RPAを導入すべき企業は?業務に取り入れる際の手順についても解説!

RPAツールを業務に導入する手順(進め方)や基礎知識をご紹介!

RPAを導入すべき企業は?業務に取り入れる際の手順についても解説!

人手不足・コスト削減に悩む現代社会では、業務効率化を目的として、生産性の高いAIツールに注目しています。

そこで、特に注目されているのが、パソコン上の定型業務を自動化できる「RPA」です。

この記事では、RPAの基礎知識や、活用(導入)すべき企業について、詳しく解説しています。

記事の後半には、RPAの具体的な導入手順や、導入方法をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

RPAを導入する前に知っておきたい基礎知識

RPAを導入する前に知っておきたい基礎知識

まずは、RPAの導入手順を紹介する前に、RPAに関する「基礎知識」について解説していきます。

RPAとは

RPAとは、Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略語で、普段実施している「定型業務」などを自動化する技術です。

RPA自体は、2017年ごろから注目され始め、金融業界を中心に導入が進められていましたが、労働環境の変化や新型コロナウイルス蔓延などによって、急速に普及しました。

RPAが急速に普及できた理由は、プログラミングスキルが不要な製品も多く、導入後すぐに業務効率化を開始できる点が特徴的だからです。

RPAの種類

RPAには、3つの種類があり「デスクトップ型」「サーバー型」「クラウド型」に分けることができます。

デスクトップ型 サーバー型 クラウド型
特徴 特定のパソコン(個人のパソコンでも可)にRPAツールをインストールするだけなので手軽に導入が可能 専用のサーバーを準備する必要がある/サーバーにRPAツールをインストールして導入環境を構築/パソコンよりも性能が高く大量のデータ処理などに向いている インターネットを介して提供されているRPAツール/バージョンアップなどはベンダーが実施するため保守がラク
導入規模 個人業務/部内の業務など小規模 全社的に自動化を進めるなど大規模 クラウド上で実施している業務など小〜大規模
コスト
(費用)
安価 高額 安価
導入ハードル 低め 高め 低め

3つの種類には、それぞれ特徴があり、メリット/デメリット・導入規模・コスト(費用)・導入ハードルなどが異なるため、自社に合うRPAを検討する必要があります。

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RPAを活用すべき企業

RPAを活用すべき企業

RPAは、定型業務に導入することで「生産性」が向上するなど、多くのメリットが存在します。

ここからは、RPAを活用すべき企業について、詳しく解説していきます。

人手不足に悩んでいる企業

少子高齢化などを理由に、人手不足が深刻な企業では、限られたリソースで業務を回す必要があります。

そこで、RPAを導入した場合は、単純作業やルーティンワークといった「人が実施しなくても良い業務」を自動化できます。

業務の自動化は、人手不足の解消だけではなく、従業員が価値の高い業務に集中できるメリットもあります。

業務が特定の個人に依存している企業

業務が特定の個人に依存している場合は、担当者が不在・退職してしまうと、業務が滞るリスクがあります。

また、何かトラブルが発生した際は、復旧までに時間がかかってしまう可能性もあります。

そこで、RPAを導入する場合は、自動化に伴って「該当業務を標準化」する必要があるため、属人化の解消および、業務の継続性が確保され、特定の個人に依存しない体制を構築できます。

人的ミスが多い企業

人的ミスは、人が作業を実施していると、どうしても発生してしまいます。

そして、発生したミスは、業務品質の低下を招き、顧客満足度の悪化や、損害賠償にまで発展してしまうことがあります。

しかし、RPAは、設定した通りに手順を実行するので、人のように「疲れ」や「慣れ」からミスを起こす心配がなく、品質の向上に繋がります。

業務効率化を目指している企業

業務効率化は、働き方改革など、労働環境の変化に対応するべく、多くの企業にとって重要な課題です。

そこで、企業がRPAを導入すると、業務が自動化されるだけではなく、人が作業するよりもスピーディーに対応できるため、企業全体で生産性の向上に繋げられます。

コストを見直したい企業

RPAを導入した場合は、業務の自動化を通じて、人件費を含めた業務にかかるコストを削減することができます。

他にも、残業で対応していた業務や、繁忙期などで一時的に業務量が増えるタイミングも、RPAでカバーできるため、業務全体の効率化が図れます。

また、近年では、OCR(光学文字認識)と呼ばれる技術と、RPAを組み合わせて活用する会社も増えています。

OCRは、紙媒体をデータ化できるため、データ化した内容をRPAで処理するといった「相乗効果」が期待できて、紙運用にかかるコストも削減できます。

OCRとは

OCR(光学文字認識)とは、印刷された文字や手書きの文字をデジタルデータに変換する技術です。

これまで、企業では、紙書類などアナログな情報があることにより、保管スペースや管理コストの増大・膨大な入力作業と品質の低下など、さまざまな課題を抱えていました。

OCRは、そんな課題を解決するテクノロジーで、RPAツールと連携することで、業務効率化を促進するメリットがあります。

AI-OCRとは

AI-OCR(人工知能光学文字認識)とは、従来のOCR技術にAIを組み合わせた技術で、文字の認識精度が向上しており、識字率の低さをカバーすることができます。

AI-OCRは、手書き文字や、より多様なドキュメント処理が可能になり、手書き関連の文書が多い自治体や医療業界、金融業界などでも活用されています。

定型業務が多い企業

RPAは、定型業務の自動化を得意としているため、導入することで大きな効果が期待できます。

また、定型業務の中には、精神的な負担の大きい業務(金銭)などもありますが、RPAの導入によってストレスから解放され、従業員満足度の向上にも繋がるメリットがあります。

