RPAの目的は何?業務削減効果や導入の際の注意点を解説

RPAを導入する目的を6つの業務改善効果で紹介

業務効率化を目的に、RPAの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。

ここでは、RPAを導入する目的やRPAの導入で得られる効果、そして、RPA導入の際の注意点も合わせて解説していきます。

株式会社MICHIRU カスタマーサクセス

この記事の監修担当者:
田中 温子

PCスクールのカリキュラム開発や地方創生イベントの企画運営を経て、2019年、業務で導入したMICHIRU RPAと出会う。その技術に心を打たれ、2023年に入社。お客様の描くDX実現に寄り添うカスタマーサクセスを目指しています。

目次

RPAを導入することの目的とは?

RPAを導入することの目的とは

RPAとは、パソコンで行う定型業務を自動で行ってくれる便利なツールのことです。

企業がRPAを導入する目的のほとんどは次のようなものです。

作業・業務の効率化

企業のRPA導入目的として大多数を占めるのは、「日々の業務の効率化」です。

RPAは転記作業のような定型作業を行うことが得意なので、RPAの導入により、業務担当者の負担が減り、効率的に業務を行うことができます。

働き手不足の解消

最近では、働き手不足を補うことを目的に、RPAを導入する企業もあります。

定型業務の割合が高い部署では、作業を行う人員を雇う代わりに、RPAを数台導入するだけで業務が回ります。

RPAはツールなので、気軽に使うことができます。

例えば、繁忙期には24時間稼働させて閑散期には止めるといった、稼働調節のしやすさが強みです。

新たに人員を確保するための採用の労力もかからないというメリットもあります。

自動化までの時間短縮

RPAツールは、ローコードまたはノーコードで開発から運用までできるため、プログラミング知識のない業務担当者でも、業務自動化ロボットを開発できます。

そのため、通常のシステム開発のようにシステムエンジニアを雇う必要がなく、スピーディーに業務の自動化を実現できます。

システム開発を待つ必要がなく、業務担当者が直接業務効率化に取り組めるため、RPAを導入する方が、素早く業務効率化の目的を達成できます。

RPAの導入で得られる6つの効果

RPAの導入で得られる6つの効果
RPAの導入で企業が得られる効果を紹介します。

社内業務の見える化

RPAツールを導入することで、結果的に業務を「見える化」する効果があります。

RPAの導入時、まずは業務全体を整理して、どの業務がRPA化に向いているか検討するところから始まります。

その検討のために、これまでの業務を「見える化」した業務マニュアルや業務フロー図が必要になってくるのです。

社内業務を「見える化」すると、属人化してしまっていた業務や、一部の人しか理解していなかった業務の全体像なども共有することができます。

そのことによって、チームとしての生産性向上や、引継ぎ業務がスムーズになる効果も期待できます。

社員のIT知識の向上

何か新しい手法を取り入れるとき、期待した効果が得られるかどうかを事前に検証することをPoC(Proof of Concept)といいます。日本語では「概念実証」と訳されます。

RPAツールを導入する際も、ITツールをRPAでどのように自動化するかを考え、PoCを行いながら改善点を洗い出していくことになります。この過程で、対象となるITツールへの理解や、業務改善につながるITスキルが自然と身に付くのです。

ヒューマンエラーが起きない

RPAは、決まった作業を間違えることなく、繰り返し行うことが得意です。

人間のように疲労から集中力が低下したり、うっかりミスしたりすることはありません。

メンテナンスを正しく行っていれば、RPAは作業を失敗することなく24時間365日稼働することができるのです。

コスト削減が期待できる

簡単な作業をRPAが行うことで、アルバイトやパートを雇う必要がなくなるため、人件費が削減できます。また、雇用のために行っていた求人広告費用も不要となります。

さらに、人手不足をカバーするために社員が残業する必要もなくなるので、残業代も削減できます。

このように、さまざまなコストの削減が期待できます。

人間の創造力や判断が必要な業務に集中できる

定型業務をRPA化すると、社員がこれまで作業に使っていた時間を大幅に削減することができます。

そして、その分の時間を、人にしかできないクリエイティブな活動に充てることができるようになるのです。

社員が単純作業に追われることなく、人間の創造力や判断が必要な業務にだけ集中できるので、質の良い仕事を行える効果が期待できます。

働き方がクリーンな会社だとアピールできる

政府からの働き方改革の推進もあり、残業や休日出勤の見直しが行われていますが、人手不足のため、やむを得ず残業で業務のカバーを行っている企業は少なくないのではないでしょうか。

長時間労働が慢性化していまい、その結果、優秀な人材が集まりにくいという悪循環に陥ることもあるでしょう。

RPAの導入は、社員の働きすぎを解消につながります。社外にも、クリーンな働き方を推進する人を大切にする会社だとアピールできるでしょう。

導入する際の注意点

導入する際の注意点
企業がRPAを導入する目的や得られる効果をご紹介しましたが、導入する際の注意点がいくつかありますので見ていきましょう。

「業務を自動で行ってくれる便利なツール」だからといって、安易にRPAツールを導入してしまうと思っていた結果が得られないことがあります。

そうならないためにも、以下のことに注意してRPAツールの導入を検討しましょう。

RPAのデメリットを理解する

RPAツールを導入する際は、メリットだけでなく、デメリットも理解しておく必要があります。

RPAツール導入後、思っていたほど業務が自動化されない、開発したRPAがうまく動かないなどの問題が起こる可能性があるためです。

RPAのデメリットは次のとおりです。

  • 初期費用や月額利用料金がかかる
  • 複雑な判断はできない
  • RPA開発や運用・保守は複数人体制で行う必要がある
  • ファイルサーバーを利用したRPAの場合、情報漏えいの可能性がある

