RPAツール「UiPath」の機能やライセンスの種類、費用、導入事例を紹介

世界で6,000社、日本国内1,500社の導入実績を誇るRPAツール「UiPath」を解説

RPAツール「UiPath」の機能やライセンスの種類、費用、導入事例を紹介

UiPathはグローバルで6,000社の導入社数を誇る、世界的なシェアを持つRPAツールです。※1

日本国内でも様々なRPAツールが存在する中、国内No.1の導入社数を記録しています。※2

これだけの支持を得ているUiPathですが、一体どのような特徴や機能があるのでしょうか?

今回の記事では、UiPathの代表的な特徴や機能、ライセンスと費用、さらに導入事例まで詳しく紹介していきます。

参照
※1:UiPath社、RPA市場で勢力拡大ハイパーオートメーションに向けて万全の態勢
※2:UiPath社が、ITRの調査レポートで国内RPA市場シェア1位を5年連続で獲得

目次

RPAツール「UiPath」とは

UiPath

UiPathとは、UiPath株式会社が提供するRPAツールです。業種を選ばず様々な用途に利用できるRPAで、日本国内のRPA市場でシェア率No.1を誇っています。

そんなUiPathが選ばれている主な理由として、以下の5つが挙げられます。

  1. 完全日本語対応
  2. 無料動画で使い方を学べる
  3. 大企業での導入事例が豊富
  4. 様々な業種で利用できる
  5. 豊富なサポート体制

既に大企業などでの導入実績が複数あり、手厚いサポート体制が用意されている点がシェア率の高さに繋がっていると考えられます。

また、無料トライアル期間が設けられており、気軽に導入しやすいのも人気の理由と言えるでしょう。

UiPathの3つのメリット

UiPathの3つのメリット

Uipathには、選ばれる理由となっている3つのメリットが存在します。

ここからはそれら3つのメリットを紹介していきます。

直感的な操作感で開発できる

UiPathはプログラミングのスキルが無くとも、直感的な操作感でRPAロボットを開発し業務を自動化できるのが大きな特徴です。

操作方法を研修やセミナーで学ばなくとも、予備知識ゼロである程度の業務自動化が可能となっています。

マウスのドラッグ&ドロップだけで業務の自動化ができるため、デジタルに詳しい人材がいない場合でも問題なく使用できます。

また、プログラミング言語を使った高度な開発にも対応しており、より複雑な処理を行いたい場合にも対応可能です。

様々なツールやアプリを自動化できる

UiPathはブラウザだけではなくOffice製品や、画像情報の読み取り、SalesforceやSAPなどの業務アプリなど、様々な場面で操作を自動化できます。

こういった、ほかのRPAツールでは対応していないツールの自動化に活用でき、様々な業種の企業で導入しやすいのが大きな特徴となっています。

また、自動化できる範囲が広いため、アイデア次第で多数の業務を自動化し、業務効率を大幅に上昇させられる可能性を秘めています。

ロボットを一括管理できる

社内のコンピュータに導入されている、RPAロボットを一括管理できるのもRPAの大きな特徴です。

RPAを社内で広く活用し始めると、徐々に管理しきれなくなり管理者不在の野良ロボットが生まれ、企業の課題となるケースが珍しくありません。

野良ロボットは、知らない間にデータ入力や情報収集などの動作を行うため、業務の進行やセキュリティに支障をきたす可能性があり、非常に厄介な存在と言えます。

そこで役立つのがUiPath Orchestratorです。社内のロボットをオンラインで一括で管理できる機能が備わっているため、野良ロボットが発生し暴走するリスクを防げます。

