、生産性を上げたいと考える御社の課題解決の有力な方法になります。
関連システムの効用も上げることができることもメリットの一つです。データの入力も自動で行うことができますし、また、出力されたデータの加工・転記など、活用も促進できます。
デメリットは、原則として単純作業しかできないこと、そして、RPA導入には失敗がかなりあることが挙げられます。
しかし、失敗と言われる事例は、RPAが向いていない作業を無理にさせてしまったり、シナリオが複雑すぎるものにチャレンジしすぎたりと、原因が比較的はっきりしています。
導入上の問題は、対策をすれば大きく減らすことができます。
RPAが難しいと考えられている理由とは?
なぜ「RPAは難しい」というイメージが払拭されないのでしょうか?
ここでは、RPAが難しいと言われる理由について解説します。
RPAをいまだ導入していない企業さまは、当てはまる場合も多いのではないでしょうか?
ツールの選び方がわからない
RPAはツールを動かす場所によって「クラウド型」「サ―バー型」「デスクトップ型」の3種類に分けられ、それぞれに向き・不向きがあります。
それぞれの特徴は以下の通り。
種類 | 特徴 |
---|---|
クラウド型 | ネット上のクラウドサービスにインストールされているRPAツールを使うタイプ。 メリットはサーバー型やデスクトップ型と違い、構築する機器を自社で用意しなくてよい点です。 自動化できる範囲は「Webブラウザ上で完結する業務」で、オンラインでの業務を主体としています。 デメリットは、導入する規模によっては他のタイプよりコストが高くなる場合があることです。 |
サーバー型 | 自社のサーバーにRPAツールをインストールするタイプ。 複数のロボットを同時に稼働させる場合や、大量のデータ処理をする業務に向いています。 また、複数のパソコンをまたぐ業務も自動化可能です。 デメリットは、サーバーの構築・運用費用が高額な点です。 |
デスクトップ型 | パソコンにRPAツールをインストールするタイプ。サーバー型に比べ手軽に導入できます。 自動化できる範囲は、パソコン上で動くアプリを使う業務です。 デメリットは、RPAのパフォーマンスがパソコンのスペックに左右される点です。 サーバー型とデスクトップ型をまとめて「オンプレミス型」とも呼びます。 |
メリットやデメリット、コスト面から比較して、自社に適したものを選びましょう。
また、RPAツールを選ぶ際には、RPAを担当する方のスキルも考慮することも必要です。
エンジニアやプログラミングのスキルがある担当者以外の方が使う場合は、どのようなスキル・知識レベルの人でも同様に扱えるよう、操作が簡単なツールがよいでしょう。
ただし、そのような簡易的なツールは自動化できる業務に制限がある場合もあるので注意が必要です。
RPAで自動化できる業務がなにかわからない
実際にRPAでは以下のような業務を自動化することが可能。
- データの処理、転写
- メール・チャットの自動発信
- 定期チェック業務
つまり、定型的な業務や複雑な判断が必要とされないような、簡単な事務作業はRPAが肩代わりすることができます。
逆に、非定型的な業務、複雑な判断が入る業務、臨機応変さが求められる作業は不得意分野であるといえるでしょう。
RPAが得意とする業務を選定し、RPAを人間のサポートアイテムとして活用することがおすすめです。
現場社員のRPAに対する理解が浅い
RPA導入時には、現場社員の引継ぎ作業や異動、RPA使用のための研修受講の必要性も出てくるでしょう。
一時的に社員への負担が増えることも考慮して、RPAの導入を進めなければなりません。
ただし、負担が増えるからと言ってRPAの導入を先伸ばしにするとどんどんDX化の波に乗り遅れてしまいます。
RPAの導入を考え始めたときには、すぐに社員のITリテラシーの向上を狙う施策を行いましょう。
また、現場にエンジニアやプログラミングの知識がある社員がいない場合、上層部も一般社員もRPAの導入に戸惑うことが多いでしょう。
以下で、RPAは本当に難しいのか、専門的な知識や特別な技術がないと使えないのかという疑問について解説していきます。
実際は?特別な技術がないと使うのが難しい?