RPAの導入におすすめな定型業務

定型業務 業務例
データ入力業務 システムへの顧客情報入力・取引データの入力・交通費精算データの入力など
請求書処理 請求書の作成/発行・ダブルチェックの作業・メール送付など
定期的なレポート作成 日次・週次・月次の業務報告書や分析レポートの作成など
データの集計 販売管理システム・在庫システムなどからのデータ修正作業
データのスクレイピング作業 ウェブサイトからの情報収集作業
定期的なデータバックアップ 基幹システム・管理システムなどのバックアップ作業など

RPAの具体的な導入手順や方法

RPAの具体的な導入手順や方法

RPAの導入効果を最大化するためには、導入手順や方法が重要です。

ここでは、RPAツールを導入する際の進め方(流れ)を「5つのステップ」に分けて、詳しく解説します。

導入手順1:RPAに関する担当者を選定する

RPAツール導入の第一歩として、RPAプロジェクトを推進する担当者を選定します。

RPAは、業務に「導入すれば終わり」というツールではなく、継続的に運用していく必要があります。

そのため、担当者を選定しないと、トラブル発生時の対応や運用検討といった管理が不十分になり、立ち上げた自動化プロジェクトが失敗する割合が高くなります。

RPA担当者の選定ポイント

  • 業務効率化に積極的であること
  • 円滑に現場とコミュニケーションが取れること
  • 課題の発見や管理するスキル など

導入手順2:RPAに任せる業務を選定する

次は、RPAに任せる業務を選定します。

RPAを活用すれば、定型業務を自動化できますが、なかにはRPAが苦手としている業務も存在するため、適用する前に業務を選定する必要があります。

RPAの効果を最大化するためには、業務ルールが「明確ではない」「想定外の処理が多い」といった業務は避けて、以下のポイントを押さえておくのが良いです。

ポイント 説明
業務が定型であること
(同じ作業を繰り返す)
処理ごとに手順が変わるような業務は選定対象から外す
デジタルデータであること 紙媒体や手書き情報を扱いたい場合は「OCR」を活用
※デジタルデータへの変換が必要
定期的に発生する業務であること 設定したスケジュールに沿って24時間365日実行可能
柔軟な運用が可能
大量のデータ処理している 大量データを扱う際にリスクのあるヒューマンエラーも低減
パソコン内で完了する業務であること 自動化する業務はパソコンで完結できる業務を選定
判断が必要ない業務であること 人による判断が必要な手順の自動化は不可

導入手順3:RPAツールを比較検討する

次は、適切なRPAツールを比較検討していきます。

市場には、目的や需要に合わせた製品が多くリリースされているため、比較検討する際に「操作しやすいか」「サポート体制は十分か」「導入は容易か」など、多方面から熟考する必要があります。

以下の記事では、RPAの導入前に知っておきたい「ツールの選び方」や「価格」「補助金制度」などをまとめていますので、ぜひご覧ください。

導入手順4:RPAツールの無料トライアルを利用する

次に、RPAツールが選定できたら「無料トライアル」を利用して、実際の操作感や機能面を確認する必要があります。

無料トライアル中は、ツールの使い勝手や、開発支援サービスといった「サポート体制」を確認することができます。

また、ベンダーの中には、無料の「操作勉強会」や「相談・レクチャー会」などを開催し、より試しやすい環境を提供している場合もあるため、積極的に利用するのがおすすめです。

導入手順5:RPAツールを本格的に導入する

最後は、選定したRPAツールを本格的に導入します。

RPAツールの導入時は、トラブルなどが発生しやすいので、運用体制などを整えながら、徐々に業務の幅を広げた方が安心です。

スモールスタートを行うことで、簡単な業務から自動化できるので、導入後の効果を早期に実感できます。

また、次のステップに進むためのリソースも確保できるため、好循環な導入が期待できます。

次の記事ではRPAの導入支援について解説

次の記事ではRPAの導入支援について解説

本記事では、RPAを「導入すべき企業」や、導入効果を最大化するための「導入手順」について、詳しく解説してきました。

RPAは、定型業務を自動化できますが、向き・不向きもあるため、導入目的を明確にして、適する業務を選定する必要があります。

次の記事では、RPAの導入支援について解説しているので、ぜひご覧ください。

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