一種類の管理ツールを導入するだけで、社内のあらゆるRPAを管理し統制できるのは、UiPathの利点の一つと言えます。

UiPath Orchestratorについては、後ほど再度触れていきます。

ライセンスの種類と費用

ライセンスの種類と費用

UiPathのライセンスの種類はFree・Pro・Enterpriseの3種類です。

それぞれの費用と特徴をまとめると以下表のようになります。

プラン 対象 料金
Free 個人向け 無料
Pro 小規模の部門・企業 420ドル/月~
Enterprise 包括的なプラットフォームを求める企業 見積もり

まず、個人向けのFreeプランは料金が完全無料です。自動化設計ツールや実行を利用できるプランとなっています。

次のProプランは、法人が少人数でRPAを活用する場合のプランです。自動化の設計ツールやロボットの遠隔実行、標準的なサポートなどがセットのプランです。

最後のEnterpriseプランは、大人数の組織でのRPA活用にも対応できるプランです。

中規模~大規模の企業がUiPathを利用する場合、このプランを選ぶことになるでしょう。

料金については、カスタマイズによって異なるので非公開となっています。導入を検討している場合は、公式サイトより問い合わせるようにしましょう。

参照:プランと価格

UiPathに搭載されている機能

UiPathに搭載されている機能

UiPathには多数の機能が搭載されており、様々な場面に対応できるRPAです。

ここからは、そのなかでも代表的な3つの機能を紹介していきます。

UiPath Studio

UiPath Studioは、業務自動化に利用するロボットを作るためのツールです。

コードは不要で、マウスのドラッグ&ドロップの操作や、画面録画によってRPAのロボットを作成できます。

また、プログラミング言語を使った高度な開発にも対応しており、技術者が利用する際にも満足できるツールとなっています。

UiPath Robot

UiPath RobotはUiPath Studioで作ったロボットを動かし、設定したシナリオを動作させるためのツールです。

UiPath Studioでロボットを作っただけでは動作できないので、UiPath Robotが必須になります。

RPAの業務自動化を実行するためには、RPAの担当者はUiPath Robotの使い方を理解しておきましょう。

UiPath Orchestrator

UiPath Orchestratorは、UiPath Robotの利用端末を一元管理するためのクラウドサーバーです。

管理下にある端末で利用可能な、ロボットの設定や管理を行えます。

ロボットの更新時に、すべての端末において新規ロボットに一括でアップデートしたり、ロボットの実行結果のログ確認をしたりといった機能が備わっています。

また、作業時間を指定してロボットを自動実行するよう設定し、毎日の定型業務を決まった時間に完了させるなどの操作も可能です。

Automation Cloud

Automation Cloudは、UiPath StudioやUiPath Orchestratorといった、サービスの管理や設定を行えるツールです。

UiPath Orchestratorのクラウド版で、オンラインでアカウントにサインインしURLを選ぶだけでUiPath Orchestratorを使用できます。

UiPath Orchestratorを利用する際には、環境構築用の専用のハードウェアが必要です。

その点、Automation Cloudは場所を問わずに社内のRPAを管理でき、より利便性が向上したと言えます。

導入事例

導入事例

Uipathはどのような企業に導入され、どのような効果をもたらしているのでしょうか?

ここでは国内企業の代表的な導入事例を3つ紹介していきます。

株式会社ファミリーマート

日本全国で約16,700店舗のコンビニエンスストアを展開するファミリーマートは、人手不足による労働力不足への対策としてUiPathを導入しています。

数あるRPAツールの中からUiPathを導入したのは、世界的なシェアがあることから安心感があり、ロボット開発が容易なのが理由でした。

現在ファミリーマートでは50以上のロボットが作動しており、UiPathとGoogle Workspaceを組み合わせ、Google Workspaceの各種アプリを使った様々な業務の自動化に成功しています。

とくに、全国の店舗にダウンロードしたデータを届ける業務を自動化したことにより、大幅な業務量の削減を成し遂げました。

参照:お客様 株式会社ファミリーマート RPAを活用した業務改革の推進で人がこなすべき「創造的業務」に従業員が注力できる環境を整備

三井住友信託銀行株式会社

三井住友信託銀行は2018年にUipathの導入をスタートし、2021までの4年間で累計40万時間という、膨大な時間を生み出すことに成功しました。

数あるRPAツールの中からUipathを選んだのは、AIと連動させられるなどの設計の柔軟さがあり、基本の設計思想や理念に共鳴したのが理由となっています。

2021年時点で250以上の業務にRPAが導入され、動作中のロボット数は500を超えています。

とくに、個人事業部で週1回、1日あたり5時間程度かかっていたアンケートの集計作業が、RPA導入後には30分程度に短縮されるなど驚くほどの成果を上げています。

今後も証券代行、年金、不動産など様々な分野の事務作業代行にRPAを導入し、業務効率化が進む見込みです。

参照:お客様 三井住友信託銀行株式会社 信託銀行特有の少量多品種の業務にRPAを適用

キヤノンマーケティングジャパン株式会社

キャノンマーケティングジャパンでは、UiPathの導入により2019年度までに100程度の業務プロセスをRPAにより自動化しています。

数あるRPAの中からUiPathが選ばれたのは、UiPath Orchestratorの利用により複数部門のRPAの一元管理が可能だからです。

結果としては業務改善を含め年間70,000時間の効率化を達成しており、うち32,000時間がRPA自動化による効率化の成果です。

記事まとめ:自動化したい業務に最適なRPAを導入しよう

記事まとめ:自動化したい業務に最適なRPAを導入しよう

UiPathは日本シェアNo.1を誇る、柔軟性の非常に高いRPAプラットフォームです。

専門知識不要のノーコードでのロボット構築から、プログラミングスキルを活用した複雑な開発まで、幅広い用途で利用可能です。

自動化に対応したアプリやソフトの種類も多く、業種や環境を問わずに導入しやすいのも大きな特徴と言えます。

60日間のトライアル期間が設けられており、完全無料で試せるのでUiPathが気になる場合は、一度試してみるのもいいでしょう。

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