RPAはパソコン上での定型的な作業を自動化し、業務効率化を推進するソフトウェアです。
RPAはブラウザ操作も得意な作業で、膨大なWebサイト上のデータを抽出・整形するWebスクレイピング、データを見つけ出すWebクローリングも強みにしています。
この記事では、Webスクレイピング・クローリングなどのブラウザ操作に適したオススメのRPAツールの紹介とブラウザ操作を応用するとしたら、どのような業務の自動化が可能になるのかを解説します。
さらに、ブラウザ操作の自動化にオススメのMICHIRU RPAをご紹介します。
RPAツールを活用した業務効率化をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
株式会社MICHIRU カスタマーサクセス
この記事の監修担当者:
古閑 健太郎
熊本県出身。デザイン系の専門学校を卒業後、新卒で地元の映像制作会社に就職。テレビ番組や官公庁の動画の制作など映像に関する幅広い業務を経験。5年間勤務した後、2022年にMICHIRUに入社。
RPAツールでブラウザ操作の自動化を実現
RPAツールを利用すれば、ブラウザ操作を簡単に自動化することが可能です。
では実際、どんなツールを使ってもブラウザ操作を自動化することはできるのでしょうか?
ブラウザ操作は得意技
RPAツールを利用すれば、データの取得・照合、Webスクレイピングなど、Web上のデータを自動で最大限に活用することが可能。
典型的には広告やマーケティング調査などのマーケティング業務に役に立ちます。
対象となるWeb上の膨大なデータの中から、必要なデータを自動で取得し業務に活用できるので、データ取得作業の手間が大いに省けます。
ブラウザを他のソリューションと組み合わせて自動で操作することも可能です。
さらに、Webスクレイピングしたデータを他のシステムに自動で入力し、出力データをさらにRPAで整理、といったこともRPAで自動化できます。
ただし、クラウド型RPAツールでは、自動化できる作業がクラウド上での作業に限られるため、基幹システムのようなPCにインストールされたソフトを操作できないものが多いことは念頭においておきましょう。
実はどのRPAツール製品でもブラウザ操作が可能
RPAツールは、PC上の動きや操作を自動化するツールです。
そのため、基本的にはブラウザ操作を含めた全ての作業を自動化することが可能です。
- WinActor
- UiPath
- BizRobo!
などの代表的な製品もブラウザ操作が可能ですし、クラウド型よりむしろ細かくロボットに指示して自動でブラウザ操作を行うことができます。
例えば、「ブラウザでRPAツールを使うだけなので、できるだけシンプルなほうが良いということであれば、クラウド型ツールを使うことも検討してよいでしょう。
後程ご紹介する、わかりやすくて中小企業の予算にもフィット感の高いMICHIRU RPAもまたブラウザ操作を得意にしています。
ブラウザ操作を中心にRPAツール選びを考えるなら?