RPAツール導入の際は、これらのデメリットを考慮しながら検討すると良いでしょう。

RPAツールの選び方

RPAツールを選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

使いやすさ

初めてRPAツールを利用するのであれば、感覚的に操作しやすいツールを選ぶことをおすすめします。

機能が豊富で拡張性の高いRPAツールもありますが、操作画面が複雑だと、操作になれるまでに時間がかかり、技術を取得する前に挫折してしまうことがあるためです。

まずは、RPAを開発する担当者自身が、いくつかのRPAツールを試してみて、使いやすいものを選ぶことが大切です。

サポート体制

RPAを開発していく段階で、担当者自身では解決できない技術的な問題が出てくることがあります。

そのような時に、RPAツールの技術的なサポートが受けられると安心です。

サポート内容は、勉強会や動画解説、チャット対応等、RPAツールによってさまざまです。

導入を検討しているRPAツールに、どのようなサポート体制があるのかを確認しておくとよいでしょう。

導入費用や利用料金

多くのRPAツールは、初期導入費用や月額利用料金がかかります。

無料で利用できるRPAツールもあるものの、そのほとんどは海外製で、初心者には扱いづらいものとなっています。

かといって、初心者でも操作しやすいRPAツールを選ぶと、予算オーバーとなる場合もあります。

RPAの費用や使いやすさ、必要な機能が搭載されているかなどを検討するには、RPAツールの比較サイトを活用するのもおすすめです。

以下の記事でもRPAの選び方やおすすめツールをまとめていますので是非参考にしてみてください。

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低コストでスタートできる「MICHIRU RPA」

MICHIRU RPA
RPAツールの初期導入費用や月額利用料金は、サービス提供会社によって価格帯に大きな差があります。

費用面でRPAツールの導入を断念してきた企業にこそおすすめなのが、低コストでスモールスタートできる「MICHIRU RPA」です。

「MICHIRU RPA」は低コストで利用できる上、操作画面の使いやすさやサポート体制に定評があるRPAツールです。

導入費用が抑えられる

「MICHIRU RPA」は他のRPAツールと比較すると、低コストであることが以下の表から分かります。

初期導入費用 月額または年額費用
Win Actor 0円 996,600円~/年
batton 0円 148,000円~/月
MICHIRU RPA 100,000円 50,000円~/月

高機能・低価格なのに制限なし!

「MICHIRU RPA」は、月額5万円という低価格で利用できます。低価格でありながら、RPAでのシナリオ作成数と稼働数の制限がありません。

多くのRPAツールには利用できる端末の台数に制限がありますが、「MICHIRU RPA」のWeb認証ライセンス版は、1ライセンスの契約で複数端末の利用が可能です(ただし、シナリオ作成作業は同時に5端末まで可能、シナリオ実行は1端末のみ可能)。

会社で1ライセンス(月額5万円)を契約すれば複数端末での使用が可能なので、他部署と同時にRPA化に取り組むことができます。

サポート体制が充実

また低価格なRPAツールはサポート体制が懸念されますが、その点「MICHIRU RPA」では以下のようにサポート体制が充実しています。

導入前のサポート

「MICHIRU RPA」は、RPA導入の検討段階でもサポートを受けることができます。

業務のヒアリングを行い、自動化に向いている業務の洗い出しから優先順位付けまでアドバイスしています。

ツールの操作勉強会・週1回×4回の相談会など手厚いサポートも付いてきますので「操作ができなくて十分な効果が得られない」などといった心配も必要ありません。

導入後のサポート

自動化したい業務のシナリオを「MICHIRU RPA」で作成する際、実際に操作をしながらアドバイスを受けることができます。

初めてRPAを開発する場合でも安心です。

稼働中のサポート

「MICHIRU RPA」で作成した業務自動化ツールが稼働した後も、エラーの解消方法やシナリオの改良方法を相談できます。

エラーの原因が特定できない場合や実行時間を短縮して稼働率を高めたい場合に便利です。

さらに、「MICHIRU RPA」を契約中であれば、無料で、操作勉強会への参加やユーザーフォーラムの利用が可能です。

また、お客様先での「MICHIRU RPA」の操作方法のトレーニングやRPA開発の委託業務サービスも有償で提供しています。

まとめ

まとめ
RPAツールの導入で多くの効果を得られますが、デメリットを理解した上で導入しなければ、コストがかかりすぎたり、自動化が進まなかったりと、スムーズに運用できないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

RPAツールを活用すると多くの課題が解決できるとはいえ、導入から運用までをスムーズに行うには、RPAツールの正しい理解と適した選定が必要です。

まずは、RPA開発をローコスト、スモールスタートで行い、少しずつ業務の効率化を進めていきましょう。

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