ビジネスの生産性を向上させることができる業務自動化ソフトの「RPA」ですが、その有効性からさまざまな業界で導入されるようになりました。
そして、そういった需要に伴い、それぞれの「種類」や「強み」を持った多種多様なRPAソフトが登場しています。
そのため「どんな基準で選んだらいいの？」や「初心者でも使いやすいのはどれだろう？」といった悩みが解決せず、RPAの導入に踏み切れていない担当者の方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、RPAソフトを選ぶ時に比較すべきポイントについて解説します。
また、おすすめのRPAソフトも比較しながら紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
RPAソフトを選ぶ時に比較すべきポイント
自社に最適なRPAソフトを導入するためには、どのようなポイントに着目して比較すればよいのでしょうか。
比較すべきポイントについて6つ挙げて解説します。
比較ポイント① 業務に対応しているか
RPAソフトは基本的にどんな業務も自動化できますが、ソフトによって得意・不得意が存在するため、自社のどんな業務を自動化したいのかに合わせてソフトを比較する必要があります。
たとえば、大量のデータ処理を伴う業務を自動化したい場合、処理量が多くなっても正確性が変わらない必要がありますし、一般的ではない自社システムを操作するのであれば、システムを選ばないRPAソフトを選択する必要があります。
「自社の業務に適しているか」は、当たり前な部分ですが、RPAソフトによって得意としている部分が違いますので、必ず確認するようにしましょう。
比較ポイント② コストと機能の効果を確認
RPAソフトには無料版と有料版がありますが、有料のソフトを使う場合は、コストに対しどれくらいの効果が見込めるか比較しておきましょう。
RPAソフトの利用には「ライセンス費用」や「開発にかかるコスト」などコストが発生しますので、そのコストに見合った効果が期待できなければ、IT投資が無駄になってしまいます。
そのため、RPAソフト選定時には「業務工数の短縮時間」や「人件費の削減」といった効果について検討しておき、バランスの良いソフトを選定するようにしましょう。
また、RPAソフトの導入費用に関する相場などは、以下の記事でも紹介しています。
比較ポイント③ 拡張の有無
RPAを使った業務効率化の進め方として、スタートは小規模な範囲に導入し、徐々に導入する範囲を拡大していくことが導入成功のカギと言われています。
もちろん小規模な範囲にPRAソフトを導入し、拡張せず一定の範囲で運用するのも問題ありません。
しかし、部署を超えて全社的に業務効率化を進めたいということであれば、RPAソフトの拡張性（スケーラビリティ）を比較しておきましょう。
導入した後にRPAソフトが拡張性が低いからといって、別のRPAソフトを再導入するのは膨大な工数がかかってしまう可能性があります。
不要な工数がかからないよう、あらかじめ検討しておくことをおすすめします。
比較ポイント④ 管理方法
RPAソフトは導入して終わりではなく、継続して運用していく必要があります。
そのためには、エラー発生時の対応や、関連システムのバージョンアップ時の対応など「管理方法」を比較検討しておきましょう。
また、管理について自社で対応するのも一つですが、人材の確保が難しい場合は、管理機能を備えたRPAソフトを利用することも可能ですので、継続的に運用できる方法を選ぶようにしましょう。
比較ポイント⑤ 他のアプリとの連携
RPAソフトは、基本的にさまざまなアプリケーションと連携できることが多いですが、中には「事務系のアプリケーションと相性が良い」といった製品もあります。
そのため、自社で自動化しようとしているアプリケーションを洗い出し、PRAソフトとの相性をチェックするようにしましょう。
比較ポイント⑥ メンテナンス（サポート）体制
メンテナンス（サポート）体制の充実度は、RPAソフトを比較する時の重要なポイントの一つです。
RPAソフトを利用していると「開発のコツについて聞きたい」や「効率的な運用方法について知りたい」といった場面が必ずでてきます。
そんな時に、RPAソフトを提供している会社が「ナレッジベースの提供」「専門スタッフによる技術アドバイス」などをサポートとして提供していれば、安心して利用できます。
また、RPAソフトの提供元によっては、オンライン操作勉強会の提供や、ソフトに関するセミナーなども開催していることもあるため、自社に必要なサポートを比較検討し、選ぶ時のポイントにしましょう。
RPAのおすすめソフトを比較
おすすめのRPAツールについて5つ挙げて紹介します。
MICHIRU RPA
MICHIRU RPAは、業界最安料金のコストパフォーマンスでありながら、操作対象のアプリケーションは選ばず自動化できるため、導入企業は1000社を突破しています。
専門的なプログラミング知識の習得は不要で、使いやすい操作画面も有しているため、導入直後から業務の自動化に取り掛かることが可能です。
また、30日間の利用料無料のキャンペーンや、個別伴走型の運用サポート、オンライン操作勉強会などの導入支援も充実しているRPAソフトです。
MICHIRU RPAの詳細を見るWinActor
WinActorは、NTTグループが開発した純国産のRPAソフトで、パソコン端末上で動作するさまざまなアプリケーションの操作が可能です。
プログラミング知識がなくても操作できることや、開発画面がフローチャート形式で視覚的にわかりやすいため、開発初心者の方にも好まれています。
また、1台のパソコンから導入スタートできるため、初期投資を抑えつつ、段階的に業務の自動化を進めるといった拡張性もあります。
UiPath
UiPathはルーマニアで誕生したRPAソフトで、今では日本を含めて世界中の企業で導入されています。
他のソフトと同様に、プログラミングの知識がなくても開発できるように設計されており、豊富な自動化用のパーツが準備されているのも特徴の一つです。
他にも、海外製品でありながら日本語のFAQフォーラムが充実していたり、無料で利用できるライセンスが存在していたりするため、多くのユーザーにとって使いやすいを実現しているRPAソフトです。
BizRobo!
BizRobo!は、導入実績社数2,800社超（2024年4月時点）の国内におけるパイオニア的存在のRPAソフトです。
プログラミング知識は不要で、ローコード開発により視覚的にロボット開発ができたり、小規模な導入から段階的に導入規模を拡大していく拡張性（スケーラビリティ）もあったりするため、安心して導入が進められます。
アシロボ
アシロボは、ディヴォートソリューション株式会社が提供しているRPAソフトで、業界最短クラスの習得時間を謳っており、現場の担当者でも開発できることに特徴があります。
業務で使用するような操作パーツが準備されているため「人間が実施している動作」の通りにパーツを並べていくだけで、業務を自動化することができます。
また、導入支援や操作説明会などサポート体制も充実しています。
まとめ
RPAソフトは導入することで、既存の業務を効率化し企業全体の生産性を向上させることができます。
しかし、RPAソフトは需要に比例して、さまざまな製品が市場に出回っているため、選ぶ側も「自動化したい業務に適したソフトか」や「拡張性はあるか」などを検討しながら選定する必要があります。
最大限の効果を得るためにも、本記事を参考にRPAソフトの導入を検討いただければ幸いです。