RPAツールの選択のポイントは、「ブラウザ操作の自動化が可能か」「使用したいブラウザが対応しているか」の2点です。これらをクリアしていれば問題なく使用できるでしょう。
しかし、少し応用をしてみたい・できるだけ自由にブラウザ操作をしたい・細かい設定を含めてシナリオ・ワークフローを開発したい、という場合にはツール選びも一つ注意点があります。
こうした場合、クリック・ドラッグアンドドロップでシナリオ開発する多くのクラウド製品と比較し、プログラミング言語を使い、オブジェクトコードで設定できるRPAツールを利用したほうが意図した自動化を実行しやすくなります。
日本販売されている主要製品では、オブジェクトコードが使えますが、クラウド型の場合は対応していない場合もあるので注意しましょう。
Webでのログインだけで、RPAツールをサービスとして利用できる点はクラウド型RPAツールの強みですが、自由度・細かい設定によりブラウザ操作をすると難しい場面があります。
先ほど挙げた著名製品はもとより、低予算で中小企業でも導入しやすい、MICHIRU RPAもシナリオ・ワークフロー開発の自由度が高い製品です。
RPAで進めるブラウザ操作自動化の方法
ブラウザの操作を自動化するのは各製品で操作に違いがあるものの、おおむね共通する手順・設定は次の通りです。
各製品共通の手順と設定
まず操作対象となるWebサイトのURLを決める必要があります。
URLを入力することで設定が完了します。
スクロール操作の自動化
スクロール操作を個別に行うことも可能です。例えば画像のマッチングを行うときには、こうした操作が使えると便利です。
画像がマッチしたら成功・マッチしなかったら失敗、といった条件分岐をシナリオに組み合わせることで、様々なブラウザでの作業も自動化することができます。
値・データの取得の自動化
URLの指定・値の入力・操作、と大まかに3段階に分かれた操作をシナリオで設定します。
URLと値を入力、マッチすると成功、書き出しの指示、といったシンプルなシナリオで完了です。
クラウド型RPAツールもこのあたりまでは楽にブラウザ操作の自動化を行うことができます。
値・データの操作の自動化
値の取得の過程に、マクロなどの関数をさらに組み合わせると、こうした操作が可能になります。
ただし、関数の複雑さから、クラウド型だとここまでの自動でのブラウザ操作が厳しいこともあります。
ドラッグアンドドロップしかシナリオ開発の方法のオプションがない場合も多いためです。
データの操作では、具体的な利用法としてはフォームの書き込みなどがありますが、
これらはスクリプト言語をシナリオに織り込んだ方が正確な記入位置を認識しやすいでしょう。
解析・その他の業務も自動化で楽に
RPAツールで基本的にはブラウザにおけるアクションは自動化できるので、ブラウザを使用する業務の自動化への活用は工夫次第で無限に広がります。
- Webスクレイピング
- Webクローリング
- 画像・イメージのチェック・取得など
すべてのアプリで実現できるものではありませんが、例えばGoogle ドキュメントなどのWebアプリの入力・出力情報の収集も可能です。
ツールによりできる業務が若干違いますが、シナリオ開発で工夫をすると、さらに自由自在にデータ取得業務を行うことができます。解析のためのスクリプト・BIツールとの連携など様々な方法があります。
ただし、クラウド型RPAでは、スクリプト言語が使えないことが多く、ブラウザ操作でも若干出来る作業の幅は広がりにくい面があることには注意が必要です。
シンプルで、使いやすさに特徴のあるデスクトップ型の製品で、フローの開発が自由にできるようにすることは可能ですので、例えばMICHIRUを選んでブラウザ操作の自動化を進めることでこれらの制約についての問題は解決することができます。
ここは注意!ブラウザ操作とWebスクレイピングなどの行為
但し、ブラウザ操作で気になるのは、解析行為の禁止や、APIでのデータ連携を義務付けるWebサイトがあることです。
これらサイトの利用規約は従っておき、訴訟のリスクを避けておきましょう。著作権の侵害となるような、無断での著作物の利用にも注意が必要です。
RPAとの違いを活かした「組み合わせ」シナリオ開発、ブラウザ自動化がさらに便利に!
