RPA導入はなぜ進まない?その理由と業務自動化をスムーズにするポイント

RPAの導入が進まない理由とスムーズに業務効率化を促すポイント

RPA導入はなぜ進まない?その理由と業務自動化をスムーズにするポイント

業務効率化を図り、市場競争力もUPすることができるRPAの導入ですが「うまく導入が進まない」という話しを耳にしたことはないでしょうか。

それは、RPA導入前の「どの業務にRPAを適用するのか」や「どれぐらい効果が出ればOKなのか」といった内容の検討不足が要因の一つとして挙げられます。

そこで、今回の記事ではRPA導入がうまく進まない主な理由や、スムーズにRPA導入を進めるためのポイントについて解説します。

RPAを導入する前に、発生リスクのある課題について把握しておくことは、RPA導入を成功へと導くカギといえますので、最後までご覧いただけますと幸いです。

目次

RPA導入が進まない主な理由3つ

RPA導入時の注意点4つ

RPAの導入がうまく進まない主な理由について3つ挙げて解説します。

進まない理由① 自動化する対象業務が選定できない

業務効率化を目指しRPAを導入したものの、どの業務へ自動化を適用すれば最適なのかわからず、導入が進まない理由の一つとなっているケースがあります。

RPAは繰り返し行われる「定型業務」や、人の判断を必要としない「単純作業」への適用に向いていますが、そういった業務のすべてに適用すべきかといえば、そうとは限りません。

適用することで「工数の大幅な削減」や「潜在リスクの軽減」など、ある程度のメリットがなければ、RPA導入のコストに見合わず導入が進んでいないと判断されてしまうこともあります。

そのため、RPA導入前の段階から「どの業務に適用し」「どういった効果を期待しているのか」など、詳しく検討しておきましょう。

進まない理由② 効果を正しく測定できていない

RPAを利用することで生産性の向上やヒューマンエラーの削減といった効果が期待できますが、現実的にはすぐに効果が出ないこともあります。

そういったケースを考慮していないと、RPAの導入にかかるコストばかりに目がいってしまい、まるで導入が進んでいないように感じてしまいます。

そのため、RPAの導入前にどのような方法で効果を測定するのかについて、しっかりと検討しておきましょう。

進まない理由③ 限られた人しか開発・運用ができない

RPAを使った開発にプログラミングの知識は不要ですが、そのRPAツールを使うための知識は習得しておく必要があります。

そのため、導入のタイミングで社内のシステムエンジニア(SE)や、現場の一部のメンバーだけを開発者にアサインしていると、限られた人しか開発が出来なくなってしまい、導入が思ったよりも進まないケースに陥ります。

また、開発担当者が異動や退職してしまうことで、ロボットの更新や再設定ができなくなってしまうことも課題です。

そうならないように、人材の確保も大事ですが、RPA導入前には開発の育成計画の検討や、なるべく学習に時間のかからないRPAツールを選定するなど検討しておきましょう。

RPA導入による業務自動化をスムーズにするポイント

RPA導入で注意するべきポイントとは?失敗しないための正しい手順もご紹介

RPAの導入が進まない理由を解決すべく、実施しておくポイントについて解説します。

ポイント① 自社の業務を可視化しておく

RPAの導入が進まない理由の一つである「対象業務が選定できない」という課題は、自社の業務を可視化しておくことで解決できます。

あらかじめ業務を可視化しておくことで、自動化の可否が分析しやすくなり、業務削減工数に見合ったRPAツールを導入できるようになります。

また、自動化を適用する業務を選定する時は、以下のようなポイントに沿って進めますが、可視化していると可否判断がスムーズにできるため、導入が進まないといった状況の解決が可能です。

<業務選定時のポイント>

  • パソコン上で処理される手順やルールが決まった単純な定型作業であること
  • 自社の方針(目的)に沿っていて導入効果を見込める業務であること
  • システム障害発生時のリスクと効率化のバランスが取れていること

ポイント② 費用対効果の算出方法を明確にしておく

RPAは導入して終わりではなく、投入した費用に対し得られる利益やメリットがどれぐらいなのかを評価する必要があります。

そのためには、あらかじめどういった方法で費用対効果を算出するか決めておく必要があります。

以下の記事で費用対効果の測定方法を解説していますので、ぜひご覧ください

ポイント③ 小さい規模で素早く開始させる

いきなり大規模な導入を進めてしまうと、トラブル発生時のリスクが大きくなってしまい、導入が進まない理由となってしまいます。

そのため、RPA導入直後は自動化しやすい小さな業務から適用を開始し、慣れたころに他の部署へ展開するようにしましょう。

そうすることで、RPA導入に関する事例やナレッジが蓄積され、導入規模を大きくした時も少ないリスクで大きな成果を得られるようになります。

ポイント④ 開発担当者を育成するプランも検討しておく

限られた人しか開発できないという状況を解決するために、開発担当者を育成するプランを検討しておきましょう。

そうすることで、開発担当者が異動や退職してしまった場合も、次の担当者が引継ぎ滞りなく運用を進めることができます。

他にも、導入や保守に関する資料やマニュアルを作成しておくのも効果的です。

次の記事では導入の成功事例を紹介

今回の記事では、RPA導入が進まない理由や、業務自動化をスムーズに進めるためのポイントについて解説しました。

RPAを導入したものの「思ったより効果が出ない」や「うまく導入が進まない」といった理由で失敗してしまうケースが散見されています。

そうならないためには、業務を可視化したり、小さい規模から導入をスタートしたりなど、いくつかポイントがありますので、 一つ一つ確認しながらスムーズな導入を実現しましょう。

また、RPAの導入に成功した事例をチェックするのもおすすめです。

以下の記事に成功した事例と、そのポイントを解説していますので、ぜひご覧ください。

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