RPAツールは、エンジニアの技術がないと、シナリオの開発も、導入・運用も難しい、というイメージがあります。それは実際のRPAツールを考えると本当のことでしょうか。
基本的には、プログラミング知識がなくても使える
シナリオは、ロボットに指示をして、作業させるため、必須のものです。これは必ずしも難しいものではありません。
非エンジニアにとっても、シナリオ開発は、決して難しいものではなく使いこなすことができます。
派遣会社ではロボットの基本の理解とRPAの操作のスキルを事務系のスキルの一つととらえていて研修に力を入れています。
今や、RPAは難しいというより、今後は文房具を使いこなす感覚で使えないと困る、と考えるべきでしょう。実際RPAツールも操作の難易度の低いものが増えて、難しいものではなくなっています。
RPAテクノロジーが中心となって進めた、子育てや配偶者の転勤後の女性の復職をサポートする「RPA女子プロジェクト」も、事務系職員がRPAを使いこなすことをサポートするプロジェクトです。
RPAを使いこなすには、難しい知識・技術を必ずしも必要としていません。
ロボットを使いこなすのに役立つプログラミング、しかし必須ではない
ただし、RPAを使う際は、プログラミングを知っている方が、シナリオのアイディアをより幅広く活用でき、作成したシナリオでロボットに自由自在に指示を出すことができます。
例えばExcel VBA・マクロとの組み合わせなどを考えると、プログラミングの知識があると、応用の幅は広がる。ロボットに指示をするためのシナリオ開発(作成)がしやすくなります。
しかし、コードを書くレベルの、難しいプログラミングの知識を知らなくても基本的な考え方が出来るとRPAシナリオ開発の幅が広がり、よりアイディアを活かせるようになります。
これは例えば各RPAベンダ―の研修・セミナーを受けることにより、補うことが可能です。
技術者がいないと難しいのは運用・保守
ただし、運用や保守は、トラブルシューティングができるレベルのIT人材がいないと難しい面があります。
ただ、この点は外注や、サポートの厚い製品を選ぶなどの工夫をして対応することができます。
導入の時にベンダーに運用の相談をしておくと、他社事例なども参考にしながら、見通しが持ちやすくなります。
最近のツール価格について
今までのRPAツールは、一括で大きな投資をしなければ導入できないこともあったので、価格の面でも、導入が難しいと感じる方も多かったと思います。
しかし、現在、UiPath、WinActorといった代表的な製品で、年間100万円前後から導入可能、クラウドRPAも月10万円~20万円の費用が最多価格帯と思われます。
最近は、使っただけ料金を払う合理的な料金体系のものも登場しています。
従来は、一括で支払う必要があると、中小企業には特に導入が「難しい」と思われてきたRPAツールは、月々の料金支払いで使えるものがむしろ主流になっています。
このように、価格の面でも広い層に手が届くものになってきているのです。
難しいイメージを破るユーザーフレンドリーな使用感「MICHIRU RPA」
ここでは、RPAが難しいのではないかと不安を感じている方に向けて、ユーザーフレンドリーな使用感から人気を誇る「MICHIRU RPA」をご紹介します。
定期セミナーで必要な知識・技術は習得
一見難しいと見えるRPAのシナリオ開発技術は、MICHIRUでは定期セミナーでしっかり習得することができます。
ハンズオン形式で丁寧に教えてもらえるので、勉強方法にも悩むことはありません。したがって、シナリオ作成のスキルの習得に心配することはありません。
製品版を使用しているユーザーであれば、何度でも何人でもセミナーを無償で受けることができるのも大きな魅力です。
画像認識技術でプログラミングは不要に
MICHIRU RPAは画像認識技術と、UIの工夫で、操作性が高く、シナリオ作成にプログラミング知識・技術は不要です。
こうして、プログラミングも難しい操作をなくしているのです。
サポートは充実で中小企業にぴったり
かつては、海外製のRPAツールを使っていると、日本語のサポートが受けられず、このこともRPAツールを難しいものにしていました。
今では、国産のツールも増えていますが、MICHIRU RPAはもちろん100%日本語でサポートが受けられ、サポート面の難しさもありません。きめ細かく担当者が要望を聴くサポート体制が整っています。
これだけ簡単なのに効果は絶大
MICHIRU RPAのユーザーには中小企業が多く、上級者・初級者問わず、いろいろな担当者が利用しています。どの層にも評判で、以下のような声がユーザーから寄せられています。
- 校正の手順や、校正業務そのものの概念が変えられるほど効率化できた(地方新聞社)
- 本質的な業務に集中できるようになった(教育産業)
- 非常に操作しやすく、ある程度プログラミングを知っているとより満足できる。
初期費用10万円、月々5万円から導入が可能で、導入も操作も難しくないMICHIRU RPAは中小企業にちょうどいいRPAツールとしておすすめです。
初めてのRPA導入をお考えの方は、ぜひMICHIRUまでお問い合わせください。
まとめ
この記事では、RPAがなぜ難しいと言われるのか、そしてRPAは本当に難しいのかということについて解説しました。
上記の通り、RPAを使いこなすことは、特に難しいとは言えません。
また、導入の際の投資額も、中小企業にも堪えられる額になっているため、導入のハードルも低いといえるでしょう。
中でも、MICHIRU RPAは特に簡単で経済的であり、中小企業におすすめです。
定期セミナーで触ってみることからぜひはじめてみましょう。