導入したRPAはより便利に使いたいものです。すでに上記でも少し触れましたが、他のツールやテクノロジーとの組み合わせでRPAによるブラウザの自動化はさらに便利に使える武器になります。
ここでは得られる効果をより具体的に説明しますので、RPAをさらに便利に利用する方法をぜひ検討してみてください。
AI-OCRとの組み合わせ
ブラウザ操作に加え、データの認識にAI-OCRを使うと、さらに効率的にWeb情報がデータ化できます。
AI-OCRは、人工知能を使い、画像識別・画像のデータ化など、アプリケーションに入力するデータを生成することができるツールで、紙情報をデータ化することに使われることが多いと思います。
加えて、Web上で収集した文字をデータ化する作業にも応用することが可能です。
Webからの情報の取得のため、RPAにより自動でブラウザを操作、さらに、シナリオにAI-OCRの連携を組込み、他のシステムやフォーマットへの入力までを一貫して自動で行うことができます。
RPAで自動化した操作を拡張して事務効率をアップさせることができます。
マクロ・VBAとの組み合わせ
マクロは、数値の置換を自動で行うことのできるツールです。また、マクロを作成する言語は、VBAと呼ばれています。
マクロ・VBAは双方とも、RPAとの相性がよく、組み合わせて使うとより便利な自動化を実現することができます。
RPAは、自動で反復する動作をデスクトップ上で行うことができるため、データの収集・スクレイピングに利用することができます。
値の取得にマクロによる関数を使うと、データの取得が便利になることはすでに紹介しました。
さらに、取得したWebデータを整形する・マクロを使ってWeb上から取得したデータの数値を一気に置換、DBに入力するなどのよく事務作業で必要となる動作も、便利な組み合わせで自動化できます。
動作を自動化するRPAと、数値の置換を自動化するマクロの違いを活かして、シナリオにマクロを組み込むことでより事務の自由度を高めて、効率的に進めることができます。
APIでWebアプリとRPAを組み合わせ、自動化を自在に
ブラウザの操作の自動化から一歩進めて、RPAをWebアプリの操作の自動化に利用できるようにするとさらに便利です。
WebアプリにRPAをアクセスさせ、特定のデータを取り出すことを可能にするAPIが代表的なものです。
どのWebアプリ・RPAでも組み合わせがスムーズとは限らない点には注意が必要ですが、開発がスムーズにできれば事務作業の強力な武器になります。
業界最安値&ユーザーフレンドリーな使用感「MICHIRU」
ここでは、MICHIRUが自信をもってご提供する、RPAツール「MICHIRU RPA」についてご紹介します。
専用ブラウザで高度な自動化が可能
MICHIRU RPAには専用ブラウザMICHIRU browserが同梱されています。
MICHIRU browserはMICHIRU RPAのシナリオ作成・自動操作に特化して開発されており、XpathやCSSセレクタなどWebページの構造を使った自動操作を可能にします。
Webページの構造を利用することで高度な自動化が可能になり、大量のデータ取得や入力でもサクサクと操作することができるのが嬉しいポイント。
直感的操作はクラウド型RPAのやさしさ、細かい設定は本格派
画面は直感的な操作に向いているシンプルな画面で、工程もプロジェクトメンバーでシェアしやすいものです。
各社の導入事例からも定評のあるユーザーフレンドリーなUIを持っていますが、ブラウザ操作の設定はスクリプト言語を使ったオブジェクトコードによる詳細な設定をすることができます。
これで、RPAに自由自在に細かい指示をおくることができ、ブラウザでの作業を自動化することが可能です。
指示をしっかりしたあとは自動でRPAがブラウザ操作・作業をし、業務時間を大幅短縮できることは言うまでもありません。
価格もUIもユーザーフレンドリー
本格派・ユーザーフレンドリーと2つの価値を同時に実現し、価格も月5万円(初期費用は10万円)と、低予算で運用ができるMICHIRUをブラウザ操作・作業に活用することはこれからの賢い選択となるでしょう。
RPAの導入をお考えの方やツールでお悩みの方は、ぜひこの機会に一度体験してみてください。
まとめ
以上、ブラウザ操作については、RPAが基本的に得意にしている作業ですが、フォームへの入力や、解析・複雑なスクレイピングなどには、スクリプト言語をシナリオ・ワークフロー開発に使えるものである必要があります。
予算の面で制約が出がちな、中小企業でのブラウザ操作を業務で利用する場合も、MICHIRU RPAのように、低予算でも本格派のRPAツールを利用すると、業務に自由自在に利用することができます。
Webの利用規約や著作権に注意しつつ、正しいツールを選んで、ブラウザ操作の自動化・業務への利用を進めましょう。